更新日: 2020.12.31 セカンドライフ
何かとお金がかかる子育て中の30代……。老後の準備は必要?
子育てでお金がかかることを理由に老後の準備をおろそかにしていませんか? 老後は誰にでも等しくやってきます。今回は何かとお金のかかる子育て中の30代に焦点を当てた老後の準備について解説します。
執筆者:柘植輝(つげ ひかる)
行政書士
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2級ファイナンシャルプランナー
大学在学中から行政書士、2級FP技能士、宅建士の資格を活かして活動を始める。
現在では行政書士・ファイナンシャルプランナーとして活躍する傍ら、フリーライターとして精力的に活動中。広範な知識をもとに市民法務から企業法務まで幅広く手掛ける。
目次
子育て中の30代でも老後の準備は必要
結論から述べると、子育て中の30代であっても老後の準備は絶対に必要です。子育てに気を取られ過ぎてしまっていると、気づけば40代、50代となり、準備が不十分なまま老後を迎えてしまう恐れがあるからです。
子育て中の30代はどう老後の準備をしていくべきなの?
子育て中の30代は支出も多く、気軽に貯蓄や老後に回せるだけの経済的余裕がないことも珍しくありません。そこで、まずは下記のように毎月少額からでも可能な方法で老後の準備を実践することから始めてみてください。
iDeCoを開始する
iDeCoとは、個人型の確定拠出年金です。毎月一定の金額を拠出・運用し、60歳以降に受け取るというものになります。この運用するという点が重要で、運用期間が長くなればなるほど複利効果によって将来受け取れる金額が大きくなります。
さらに、毎月拠出した金額は全額所得控除となる上、運用による利益は非課税となります。また、受取時も一定まで非課税となるのも魅力です。iDeCoは月額5000円から始めることができ、比較的負担も小さいものになります。開始時期が早いほど少額でも効果を発揮するのがiDeCoの魅力です。
定期預金を利用する
老後の準備においては簡単に始めることができ、かついざというときの資金にも活用できる貯金も大切です。しかしながら、毎月定額での貯金はなかなか難しいというのも子育て中の30代ならではの悩みでもあります。
そういった場合は簡単には引き出せない定期預金や毎月一定額ずつ積み立てていく積立預金を利用して、半強制的に貯蓄せざるを得ない状況を作っていくと老後に備えておくことができます。
子育てでどうしてもお金がない場合はどうすればいい?
子育てで手いっぱいであり、金銭的に余裕が全くないという場合、まずは毎月の支出を見直すところから始めてみましょう。
コンビニで買い物をしない
24時間営業していてどこにでもある便利なコンビニですが、コンビニに置いてある商品は定価が基本であり、スーパーやドラッグストアなどに比べて商品の価格が高額です。
また、コンビニには誘惑が多く、必要のないものまで購入してしまうことも少なくありません。もし、コンビニを利用する機会が多ければ利用を控え、スーパーやドラッグストアを利用しましょう。そうすることで不要な支出を減らすことができます。
固定費を見直す
電気やガス、携帯電話やインターネット回線などインフラについても価格競争が進み、大手よりも安いサービスも増えてきました。特にスマートフォンの格安SIMは大手でよく利用されるプランと比べて倍以上の価格差が開いていることもあります。
その他、家賃や加入している保険の見直しや、住宅ローンの借り換え、車を所有していればレンタカーやカーシェアリングの利用を検討するなどして毎月の固定費を見直していきましょう。毎月の固定費を見直すことで、月に5万円以上の支出を減らすということも不可能ではありません。
お金のかかる子育て中の30代にこそ老後の準備を
子育て中でお金がかかる。30代だからまだ老後の準備まで余裕があると先延ばしにしていると、十分な準備ができないまま老後を迎えてしまう恐れがあります。老後の準備はできる限り早めに進めておきたいものです。子育て中の30代ともあれば何かとお金がかかるものですが、毎月の家計を見直しながらできる範囲で少しずつ老後の準備を進めていくようにしましょう。
執筆者:柘植輝
行政書士