更新日: 2019.09.25 その他暮らし
都道府県別に見る出生率の高い地域。ダントツは沖縄!なんと東京の1.5倍超!
しかし、都道府県別に見ると出生率が高い地域もあります。どのような環境だと子どもを安心して産めて、そして育てられるのでしょうか? 出生率と子育てに関するマネープランについて考えてみました。
執筆者:松浦建二(まつうら けんじ)
CFP(R)認定者
1級ファイナンシャル・プランニング技能士
1990年青山学院大学卒。大手住宅メーカーから外資系生命保険会社に転職し、個人の生命保険を活用したリスク対策や資産形成、相続対策、法人の税対策、事業保障対策等のコンサルティング営業を経験。2002年からファイナンシャルプランナーとして主に個人のライフプラン、生命保険設計、住宅購入総合サポート等の相談業務を行っている他、FPに関する講演や執筆等も行っている。青山学院大学非常勤講師。
http://www.ifp.cc/
沖縄県は出生率が断トツで高い
まずは合計特殊出生率の高い都道府県を表にしてみました。合計特殊出生率とは、15~49歳までの女性の年齢別出生率を合計したもので、1人の女性が一生の間に生む子どもの数を表しています。出生率(人口千対)は人口1千人当りの出生数で、ほかに婚姻率と離婚率も載せておきました。
合計特殊出生率が最も高いのは、沖縄県で1.95にもなります。2番目に高いのは島根県の1.75、全国平均は1.44であることから、沖縄県の高さが目立ちます。
沖縄県は婚姻率や出生率(人口千対)も高いので、若い人が比較的多く結婚・出産していて幸福度が高そうですが、離婚率も高く他県にはない特別な環境があるようです。
合計特殊出生率が高い都道府県は、西日本に偏っています。島根県は出生率(人口千対)、や婚姻率が全国平均より低いにもかかわらず、合計特殊出生率は高くなっています。
離婚率は低く沖縄県と真逆の傾向にあります。高齢者が多いからか結婚する人は少ないけれども、産んで育てる環境は整っていそうです。
東京都の出生率は沖縄県の2/3もない
次に、合計特殊出生率の低い都道府県を表にしてみました。
合計特殊出生率が最も低いのは東京都の1.24で、沖縄県(1.95)の2分の3もありません。
ただ、東京都は出生率(人口千対)も婚姻率も全国平均より高いことから、結婚や出産が難しいわけではなく、子どもを多く産めない環境といえそうです。東京都の合計特殊出生率が日本一低いのは、子どもを育てるための経済的負担が大きすぎるからでしょう。
希望する子育て環境は沖縄? 東京? それ以外?
合計特殊出生率が高い沖縄県も低い東京都も、婚姻率と出生率(人口千対)が高いことから、結婚する人も子どもも多いという点は共通しています。
しかし、多くの都道府県は少子化の影響もあって、結婚する人も子どもも少なくなってきています。
そこで、結婚や出産する人を増やそうと、さまざまな支援策があり、住宅購入費用や保育費の援助など経済的サポートが充実している地域も多くなっています。
子育てをしていくうえで、どこがベストな場所なのかは一概にはいえません。
東京に住んで、経済的心配がなくなるほどの収入を得ながら子育てするのもよいでしょう。温暖な気候の沖縄に住んで子育てしたり、自然が多い地方で経済的サポートを受けながら子育てしたりするのもよいでしょう。
大切なのは、どこに住んでも行き当たりばったりな生活をせず、マネープランを立てて、計画的に生活していくことではないでしょうか。
松浦建二 CFP(R)認定者、1級ファイナンシャル・プランニング技能士