資産「5000万円」が貯まったので、55歳で「FIRE」したいです。夫婦2人、生活費が月「25万円」なら、65歳の年金開始まで十分もちますよね?

配信日:
この記事は約 4 分で読めます。
資産「5000万円」が貯まったので、55歳で「FIRE」したいです。夫婦2人、生活費が月「25万円」なら、65歳の年金開始まで十分もちますよね?
早期退職し、自由な時間を増やすため「FIRE」したいと考えている人もいるかもしれません。FIREするためには、資産運用する分も含めて、余裕を持って資金を準備することが大切です。
 
今回の記事では、資産5000万円がある人が55歳でFIREしたい場合、生活費がどれぐらい必要なのか、またFIRE前に確認したいポイントなどについて解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

5000万円あれば「FIRE」できる?

FIREとは、通常の早期リタイアとは異なり、資産運用で生活費を継続的に確保できる状態を作ってから、会社を早期リタイアすることです。
 
5000万円あればFIREできるかどうかは、退職後にかかる費用の目安を基に判断しましょう。ここでは、55~65歳までに必要な生活費の目安や、生活費以外で必要な費用などをご紹介します。
 

10年間で必要な生活費

総務省統計局が公表している「家計調査 家計収支編」によると、世帯主の年齢が55~59歳、60~64歳までかつ2人以上の世帯のおもな項目別月額平均消費支出は表1の通りです。
 
表1

55~59歳 60~64歳
平均消費支出合計 35万3358円 34万393円
食料 9万1549円 9万3253円
住居 1万9115円 2万2442円
光熱・水道 2万5013円 2万5500円
家具・家事用品 1万3176円 1万4182円
被服および履物 1万1631円 9909円
保健医療 1万3820円 1万5923円
交通・通信 6万2289円 5万6524円
教育 2万576円 5644円
教養娯楽 3万1716円 3万3755円
そのほかの消費支出 6万4472円 6万3261円

※筆者作成
 
なお、総務省統計局のデータでは表に示す数値が四捨五入されているため、合計の平均額と、項目別の平均額を足した金額が同じになるとは限りません。
 
55歳0ヶ月~64歳11ヶ月まで毎月平均消費支出と同じだけの出費が生じると仮定すると、10年間の生活費の目安は合計4162万5060円です。ただし、今回のデータは無職世帯、勤労世帯のどちらも含まれているため、退職後の生活費は平均より少なくなる可能性があります。
 

生活費以外で退職後にもかかる費用

仮に月25万円で生活できた場合は、10年間で3000万円です。
 
しかし、生活費以外に、退職後も健康保険料、税金、60歳までは国民年金保険料などもかかります。例えば、令和8年度の場合、国民年金保険料は月1万7920円です。
 
国民年金は原則として、20歳以上60歳未満の人が加入します。令和8年度の月額が5年間変わらないとすると、合計で107万5200円、夫婦で合計して215万400円です。月25万円で生活する場合は、10年間でかかる費用は合計で3215万400円になります。
 
また、10年分の平均消費支出と夫婦の5年分の国民年金保険料を合計すると、4377万5460円になり、いずれの場合も健康保険料や税金の支払いが必要です。
 
「5000万円あるから大丈夫」ではなく、実際に自分たちが生活するにはどれくらいのお金が必要で、今の試算ではどの程度余裕があるのかを把握しておきましょう。
 

FIREする前に確認しておきたいポイント

今回ご紹介した平均消費支出のデータ上から考えると、退職後の生活費を月25万円で賄える可能性があります。ただし、FIRE前に「月25万円」と決めてその後のライフプランニングをするのではなく、今後の自身の生活や状況に応じて試算をして、費用が足りるかを判断することが大切です。
 
消費支出の項目や各種保険料のほか、固定資産税や趣味の費用など、不規則で発生する費用も含めて考えましょう。
 
さらに、65歳以降も生活は続くため、65歳時点で残る資産や公的年金の受給額も含めて、長期的な資金計画を立てる必要があります。試算した結果、月25万円で生活できたとしても、年金を受給する年齢までだけでなく、それ以降のライフプランもよく考えることが重要です。
 
また、退職後は年金や税金の手続きを自分でしなければなりません。特に、加入している年金の切り替え手続きは自分で行う必要があります。必要な手続きをしないままでいると、国民年金保険料が未納状態になりかねないため、早めに手続きをしておきましょう。
 

十分持つかどうかは状況によって変わる

2人以上の世帯の平均消費支出をそのまま当てはめると、10年間の消費支出だけで約4200万円です。これに国民年金保険料や健康保険料、税金などが加わる可能性があります。
 
FIREして資産運用する場合は、運用のなかで想定より資産が減る事態も想定しておくことが大切です。そのため、実際に出費がどれくらいかかるのかを試算し、本当に退職しても生活に困らないかを考えた上で、FIREするかを決めるとよいでしょう。
 

出典

e-Stat政府統計の総合窓口 総務省統計局 家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 詳細結果表 年次 2025年 <用途分類>1世帯当たり1か月間の収入と支出 表番号3-2世帯主の年齢階級別
総務省統計局 利用上の注意
日本年金機構 国民年金保険料
日本年金機構 年金用語集 た行 第1号被保険者
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

【PR】ソニー生命保険株式会社

  • line
  • hatebu

LINE