ディーラーで「ドライブレコーダー取り付け」が“5万円”! 夫は「本体はネットで1万円なのに、手数料4万円はぼったくり」と言いますが、プロに頼む“安心代・保証”を考えると妥当ですか? セルフ取付の注意点も確認
今回のケースは、前後2カメラのドライブレコーダーをディーラーで付けると5万円と言われ、夫が「本体はネットで1万円なのに、手数料で4万円なんてボッタクリ」と言って、自分で付けると決めたというものです。
本記事では、5万円の中身を確認し、カー用品店に頼む場合や自分で付ける場合と比べ、差額が安心代として妥当かを見ていきます。
2級ファイナンシャルプランナー技能士
夫の言う「手数料4万円」は、すべて取付工賃なのか
夫の考え方どおりに引き算すると、次のとおりです。
・5万円-1万円=4万円(夫が「手数料」と考えている額)
しかし、実際はディーラーの見積もりには、店が扱う本体の代金が入っています。ディーラーが扱うドライブレコーダーと、ネットで売られている1万円前後のものが同じ機種とは限りません。
このため、本体の値段の差も、4万円に含まれている可能性がありまです。
前後2カメラの取り付けは、後ろのカメラまで配線を通すため、作業に1時間~1時間半ほどかかるとされています。工賃は、主にこの作業の手間に対する料金です。
参考に挙げると、あるカー用品店では前後2カメラの取り付け工賃を1万9250円としています。本体と工賃をまとめて頼むと、カー用品店でも合計4万~5万円台になる機種が多く、ディーラーの5万円が特別に高いわけではありません。
今回のケースで工賃を2万円とすると、4万円の内訳は次のようになります。
・4万円-2万円=2万円(本体の値段の差など)
夫が「手数料」と呼ぶ4万円のうち、取り付けの手間にかかる分は半分ほどと考えられます。
自分で付けると、保証が受けられない場合がある
自分で付ける場合も、配線を内装の裏に通し、電源を車から取る作業が必要です。内装のパネルを外すときに割ってしまう、電源の取り方を誤ってヒューズが切れたりバッテリーが上がったりする、といったことは自分で電装品を付けるときに起こりうる失敗です。
国土交通省によると、後から付けた電装品が原因の火災や、取付け方が適切でなかったことによる火災では、自動車メーカーの保証などが受けられない場合があります。国土交通省では、取付けは自動車に詳しい人に頼むか、説明書をよく読んで適切な方法で行うよう求めています。
また、ドライブレコーダーを付ける位置は、道路運送車両の保安基準で限られているため、注意が必要です。ディーラーによっては、取付けた純正品に3年または6万キロの保証を付けているところもあり、これも安心代に含まれる部分です。
安心代を抑えるなら、本体の持ち込みも選択肢になる
ネットで買った本体をカー用品店に持ち込み、取付けだけを頼む方法もあります。前後2カメラの持ち込みの場合、取付け工賃の目安を2万~3万円としている店があります。
・1万円+2万円=3万円(本体を持ち込み、工賃2万円で付けてもらう場合)
・5万円-3万円=2万円(ディーラーに頼む場合との差)
今回のケースでは、配線をプロに任せる安心代は、持ち込みなら2万円ほどで、ディーラーとの差も2万円です。ただし、車種や配線の難しさで工賃は変わるため、一律にどちらが得とは言い切れません。
どこで付けた場合でも、取付けた後の確認は欠かせません。国民生活センターの調査では、約6割の人が、ドライブレコーダーの映像を記録するにはSDカードのフォーマットや交換が必要なことを知りませんでした。録画できているかを定期的に確かめておくと安心です。
まとめ
今回のケースでは、ディーラーの5万円とネットの本体1万円の差は4万円のうち、取付けの工賃は2万円前後で、残りは本体の値段の差などです。5万円という金額は、カー用品店で本体ごと頼む場合と大きくは変わりません。
自分で付ければ工賃は浮きますが、取付け方が原因の火災などでは、メーカーの保証が受けられないことがあります。配線に自信がなければ、本体を持ち込んで取付けだけを頼むとよいでしょう。
執筆者 : 高橋祐太
2級ファイナンシャルプランナー技能士
