更新日: 2020.11.07 その他暮らし
24時間乗り放題で600円? 「東京メトロ24時間券」を使ってみた
切符を買うなら、首都圏の場合、東京都心に通うビジネスパーソンはいわゆる「お得きっぷ」を検討してもいいかもしれません。今回は「東京メトロ24時間券」に注目し、実際に使ってみました。
執筆者:藤木俊明(ふじき としあき)
副業評論家
明治大学リバティアカデミー講師
ビジネスコンテンツ制作の有限会社ガーデンシティ・プランニングを28年間経営。その実績から明治大学リバティアカデミーでライティングの講師をつとめています。7年前から「ローリスク独立」の執筆活動をはじめ、副業・起業関連の記事を夕刊フジ、東洋経済などに寄稿しています。副業解禁時代を迎え、「収入の多角化」こそほんとうの働き方改革だと考えています。
目次
1日ではなく「24時間」東京メトロ9路線が乗り放題
「1日フリーきっぷ」のような乗車券についてはご存じかと思います。この「東京メトロ24時間券」とは、日付で区切るのではなく、「24時間使える」というところがミソです。
例えば、筆者は日比谷線南千住駅で午前10時30分に自動券売機で「東京メトロ24時間券」(600円)を買いました。そうするとこのきっぷは、翌日の午前10時30分まで東京メトロ全路線(9路線)において、乗り放題で使えます。
駅員さんに聞くと、「明日(24時間後)改札を出る時間が午前10時30分ではなく、午前10時30分までに改札に入ればいい」とのことです。そうして地下鉄に乗り、どこか東京メトロの駅改札を出る時午前10時30分を過ぎていてもかまわないのだそうです。うまく使えば、ちょっとおまけ時間が付くイメージですね。
ちなみに期限内に東京メトロの自動改札を通ると、改札機のPASMOの残り金額を示す部分に、「企画券使用中」と表示されていました。もちろん、もともとのPASMO残高は減りません。
自動券売機できっぷでもPASMOでも購入可能 ~施設で使える特典も
この「東京メトロ24時間券」の購入のしかたに戻りましょう。筆者はPASMOをいつも使っています。まず自動券売機で「おトクな乗車券」を選択します。
そうすると「きっぷで利用」するか「PASMOで利用」するかの選択画面になります。筆者は「PASMOで利用」を選択しました。新たに別にPASMOを発行する選択もありますが、デポジット500円がかかるので、手持ちのPASMOに「東京メトロ24時間券」を書き込んでもらうことにします。ただし、定期券として利用中のPASMOでは使えませんのでご注意ください。
機械に「ご案内用紙は必要ですか?」と聞かれるので、「はい」で先に進みます。この用紙には注意書きとQRコードか印刷されています。QRコードを読み取ると、「ちかとく」という案内サイトに遷移します。
「ちかとく」とは、東京メトロの1日乗車券を購入すると、特定の施設やお店の割引やサービスを受けられるもので、例えば「上野・浅草・秋葉原エリア」を見てみると、上野公園でのオリジナルグッズプレゼントや、国立科学博物館でのショップ割引、秋葉原UDXレストラン&ショップ アキバ・イチの店舗での特典リストなどが紹介されています。
2021年1月3日まで「シニア東京メトロ24時間券」が500円で
さらに、2020年10月15日から2021年1月3日の期間、東京メトロでは通常600円の「東京メトロ24時間券」より100円安い「シニア東京メトロ24時間券」(500円)が販売されるというニュースが流れました。
そのシニア24時間券は、自動券売機ではなく定期券売り場(中野駅、西船橋駅及び渋谷駅を除く)において、3万枚限定で発売されるようです。また、一人1回につき最大5枚まで購入できるとのことです。
シニア世代がGO TOキャンペーンなどで土日に東京都心をゆっくり回遊して過ごすのによさそうです。都心にお泊まりして、次の日の朝もうまく使えますよね。
まとめ
今回は東京メトロ24時間券をメインに紹介しましたが、都営地下鉄との組み合わせ、他の私鉄との組み合わせなど、さまざまな「お得きっぷ」があります。会社に向かう用事や、その帰り都心で遊ぶこと、また土日にゆっくり東京を周遊するなどにかしこく使いたいですね。
[出典]
※東京地下鉄株式会社「65歳からのお得なシニア東京メトロ24時間券を発売します!」
東京地下鉄株式会社「東京メトロ24時間券」
執筆者:藤木俊明
副業評論家