80代の両親が「iPhone 18 Pro」を“26万8560円”で契約! 店員に勧められ「2人で約54万円」「電話の出方が分からない」のに、なぜか“いいものは違う”と満足げな理由…娘の「高齢者にiPhoneは非常識」は的外れ?
しかも夫婦そろって同じ機種で、1人あたり月額6928円に機種代金が加わる契約だと聞き、私は言葉を失いました。「高齢の親に高額なiPhoneをすすめるのは非常識では?」と、娘の立場からはそう思いました。
1級ファイナンシャルプランニング技能士、証券外務員二種
電話がつながらず心配して実家へ
「なんでiPhoneに変えたの? 高いし、使い方も分からないでしょう」。思わずそう口にしました。両親がスマートフォンで使うのは、ほとんど電話とLINEだけだからです。私には「80代なららくらくスマホで十分」としか思えませんでした。
母「電話の出方が分からない」
母に話を聞くと、困った様子で「電話がかかってきても、どうやって出ればいいか分からないの」と言います。LINEは、店員さんに設定してもらいましたが、「今までのスマホと音が違うのがちょっと困る」そうです。
電話に出られなかった原因は、まさにここにありました。iPhoneは画面がロック中かどうかで応答の操作が変わるため、らくらくスマホを使っていた両親にとっては、慣れるまでは使いにくいのです。
契約は1人あたり月額6928円+機種代金26万8560円
両親が契約したのは、SoftBankの「iPhone 18 Pro」(256GB)です。48回払いの「新トクするサポート+」を利用し、1人あたりの機種代金の総額は26万8560円(実質年率0%)でした。自宅でSoftBank Airを使っていることから、各種割引も適用されています。
夫婦2人とも同じ内容で契約しているため、2人分では負担がおよそ2倍になります。機種代金の総額は53万7120円で、通信料金を含めた最初の24回の2人分の月額負担は、単純計算で2万6436円ほどです。割引にはPayPayカードでの支払いが条件のものも含まれるといいます。
割引後の料金に機種代金を足すと、最初の24回は1人あたり月に1万3218円ほどです。割引にはPayPayカードでの支払いを条件とするものも含まれます。
「電話とLINEだけで、そこまで必要なの?」「PayPayなんて使ったことないのに」というのが、契約内容を聞いた私の正直な感想でした。
ところが驚いた父の一言「一度は持ってみたかった」
ところが父は、全く違う思いだったのです。購入した理由を尋ねると、「やっぱり一度はiPhoneを持ってみたかった」「いいものは違う。やっぱり一流だね」と満足そうです。
母は店員さんから「次のiPhoneは高くなるから、今がお得」「長く使えますよ」と説明されたといいます。
妹の一言「あの人たちは、結構ステータスが大事なんじゃない?」
私は「使いやすさ」と「必要性」で考えていましたが、両親にとっては憧れや「いいものを持っている」という満足感も、立派な購入理由だったのです。特に、両親の世代にとっては、「いいものを持ちたい」という思いは大きいようでした。
「高齢者にiPhoneは非常識」とは限らないかもしれない
「らくらくスマホで十分」というのは、娘である私から見た最適解にすぎませんでした。本人たちが納得して購入し、店員さんにも親切にしてもらったと感じている以上、「非常識」と決めつけるのは一方的です。
とはいえ、電話に出られないままでは困ります。なぜ使えないのに購入したのかと言うより、使いこなせるよう家族が支えることが大切だと感じました。
今からできる3つのサポート
一緒に、3つの方法を試すことにしました。
・着信時の応答操作を、実際に電話をかけて一緒に練習する
・よく使う機能だけを大きなアイコンでシンプルに表示する「アシスティブアクセス」の設定
・契約書面で、25回目以降の支払いや端末返却の条件、割引の適用条件を確認する
まとめ
本人たちの「欲しい」と家族の考える「必要」は、必ずしも同じではありません。高齢の親のスマホ選びでは、使いやすさだけで決める前に、何を持ちたいのかを聞くことも大切なんだという発見となりました。
そのうえで、操作の練習や契約内容の確認を家族が支えれば、高価な買い物も納得のいくものになることでしょう。皆さんの高齢の両親が、最新のiPhoneを持っていたら、どう思いますか?
※料金・割引・サポートの条件は変更される可能性があります。最新情報はソフトバンクの公式サイトでご確認ください。
執筆者 : 藤田寛子
1級ファイナンシャルプランニング技能士、証券外務員二種
