将来、受給できる年金を知りたい！ どんな方法が最も正確？

将来の年金受給額について「どのような方法で調べたらよい？」「正確に知るには？」など疑問を持っている方は多いのではないでしょうか。
 
年金受給額は「ねんきんネット」や「ねんきん定期便」「ねんきんダイヤル」などで知ることができます。ただし、それぞれの方法で調べ方やわかる受給額が異なるため注意が必要です。
 
ここでは、年金受給額を調べる方法と注意点について解説します。

「ねんきんネット」で試算する

ねんきんネットを利用すれば、将来受給できる年金を試算できます。現在の加入条件が60歳まで継続するとして見込額を自動試算するか、詳細な条件を設定して試算する2つの方法があります。どちらも指示に従って入力するだけで、簡単に年金見込額を試算可能です。
 
試算結果は最大5件まで登録でき、いつでも確認できます。パソコンやスマホで手軽に試算ができるため、将来の年金受給額を知りたい場合におすすめの方法です。

 

ねんきんネットとは

ねんきんネットとは、インターネットを通じて年金情報を確認できるサイトです。パソコンやスマホから24時間いつでもアクセスでき、次のような情報確認や申請などができます。
 

・年金記録の確認
・年金見込額の確認
・電子版「ねんきん定期便」の確認
・源泉徴収票・社会保険料控除証明書などの再交付申請
・年金の支払いに関する通知書の確認

 
ねんきんネットを利用する際は、年金手帳や年金証書に記載されている基礎年金番号、アクセスキーが必要です。

 

「ねんきん定期便」を見る

毎年届くねんきん定期便を見れば、これまでの加入状況に応じた年金受給見込額がわかります。受給見込額が記載されているため、自身で試算する必要はありません。
 
記載されているのはこれまでの加入実績に応じた年金額なので、今後の加入状況に応じて年金額は増加します。
 
ねんきん定期便では、将来の具体的な受給額がわかるわけではありませんが「現時点の加入状況でこれだけもらえる」金額を把握することが可能です。

 

ねんきん定期便とは

ねんきん定期便とは、毎年誕生月に届く年金記録を記載した案内のことです。年金制度への理解を深めることを目的としています。ねんきん定期便には、次の情報が載っています。
 

・照会番号
・これまでの加入実績に応じた年金額（昨年）
・これまでの加入実績に応じた年金額（今年）
・国民年金（第1号・第3号）納付状況
・加入区分
・標準報酬月額・標準賞与額・保険料納付額
・これまでの保険料納付額（累計額）
・これまでの年金加入期間　など

 
上記のように、ねんきん定期便を見ることで年金状況や加入状況に応じた年金額がわかります。

 

「ねんきんダイヤル」で問い合わせる

「ねんきんダイヤル」で問い合わせることで年金見込額の試算や年金加入状況がわかります
 
ただし、回答までに時間がかかる場合があるため注意が必要です。また、50歳未満の方は年金加入記録のみの回答となります。

 

ねんきんダイヤルとは

ねんきんダイヤルとは年金相談ができる専用ダイヤルのことです。年金加入記録の確認や年金見込額試算の申し込みなどができます。年金見込額の試算結果は郵送で届きます。

 

受給額を調べる際の注意点

ねんきんネットやねんきん定期便などの試算では、国民年金基金や共済組合が支給する年金見込額は反映されません。
 
ねんきんダイヤルや電子申請で申し込みをする際は、50歳未満だと年金加入記録のみの回答になります。回答までに数週間かかる場合もありますので注意してください。
 
また、ねんきんネットやねんきん定期便でわかる見込受給額は参考であり、実際の金額とは異なる場合があります。

 

受給額を知りたい場合は「ねんきんネット」が早くて便利！

年金の受給見込額を知りたい場合は、ねんきんネットやねんきん定期便など、いくつかの方法があります。おすすめなのが、パソコンやスマホからいつでも試算できるねんきんネットです。
 
ねんきんネットを利用すれば、将来の年金見込額がすぐにわかります。また、年金記録の確認も可能です。ねんきんネットを利用するには、マイナポータルと連携するか、ユーザIDを取得して登録が必要です。
 
早速、登録をして将来の年金見込額を調べてみましょう。

 
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
 
監修：新井智美
CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員