更新日: 2019.12.22 その他老後

ついつい孫におこづかいを…シニアの孫消費はいくらくらい?中には年50万円超も

ついつい孫におこづかいを…シニアの孫消費はいくらくらい?中には年50万円超も
総務省統計局が敬老の日にあわせてまとめた人口推計によると、ここ数年総人口は減少傾向にあるものの65歳以上の高齢者人口は増加傾向にあります。全国の50歳~79歳のシニアを対象としたアンケートによると、旅行やスポーツを楽しみに過ごしているシニアが多く見受けられます。
 
その中でも、孫がいるシニアは子どもや孫が楽しみと答える割合が多く、孫に使うお金も大きいことがわかりました。
 
FINANCIAL FIELD編集部

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シニアは何を楽しみにしている?

友達や家族、あるいは夫婦ふたりでなど旅行の形態はさまざまありますが、シニア世代は連休などに縛られることも少なく、旅行会社でもシニア向けの商品を用意しているので旅行に行きやすい環境といえます。
 
インターネットを利用して「シニアの生活意識調査」を行い「現在の楽しみ」を聞いたところ、男女ともに旅行がトップで、男性は46.8%、女性は48%という結果になっています。全体でも47.4%と半数に近い割合となり旅行を楽しむシニアが多いことがわかります。
 
2位は「テレビ/ドラマ」(男性30.6%、女性38.8%、全体34.7%)、3位は「グルメ」(男性27.2%、女性33.0%、全体30.1%)と続きます。
 
「健康」は(男性22.2%、女性27.6%、全体24.9%)と6位でしたが、前回の調査より割合が増えています。老後を楽しく過ごすためには健康への関心が高まっていることが読み取れます。いずれも、女性の割合が高いのが特徴といえます。
 
また、「スポーツ」は男性29.2%、女性13.0%、「自動車」は男性25.6%、女性5.0%と、男性の割合が高く、男性のシニアは活動的なことを楽しみと感じているようです。アンケートの結果では「子ども/孫」を楽しみと答えたシニアは男性19.2%、女性26.4%、全体22.8%と、調査項目の中では8位となっています。
 

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シニアの「孫消費」の内訳は?

調査対象1000人のシニアのうち、孫がいる337名に1年間で「孫消費」の内訳を尋ねたところ、1位は「おこづかい・お年玉・お祝い金」(78.3%)でした。お年玉は孫にとっても楽しみのひとつになっているものですし、入学や卒業などの節目のお祝い金は孫の成長を感じられることから奮発してしまうのかもしれません。
 
離れて暮らす孫であれば、帰省したときやたまに会ったときにおこづかいを渡したくなるでしょう。こいのぼりやひな人形などの節句のお祝い品も祖父母が購入することが多いようです。
 
2位は「一緒に外食」(男性40.3%、女性53.4%、全体47.8%)、5位「一緒に旅行・レジャー」(全体25.8%)という結果は、子どもや孫との絆を大切にした、思い出につながる出費といえるでしょう。
 
また、3位「おもちゃ・ゲーム」(全体38.3%)は、孫にねだられたり、クリスマスや誕生日など、季節の行事やイベントなど何かのおりにプレゼントとして購入していることが予想されます。「衣類やファッション」は外食と同様に、女性のポイントが高い項目です、孫と食事をしたり洋服を買ったりする祖母が多いことがわかります。
 
また、実際に孫にお金を遣ったシニアにいくら支出があったのかを調べた結果、回答で多かったのは「5万円~10万円未満」(22.5%)や「3万円~5万円未満」(18.3%)ですが、平均すると13万1334円でした。この金額は前年度の調査から3000円程度高い結果です。
 
中には1年で50万円以上孫のために使うシニアも6.1%いました。この割合も年々増加傾向にあり、孫のための出費は全体的に増えているといえます。孫の七五三などのお祝い事や、学校で使うランドセルや文房具、習い事の発表会をはじめ成人式や結婚式など孫の成長に合わせて、孫に使う金額も変わってきます。
 
金額で愛情を測るわけではありませんが、かわいい孫のために何かを贈りたいという気持ちが支出の増加につながっているのかもしれません。
 

余裕のある老後を過ごそう!

景気の減速や後退などが懸念されていますが、最近では少子化が進み孫の数も少なくなっていることから、シニアが孫1人あたりに使うお金が増えていることが考えられます。
 
「人生100年時代」といわれる現代では、老後をどのように過ごすかは誰もが考える課題といえるでしょう。旅行やグルメ、スポーツなどはお金がかかるものが多いです。余裕のある老後を過ごすために若いうちから何をしておくかを考えておきたいものです。
 
総務省統計局「統計からみた我が国の高齢者-『敬老の日』にちなんで-」
ソニー生命保険株式会社「シニアの生活意識調査2019」
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部