貯金「3000万円」ある知人が、残り「1000万円」の住宅ローンを一括返済せず払い続けています。「現金があるなら返したほうが得」と思うのですが、あえて残すメリットはあるのでしょうか?
本記事では、住宅ローンを一括返済せずに手元資金を残すメリットや注意点を確認しながら、繰り上げ返済を検討する際の判断ポイントについて分かりやすく解説します。
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貯蓄があっても住宅ローンを残す理由
貯金3000万円あっても1000万円の住宅ローンを払い続ける理由は、手元資金を確保しつつ保障を維持できる点にあると考えられます。
一括返済を行うと、利息負担を減らせるメリットや毎月の返済がなくなり余裕が生まれるメリット、保証料型なら経過年数に応じて保証料が一部戻る可能性があるメリットなどが得られます。
しかし、一括返済を行わないでおくことで、急なけがや病気、住宅修繕などの予期せぬ出費があっても3000万円の資金から柔軟に対応が可能です。また、ローン利用中は団体信用生命保険や疾病保障保険の保障が継続します。
万が一の際にも保険で残高が弁済されるため、家族に住まいと資金を残せます。現金を減らさず不測の事態へ備えられる点や保障を保持できる点は大きなメリットでしょう。
手元資金が減るリスク! 一括返済を選択する前に知っておきたいデメリット
3000万円の貯金から1000万円を一括返済すると手元資金は2000万円に減少します。一括返済には注意すべき4つのデメリットが存在します。
1つ目は手元資金が大きく減ることです。急な病気や住宅修繕など予期せぬ支出が必要になった際、使える現金が減ってしまいます。
2つ目は住宅ローン控除が利用できなくなる点です。残高が0円になると、その年以降の減税を受けられなくなります。
3つ目は団体信用生命保険や疾病保障保険の保障が終了することです。完済により保険も失効し将来の保障を失います。
4つ目は所定の手数料が発生することです。手続方法や金融機関で手数料が異なるため事前確認が必要です。
住宅ローン控除で控除額が利息を上回ることも? 繰り上げ返済を判断する際のポイント
貯蓄3000万円から1000万円を一括返済すべきか判断する際は、以下3つのポイントを検討することが大切です。
1つ目は、住宅ローン控除による減税効果と支払い利息の比較です。控除期間中は節税メリットが支払い利息より大きくなるケースがあり、急いで返済しないほうが得になる可能性があります。
2つ目は、手元資金に余裕があるかの確認です。生活費や将来の支出を確保したうえで判断することが欠かせません。
3つ目は、他の支出目標や資産運用とのバランスです。返済資金を資産運用に回す方法もありますがリスクが伴うため慎重な検討が必要です。
なお、全額返済以外に一部繰上返済という選択肢もあります。
貯金とローンのバランスを考えた最適な返済計画のまとめ
貯金3000万円に対して残り1000万円の住宅ローンがある場合、一括返済を行うことで利息を抑え返済負担を失くせる反面、手元資金の減少や住宅ローン控除の終了、団体信用生命保険の保障失効といったデメリットも伴います。
また、退職金や相続時、金利上昇時などタイミングに応じた見極めが大切です。単に現金があるから返すのではなく、家計状況や将来のライフプランを総合的に考慮して判断しましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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