夫婦で京都旅行を計画中。二条城は京都市民「1000円」、市外客「2000円」になるそうですが、同じ施設なのになぜ料金が違う? 観光地で“二重価格”が広がる理由とは

配信日:
この記事は約 4 分で読めます。
夫婦で京都旅行を計画中。二条城は京都市民「1000円」、市外客「2000円」になるそうですが、同じ施設なのになぜ料金が違う? 観光地で“二重価格”が広がる理由とは
京都の人気観光スポットである世界遺産・二条城。京都市は、二条城の入城料について、市民と市外客で異なる料金を設定する方針を示しました。
 
新料金では、京都市民は1000円、市外客は2000円となる予定です。同じ施設なのに、なぜ2倍もの料金差が生まれるのでしょうか。今回は、二条城の料金改定の内容や、観光地で「二重価格」が注目される理由について解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

二条城の入城料は京都市民1000円、市外客2000円に? 夫婦で訪れるといくらかかる?

京都市は、二条城の入城料に「二重価格」を導入する方針を示しました。二重価格とは、同じ商品やサービスでも、利用者の条件によって異なる料金を設定する仕組みです。
 
今回の対象は、二条城の入城券と二の丸御殿観覧券のセット料金です。現在の一般料金は1人1300円ですが、新料金では京都市民が1000円、市外客が2000円となる予定です。京都市は2027年度の導入を目指しています。
 
例えば、京都市外に住む夫婦が訪れる場合、現在の料金なら2人で2600円です。しかし、新料金では4000円となり、1400円の負担増になります。一方、京都市内に住む夫婦なら2000円となり、現在より600円安くなります。
 
ただし、新料金はまだ導入されていません。旅行を計画する際は、京都市の公式情報で最新料金を確認しましょう。
 

同じ二条城なのに料金が違うのはなぜ? 市民の税負担と文化財の維持費が関係

二条城で二重価格を導入する背景には、地域住民と観光客の費用負担を調整する狙いがあります。
 
京都市民は、日頃から市民税などを通じて、道路や公共施設などの維持管理を支えています。一方、市外から訪れる観光客は、入城料などを支払うことで施設の維持管理に貢献します。
 
つまり、普段から地域を支えている市民の料金を抑え、観光客にも適切な費用を負担してもらおうという考え方です。
 
また、二条城には歴史的価値の高い建造物が数多く残されています。こうした文化財を将来にわたって保存するには、継続的な修理や管理が欠かせません。京都市は、料金改定による増収分を文化財の保存修理などに充てる方針です。
 
市外から訪れる観光客にとっては料金の値上げとなりますが、増収分が文化財の保護や維持管理に活用されれば、将来にわたって貴重な建造物を見学できる環境の維持につながると考えられます。
 
なお、今回の料金差は国籍ではなく、京都市民かどうかを基準にした仕組みです。
 

観光地で「二重価格」が注目される理由とは? 混雑対策や文化財保護にも期待

二重価格が注目される背景には、「オーバーツーリズム」という問題もあります。
 
オーバーツーリズムとは、観光客が特定の地域に集中し、住民の暮らしや観光環境に影響が生じることです。例えば、観光客の増加によって公共交通機関が混雑したり、ごみの処理や施設の清掃にかかる費用が増えたりする場合があります。
 
観光庁も、観光客の受け入れと住民生活を両立させるため、混雑対策などの取り組みを支援しています。こうした中、二重価格は、観光地の維持管理に必要な財源を確保する方法として注目されています。
 
株式会社ロイヤリティ マーケティングの調査では、訪日客向けの二重価格について69.5%が賛成と回答しました(「Pontaリサーチ」調べ)。ただし、これは訪日客と国内客との料金差に関する調査であり、市民と市外客の料金差について調べたものではありません。
 
また、料金を引き上げれば必ず混雑が解消するわけではありません。そのため、訪問時間の分散など、ほかの対策と組み合わせることも重要です。
 

二重価格は観光地を守るための仕組み。旅行前に最新料金を確認しよう

二条城の二重価格は、京都市民の負担を抑えながら、市外から訪れる観光客にも文化財の維持費を負担してもらう仕組みです。市外客にとっては出費が増えますが、料金収入が文化財の保存に使われれば、観光地の魅力を長く守ることにつながります。
 
例えば、市外に住む夫婦が新料金の導入後に二条城を訪れるなら、入城料として4000円を見込んでおくとよいでしょう。交通費や食事代も含めて予算を立てれば、思わぬ出費を防ぎやすくなります。
 
二重価格は、観光客と地域住民の双方が観光地を支えるための仕組みのひとつです。旅行前に最新料金を確認し、無理のない予算で京都観光を楽しみましょう。
 

出典

国土交通省観光庁 オーバーツーリズムの未然防止・抑制に向けた取組
株式会社ロイヤリティ マーケティング 訪日客向けの二重価格に関する調査(「Pontaリサーチ」調べ)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

【PR】ソニー生命保険株式会社

  • line
  • hatebu

LINE