
PGF生命(プルデンシャル ジブラルタ ファイナンシャル生命保険株式会社)は、今年還暦を迎える1960年生まれの男女を対象に「2020年の還暦人(かんれきびと)に関する調査」を実施しました(※)。 それでは結果を見ていきましょう。

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4人に1人は還暦の自覚なし。肉体的にも精神的にも若いと思っている
今年還暦を迎える1960年生まれの人に、「還暦を迎えるという実感がわかないか」と聞いたところ、「あてはまる」が75.2%と、大半の回答者は“還暦の実感がない”と回答しました。
また、自分の心や体の年齢が何歳くらいに相当すると感じているか聞いたところ、自身の精神年齢の平均年齢は48.1歳でした。また、肉体年齢については、平均年齢は55.5歳でした。回答者の実年齢の平均は59.5歳ですので、精神年齢は11.4歳、肉体年齢は4.0歳若いという結果となりました。自分では、心身ともに実年齢よりかなり若いと考えている人が多いようです。
嬉しい還暦祝いは「旅行」。「赤いちゃんちゃんこ」はイヤ!
次に、「嬉しい」と感じる還暦祝いを聞いたところ、嬉しいと感じるイベントの1位は「一緒に旅行に行く」となりました。また、「嬉しい」と感じるプレゼントでも1位は「旅行券」で、モノ・コトともに、還暦祝いは旅行が一番嬉しいようです。コロナ禍で移動が制限されているので、今は我慢のときですが、早く自由に旅行が楽しめるようになるといいですね。
反対に、「嫌だ・遠慮したい」と感じる還暦祝いを聞いたところ、イベントでは「赤いちゃんちゃんこを着る」(68.4%)がダントツでトップに。また、「嫌だ・遠慮したい」と感じるプレゼントでは1位「夫婦ペアグッズ(ペア財布・ペア腕時計など)」(26.0%)となりました。還暦祝いに赤いちゃんちゃんこを送るのは、避けた方がよさそうです。
半数が1000万円未満の貯蓄額だが、平均貯蓄額は3000万円以上。貯めてる人は貯めている
59歳時点で就労をしている・していた人に、還暦(60歳)以降、何歳まで働いていたいか聞いたところ、「60歳まで」は13.3%に過ぎず、61歳以降と回答した人は86.7%となりました。大多数の人は、還暦以降も引き続き仕事を続けたいと考えているようです。働き続けるのも若さを維持する秘訣なのでしょうね。
次に、現段階の貯蓄金額(配偶者がいる場合は夫婦2人分)を聞いたところ、「100万円未満」(20.8%)が最も多い結果となりました。1000万円未満の人が49.6%と約半数を占める一方で、2000万円以上が35.2%でした。老後資金2000万円問題は3割以上がクリアできているようです。
また、平均貯蓄額は3078万円で、一部の高額貯蓄をしている人が平均を押し上げる形となりました。昨年の調査結果と比較すると、平均額は2956万円から3078万円となり、今年は122万円アップしました。
自由に使えるお金の平均は5万6356円。今後ひと月あたり最低限必要なお金の平均は19万9710円
生活費を除いて、自由に使えるお金はひと月あたりいくらくらいあるか聞いたところ、「5万円台」(23.5%)が最も多く、平均額は5万6356円でした。「5万円未満」は50.9%と半数以上でした。
また、これからの人生で、ひと月あたりに必要だと思う金額について聞いたところ、「生活費として最低限必要な金額」の平均額は19万9710円でした。一方で、「ゆとりのある生活を送るために必要な金額」の平均額は28万8399円でした。ゆとりがある生活をするためには、平均より約9万円追加で必要なようです。
これからは60歳を過ぎても元気に働き、アクティブに活動するシニアがますます増えそうです。年金はあまり期待できないので、60歳を過ぎてゆとりのある生活を続けたいならば、若いうちからこつこつ貯蓄をした方がいいでしょう。
[出典]※プルデンシャル ジブラルタ ファイナンシャル生命保険株式会社「2020年の還暦人(かんれきびと)に関する調査」(株式会社 PR TIMES)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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