今の若者は「中古車=恥」の価値観が!? SNS投稿に「中古車業者が信用できない」「命預けるからこそ新車」の反論も…過去には「メーターの巻き戻し」「修復歴の隠ぺい」なども問題に?“中古車市場への不信感”とは

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今の若者は「中古車=恥」の価値観が!? SNS投稿に「中古車業者が信用できない」「命預けるからこそ新車」の反論も…過去には「メーターの巻き戻し」「修復歴の隠ぺい」なども問題に?“中古車市場への不信感”とは
家族の送迎や買い物、レジャーなど、地方在住の子育て世代にとって「自家用車」は欠かせない生活の足です。
 
しかし、昨今のインフレの影響もあり、ファミリー車の新車価格が400万円を超える場合も珍しくありません。家計のために「うちは中古車で十分だ」と考える人も多いでしょう。
 
そんな中、先日SNSで「今の若者は『中古車は恥ずかしい』という価値観を持っており、無理をしてでも新車をローンで買っている」という趣旨の投稿が大きな話題を呼びました。
 
この投稿に対する反響を見ていくと、若者たちが新車を選ぶ理由は、単なる「見え」や「恥」だけではない、中古車市場に対する根深い不信感があることが見えてきました。
山田圭佑

FP2級・AFP、国家資格キャリアコンサルタント、琉球古典音楽野村流 歌三線 師範

「中古車は恥ずかしい」!? SNSで話題の投稿と反論とは

「最近の若者は中古車に乗ることを恥だと感じており、身の丈に合わない新車をフルローンで買っている」といった内容がSNSのXで発信され、さまざまな議論を呼びました。
 
これに対し、ほかのユーザーからは以下のような意見が寄せられました。


「中古車業者が信用できないから新車にしているのでは」
「家族の命を預ける乗り物だからこそ、出どころの分からない中古車ではなく新車を選ぶべきだ」
「恥ずかしいからではなく、悪質な業者にだまされてハズレ(故障車)を引くリスクを避けたいから」

こうした書き込みからは、若者たちが新車を選ぶ大きな理由に「安心感への投資」があるということが読み取れます。
 
特に車に関する専門知識がない人にとって、「誰がどのように乗っていたか分からない車」を購入することは、非常にハードルが高い行為になっているのかもしれません。
 

なぜ中古車業者は信用されない? メリットとデメリットを比較

SNSで「中古車業者が信用できない」という声が多く上がる背景には、過去に一部の悪質な業者が行っていた「メーターの巻き戻し」や「修復歴(事故歴)の隠ぺい」、「不透明な諸費用の上乗せ」といった負のイメージがいまだに根強く残っていることが挙げられるでしょう。
 
しかし、経済的な合理性を考えると、中古車には見逃せないメリットがあります。ここで新車と中古車のメリット・デメリットを比較してみましょう。
 

【新車のメリット・デメリット】


メリット:誰も乗っていない完全な新品であるという圧倒的な安心感。メーカー保証(一般的に3年~5年)が充実しており、故障リスクが極めて低い。

デメリット:購入価格が高い。また、人気車であれば契約から納車まで数ヶ月~半年以上待たされるケースもある。

【中古車のメリット・デメリット】


メリット:新車に比べ、圧倒的に価格が安い。また、在庫があれば数日~数週間で納車されるため、すぐに車が必要な場合に便利。

デメリット:車両ごとに状態(傷、走行距離、メンテナンス履歴)がバラバラであり、購入する側に見極め能力が必要になる。また、購入後の故障リスクが新車より高く、ローン金利が新車ディーラーより高めに設定されることが多い。

子育て世代の家族が、新車(350万円)を買うか、同じ車種で5年落ちの中古車(150万円)を買うか迷ったとします。
 
ここで、もし中古車を選べば200万円が浮きますが、これをただ貯金するのではなく、NISAなどを活用して「年利4%」で10年間運用できたとすれば、10年後には約296万円にまで成長します。中古車を選ぶことで生み出された差額は、将来の教育費などを補うための資本にもなりえるということです。
 
もちろん、中古車を選択したことによる故障発生などのリスクはありますが、この場合は10年間にかかる追加費用が新車と比べて200万円以上発生しなければ、中古車を選択することは「経済合理的」であったと言えるでしょう。
 
ちなみに、筆者は最近、セカンドカーとして前から乗りたかった車種の外車を中古で購入しましたが、価格は車検付きで「約30万円」でした。国産の新車を買った場合と比べれば、150万円から250万円程度は費用が浮いた計算です。
 
現在は快調に走ってくれていますが、すぐに故障が起きて、高額の修理費が発生するかもしれません。しかし、「自分が乗りたい中古車を選んだ必要経費」として、甘んじて支払うつもりです。
 

中古車を買う場合の「3つの注意点」と最新ルール

「車購入の費用を抑えたいけれど、程度の悪い中古車にあたってしまうのは怖い」という人は、以下の3つのポイントを押さえておきましょう。
 

1. 「支払総額」が表示されているかを確認する

かつて中古車業界では、店頭に安い車両本体価格だけを掲示し、いざ契約しようとすると高額な「納車準備費用」や「保証料」を強制的に上乗せするトラブルが多発していました。
 
これを受け、自動車公正取引協議会および消費者庁のルールが改正され、2023年10月1日より、中古車の販売価格は「支払総額(車両価格+諸費用)」で表示することが義務化されています。
 
現在、支払総額を表示していない業者や、表示価格からさらに不当な手数料を請求してくる業者はルール違反ですので、そうした店舗での購入は避けましょう。
 

2. 「定期点検整備記録簿」の有無をチェックする

前オーナーがしっかりとメンテナンスを行っていたかを知るための帳簿が「定期点検整備記録簿」です。これがない車は、過去にオイル交換・部品交換などを適切に行っていたかなどがわからず、購入のリスクが高まります。
 

3. 第三者機関の「鑑定書」と充実した「保証」があるかを確認する

自社のスタッフではなく、利害関係のない第三者機関(JAAA 日本自動車鑑定協会など)が車両の状態を客観的に評価した「鑑定書(証明書)」が付いている車であれば、なお安心でしょう。
 
また、購入後にエンジンやミッションが故障した際、無償で修理してもらえる保証(半年~1年程度)が付帯しているかどうかの確認も重要です。
 

まとめ

「中古車=恥ずかしい」という価値観は、今の時代には当てはまりにくくなっています。SNSの意見にもある通り、多くの若者は「安全」と「信頼」を求めて、新車を購入しているようです。
 
一方、2023年の「支払総額表示の義務化」など、中古車業界のルールは消費者保護の観点から厳しく整備されつつあり、中古車の信頼性は上昇しているとも言えるでしょう。
 
車は、あくまで生活を豊かにするための「移動の道具」です。見えや過度な不安にとらわれて家計を圧迫する新車を買うのではなく、信頼できる中古車業者を選び、浮いたお金を教育費や家族との思い出作りに回すという選択も、賢いカーライフと言えるのではないでしょうか。
 

出典

一般社団法人自動車公正取引協議会 中古車の販売価格表示は「支払総額表示」に変わりました!!
 
執筆者 : 山田圭佑
FP2級・AFP、国家資格キャリアコンサルタント、琉球古典音楽野村流 歌三線 師範

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