更新日: 2020.04.24 その他暮らし
コロナが後押し。これからの買い物が変わるかも
そんな中で、買い物の場面においても意識改革が求められています。これをきっかけに、今後の買い物行動が変わるかもしれません。
執筆者:宮﨑真紀子(みやざき まきこ)
ファイナンシャルプランナーCFP(R)認定者、相続診断士
大阪府出身。同志社大学経済学部卒業後、5年間繊維メーカーに勤務。
その後、派遣社員として数社の金融機関を経てFPとして独立。
大きな心配事はもちろん、ちょっとした不安でも「お金」に関することは相談しづらい・・・。
そんな時気軽に相談できる存在でありたい~というポリシーのもと、
個別相談・セミナー講師・執筆活動を展開中。
新聞・テレビ等のメディアにもフィールドを広げている。
ライフプランに応じた家計のスリム化・健全化を通じて、夢を形にするお手伝いを目指しています。
パン屋さんには1人で行ってください?
「週末や平日夜間の外出は控えてください」との要請により、都心の繁華街の人出は激減しました。「一方で、……」ということで混雑ぶりがニュースで報じられたのは、商店街やスーパーです。
巣ごもり生活ではストレスがたまります。「不要不急の外出を避ける」生活の中でも、食料品の買い出しは“生活に必要だから”という名目があります。
「そろそろ、夕飯の材料を買いに出かけようか。何を食べるかは食材を見て考えよう」散歩を兼ねた買い出しに行く人が商店街にあふれ、スーパーのレジには長蛇の列です。これでは大量感染が発生してしまいます。その後「レジに並ぶのは代表者1人にしてください」等の措置が取られました。
フランス在住の友人によると、外出には許可証の持参が必須です。例えばパンを買いに行く場合、夫婦2人の行動は認められません。1人で出かけ、店内に入るのも1人ずつの制限があるそうです。それに比べると、日本はまだ、対策の余地があるかもしれません。
支払いはキャッシュレス化が進んでいる
買い物の様子を見ていて、気付いたことがあります。
まずは、キャッシュレス化が進んだことです。レジ前の列には、距離をとって並ぶように誘導するために、床にマークが施されるようになりました。感染防止のためには、人と人との距離を2メートル離すソーシャルディスタンスが有効とされています。そのために、列はさらに長く感じることがあります。
自分の後ろに大勢の人が並んでいると、「支払いはテキパキと済ませてね」という暗黙のプレッシャーを感じます。小銭をジャラジャラ数えるのではなく、クレジットカードやスマホをかざして決済する人が増えました。
むろんキャッシュレス化の背景には、各種ペイ払いの還元セールや、今ならお金にも“触りたくない”という理由もありますが、スピードアップしたことは確かだと感じます。
ネットでの購入が増える
そして、最近よく見かけるようになった、Uber Eats(ウーバーイーツ)です。
さっそうと走る配達員の姿とともに、テレビCMも印象に残ります。外食をしなくなって家の食事ばかりでは、作る側もストレスがたまりますし、気分転換も必要です。「あそこのお店のアレ」が無性に食べたくなることがあります。家へ配達が可能なら、利用したいところです。
ネットスーパーや通販での買い物も増えています。「じっくり家族で何を買うか話し合う」ことができます。外出は我慢ですが「どっちにする?」とパソコンの画面を見ながら選ぶのは、楽しい時間です。
アマゾンが北米の物流施設や小売店などで、7万5000人を追加採用すると発表したことが報じられました。これはアメリカの話ですが、日本でも利用は増加しています。
商業施設の休業で、書籍も洋服も「手に取って買う」ことは困難です。ネット経由の買い物が日常的になれば、ロゴの入ったダンボールを見る機会はますます増えると思います。
「ステイホーム(家にいましょう)」は、しばらく続くと思います。キャッシュレスでの支払いとネット購入が増え、買い物の方法が変わると思います。より簡単に、スピーディーになり便利です。
ですが店員さんとのやり取りなしに、ポチっと選んだ商品がどんどん増えていくことに、少し懸念を抱きます。安易にポチっとする前に「これ無駄な買い物じゃない?」と自問自答することや、今月のカードの支払額を思い出すことを買い物のルーチンに加えてほしいと思います。
執筆者:宮﨑真紀子
ファイナンシャルプランナーCFP(R)認定者、相続診断士