10年乗っている車の車検で「18万円」の見積もりを出されました。思ったより高くて驚いたのですが、この金額は妥当なのでしょうか? 「法定費用」と「点検・整備費用」はいくらが目安ですか?
車検費用の内訳は、大きく分けると「法定費用」と「点検・整備費用」です。車検は数万円~10万円以上かかるケースがあると思ってはいても、実際に見積もりを見て妥当な金額なのか疑問を持つ人も少なくないでしょう。
今回のケースでも、相談者は総額18万円の見積もりを「高い」と感じているようです。本記事では、法定費用と点検・整備費用の概要および目安について解説します。
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法定費用の主な内訳
前述の通り、車検にかかる費用は大きく、税金や保険料など法律で定められた「法定費用」と、車を良好な状態に整備するための「点検・整備費用」に分けられます。
法定費用に含まれる項目は次の通りです。
・自動車重量税:車両重量に応じて課される税金
・印紙代(検査手数料):車検に必要な検査手数料
・自賠責保険料(自動車損害賠償責任保険):公道を走る全車が加入する強制保険
それぞれの項目の概要を見ていきましょう。
自動車重量税
自動車重量税は車両重量が重ければ重いほど高額になります。ただし、燃費基準の達成度が高いエコカーには免税措置があったり、新車新規登録からの経過年数によって税額が上乗せされたりします。
今回の相談者がどのような自動車に乗っているか分からないため自動車重量税を断定できませんが、仮にエコカー外の2年自家用車だとすると、税額は8200円~4万9200円です。軽自動車(13年経過していない車)であれば、6600円です。
印紙代(検査手数料)
印紙代(検査手数料)は2026年4月から新料金が適用されました。継続検査の場合、検査料は表1の通りです。
表1
| 普通・小型 (二輪以外) |
軽自動車 | |
|---|---|---|
| OSS申請 (手続き・納付をインターネット上で一括して行う場合) |
1850円 | |
| 保安基準適合証(指定工場) | 2100円 | |
| 持込検査(認証工場) | 2600円 | 2500円 |
出典:国土交通省「自動車の登録・検査の法定手数料変更について」を基に筆者作成
手続き・納付をインターネット上で一括して行うOSS申請だと、数百円安くできます。
自賠責保険料
自賠責保険は、自動車の区分や加入期間・地域により変動します。沖縄県を除く離島以外の地域の保険料は表2の通りです。
なお保険料は2026年11月1日以降に引き上げられます。表内の金額は引き上げ後のものであり、括弧内には現行料金を記載しています。
表2
| 契約期間 | 自家用乗用車 | 軽自動車 |
|---|---|---|
| 24ヶ月 | 1万8560円 (1万7650円) |
1万8660円 (1万7540円) |
| 25ヶ月 | 1万9070円 (1万8160円) |
1万9170円 (1万8040円) |
出典:一般社団法人日本自動車連盟(JAF)「自賠責保険料が2026年11月から値上げ! 普通車は車検時910円増、軽・バイクの新料金も一覧で紹介」を基に筆者作成
値上げ後の自賠責保険料金は、わずかに軽自動車のほうが高いです。
「点検・整備費用」はいくら?
点検・整備費用は、自動車の劣化や不具合を見つけて修理したり交換したりするためにかかる費用です。業者に依頼する場合、点検や検査や書類手続きなどの代行費用がかかることもあります。
費用は自動車の状態や業者によって変わるため、法定費用のようには算出できません。特に交換する部品が多かったり、高額の部品だったりするケースでは、出費がかさみがちです。
一方、点検や整備、各種手続きを自分で行う「ユーザー車検」では、点検・整備費用を抑えられる可能性があります。もちろん交換しなければならない部品や消耗品は発生します。
車検代18万円は妥当?
仮に印紙代(検査手数料)を2000円、自賠責保険料金を2万円とした場合、法定費用は自動車重量税を合わせて「3万200円~7万1200円」ほどになると考えられます。
そこに点検・整備費用として仮に4万円を加えた場合、合計で「7万200円~11万1200円」です。これだけを見ると18万円の見積もりは高いと感じるかもしれません。
しかし見積もりには、交換が必要となる部品や消耗品が数多く含まれている可能性もあります。例えば、エンジンオイルやエレメント、タイミングベルト、バッテリーなどを交換すれば、簡単に数万円が加算されるでしょう。
見積もりの詳細を見て、まずはどの項目にいくらかかるかを把握し、その費用が妥当かどうか相場を調べることが大切です。少しでも安くしたい場合は、別の業者に見積もりを取ったり、ユーザー車検を検討したりできます。
法定費用と点検・整備費用は状況によって大きく変動する
車検にかかる費用の目安を「~万円」と断定することはできません。車種や自動車の状態、依頼する業者によって大きく費用は変わるからです。
法定費用については、費用があらかじめ定められているため大幅に節約することはできません。一方、点検・整備費用については、業者選びやユーザー車検の有無などによって節約できる可能性が高いです。
出典
国土交通省 令和8年度税制改正に伴う自動車重量税の税額の基本的な考え方(フローチャート) その3(1、3ページ)
軽自動車検査協会 Q. 7-004 車検の際に支払う重量税の金額を教えてください。
国土交通省 自動車の登録・検査の法定手数料変更について(2ページ)
一般社団法人日本自動車連盟(JAF) 自賠責保険料が2026年11月から値上げ! 普通車は車検時910円増、軽・バイクの新料金も一覧で紹介
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
