今どき「ノンターボの軽自動車」が乗り出し“280万円”!? 営業マンに“日産ルークス”を「皆さんこのプランで買ってますよ」と勧められ後悔…「普通車ソリオの10年コスト」との差は? ディーラーの定番手法も確認

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今どき「ノンターボの軽自動車」が乗り出し“280万円”!? 営業マンに“日産ルークス”を「皆さんこのプランで買ってますよ」と勧められ後悔…「普通車ソリオの10年コスト」との差は? ディーラーの定番手法も確認
日産ルークスに勧められるがままオプションを付け、総額280万円で契約。「手取り25万円の家計で維持できるのか」と不安になる人もいるかもしれません。軽自動車の維持費の安さだけで、この価格を正当化できるのでしょうか。
 
同等サイズでライバルとなり得る小型普通車、スズキ「ソリオ」との10年コストを比較しながら、元ディーラー営業マンでFPの筆者が解説します。
宇野源一

FP2級、AFP、中古自動車査定士、損害保険募集人

なぜノンターボの軽が「乗り出し280万円」まで化けるのか?

「ターボも付いていない軽自動車が、なぜそこまで高くなるのか」と疑問に思う人も多いでしょう。見積もりの内訳をひもとくと、ディーラーの定番手法が見えてきます。
 


車両本体価格:約210万円(ハイウェイスターX プロパイロットエディション・2WD)
メーカーオプション:約10万円(快適パック、特別塗装色など)
ディーラーオプション:約40万円(9インチ純正ナビ、前後ドライブレコーダー、ETC2.0、フロアマット、ボディコーティングなど)
メンテプロパック(5年分)+延長保証:約15万円
諸費用・税金:約10万円
 
⇒合計乗り出し価格:約285万円(値引きで約280万円)

 
ディーラーにとって「コーティング」は利益率が高く、「メンテプロパック」は点検での囲い込みができる最重要商品です。「皆さん付けています」という言葉は、「販売店として一番売りたいフルパッケージ」であることを意味しています。
 
一方、ライバルとなるスズキ「ソリオ バンディット HYBRID MV」は、1200ccの普通車(登録車)で車両本体価格は約230万円~です。値引きやオプションの選び方次第では、乗り出し270万~280万円前後と同等か、むしろルークスより安く買えるケースすらあります。
 

10年間・年間1万キロメートル乗った場合の「維持費」に差は出る?

では、軽自動車の最大の強みである「税金や維持費の安さ」で、どれだけ元が取れるのでしょうか。年間走行距離1万キロメートル、10年間保有(新車購入~車検4回)を想定してシミュレーションしてみます。
 

税金面での比較


・軽自動車税/自動車税(種別割)

ルークス(軽):年1万800円×10年=10万8000円
ソリオ(1000cc超~1500cc以下):年3万500円×10年=30万5000円
⇒ルークスが約19万7000円安い

 


・自動車重量税(10年分・現在を考慮しないでシミュレーション)

ルークス:3年(9900円)+2年×3回(1万9800円)=2万9700円
ソリオ:3年(2万2500円)+ 2年×3回(4万5000円)=6万7500円
⇒ルークスが約3万8000円安い

 

自賠責保険料はどうなる?

10年間(新車時36ヶ月+車検時24ヶ月×3回)で比較しても、普通車と軽自動車の保険料差は現時点の保険料で計算すると10年間で1000円未満なので、ほぼ互角と判断していいでしょう。
 

高速道路とガソリン代を比較

まず高速道路料金ですが、 軽自動車は普通車の約8割(約20%引き)が適用されます。月1回程度、往復で高速を利用する場合、10年間で約10万~15万円程度ルークスが安くなるでしょう。
 
次にガソリン代ですが、ノンターボのルークスは車重が重いため、大人が乗ってエアコンをつけるとアクセルを踏み込みがちになり、実燃費が落ちやすい傾向があります。1200ccエンジン+マイルドハイブリッドのソリオと比べても実燃費の差は小さく、10年乗ってもガソリン代の差は数万円程度にとどまります。
 

メンテナンス費用の違いは?

メンテナンスパックに加入する前提で考えると、最初の5年間は購入金額に含まれます。5年目以降どう選択するかにもよりますが、継続してメンテナンスパックを利用するのであれば、大きな違いはメンテナンスパックの費用と消耗品の交換費用です。
 
特に高額な出費となるタイヤ代は、軽自動車サイズのほうが割安です。10年間の車検工賃や消耗品交換を含めると、ルークスが約10万円程度安く抑えられるでしょう。
 

手取り25万円で乗り出し280万円の維持は可能?

「手取り25万円の家計で乗り出し280万円の車を維持できるのか?」という疑問ですが、ローンを利用せず現金一括(またはすでに支払いを完了)しているのであれば、全く問題なく維持できます。
 
ローン返済がない場合、毎月発生する車の維持費は以下の通りです。


・ガソリン代:約1万円(年間1万キロメートル走行)
・任意保険料:約5000円~1万円(等級によって変わる)
・駐車場代:約0円~3万円(地域や持ち家かどうかによる)
・税金・車検・消耗品の積立:約1万円
⇒毎月の維持費合計:約2万5000円〜6万円前後

 
駐車場代により大きく変わりますが、手取り25万円であれば十分に維持できる金額だと言えます。
 

まとめ

「軽に280万円も……」と悔やむ必要はありません。普通車のソリオに比べ、10年で約50万円も維持費が浮くうえ、プロパイロットや5年分のメンテパック付きで安全性や快適性も万全です。
 
ローンなしなら、手取り25万円でも毎月の車費は適正範囲(10~15%)に収まります。固定費を抑えて長く安全に乗れる、非常に堅実で賢い選択です。自信を持ってドライブを楽しんでください。
 
執筆者 : 宇野源一
FP2級、AFP、中古自動車査定士、損害保険募集人

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