新車購入時“金利2.7%”なので「銀行ローン」ですが、友人は“5.8%”なのに「ディーラーローン利用」とのこと…同じ300万円でも“金利25万円も損”なのにナゼ? ディーラーローンのメリットとは
本記事では、銀行とディーラーのマイカーローンの違いに触れつつ、なぜディーラーローンを利用する人がいるのか解説します。
2級ファイナンシャルプランニング技能士/ITパスポート/日商簿記3級/第一種衛生管理者/証券外務員/英検2級など
銀行のマイカーローンは低金利な傾向
マイカーローンには、大きく分けて銀行などの金融機関から借りる方法と、ディーラーが提携する信販会社などから借りる方法があります。全国銀行協会によると、銀行などのマイカーローンは、ディーラー提携ローンより低金利なことが多いようです。
例えば、某銀行のマイカーローンは、所定の条件を満たせば年利約2.7%です。一方、ディーラーローンは銀行より高金利になるケースがあり、2026年10月現在では6%前後する場合も少なくありません。
300万円なら「約25万円」の差になる
今回は、300万円のマイカーローンを銀行の年利2.7%とディーラーの年利5.8%でどれくらい総返済額が変わってくるのか見ていきましょう。300万円を5年間、ボーナス返済なしで借りると仮定した場合の総返済額は次のとおりです。
・年利2.7%:総返済額は約321万円
・年利5.8%:総返済額は約346万円
このように、その差は約25万円です。同じ300万円の車を購入するための借り入れでも、金利の違いだけでこれだけの差が生じる可能性があります。
なぜ銀行ローンは低金利になりやすい?
全国銀行協会は、銀行のマイカーローンは低金利なことが多い一方、審査は厳しめで、ディーラーから受け取った契約書や見積書などを使って手続きする必要があるなど手間がかかる、と説明しています。
また、低い金利を利用するためには、条件が設定されているケースも少なくありません。福岡銀行の場合、年2.7%になるのは、「福岡銀行で住宅ローンまたはリフォームローンをご利用中の人」です。これ以外の人は、年利が約3.4%となっています。
表示されている最も低い金利を誰でも利用できるとは限らないため、自分に適用される金利を確認する必要があるでしょう。
それでも友人が「5.8%」を選んだ理由は?
それでは、なぜ金利が高くてもディーラーローンを利用する人がいるのでしょうか。まず考えられる理由の1つが、手続きのしやすさです。
ディーラーローンなら、車の商談と同時にローンの申し込みを進められるため、改めて銀行へ申し込む手間を減らせます。また、銀行ローンの審査に通らなかったためディーラーローンを選ぶケースも考えられます。
さらに、ディーラーローンの利用を条件に、車両価格の値引きなどを受けられるかもしれません。例えば、金利差による負担が25万円多くても、ローン利用によって大きな値引きを受けられるのであれば、実質的な差は小さくなるでしょう。
金利だけでなく「最終的な支払総額」で比較しよう
年2.7%と5.8%だけを比較すれば、300万円を5年間借りた場合は2.7%のほうが有利です。しかし、実際に比較したいのは金利だけではありません。
車両本体価格や値引き、ローン手数料、保証料、毎月の返済額、総返済額などを含め、「最終的にいくら支払うのか」を確認することが重要です。
まとめ
300万円を5年間借りる場合、年2.7%なら総返済額は約321万円、年5.8%なら約346万円となり、約25万円の差が生じます。金利だけを見れば銀行ローンが有利なケースは多いでしょう。
一方、ディーラーローンには、車の購入と同時に申し込める手軽さや、審査、独自の値引きなどを理由に選ばれるケースが考えられます。金利だけで判断せず、値引きなども含めた最終的な支払総額や利用条件を比較して、自分に合ったローンを選ぶことが大切です。
執筆者 : 三浦大幸
2級ファイナンシャルプランニング技能士/ITパスポート/日商簿記3級/第一種衛生管理者/証券外務員/英検2級など
