退職して夫の扶養に入ったものの「第3号被保険者」の「手続き」を「失念」…！ 将来受け取れる年金に影響はありますか？
退職して配偶者の扶養に入る場合は「第3号被保険者」になるための手続きが必要ですが、手続きをし忘れてしまった場合はどうなるのか、不安に思う人もいるでしょう。
そこで本記事では、第3号被保険者についてご紹介するとともに、手続きを忘れた場合の影響について解説します。ぜひ参考にしてください。
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「第3号被保険者」とは？
日本には、若いときに年金保険料を納め続け、必要になった際に老齢年金や障害年金・遺族年金を受け取る公的年金制度があります。20歳になると国民年金に加入することが義務づけられますが、政府広報オンラインによると、被保険者は以下3つの種別に分けられます。
●第1号被保険者：自営業者や農業者、学生など
●第2号被保険者：会社員や公務員など
●第3号被保険者：第2号被保険者に扶養されている配偶者
第1号被保険者は自分で保険料を納付する必要があり、第2号被保険者は給料から天引きされる形で納付します。第3号被保険者は配偶者が加入している年金制度が負担することになるため、基本的には保険料の納付は不要です。
第3号被保険者は、配偶者が勤めている会社を経由して届け出る必要があります。そのため、今回の事例のように「退職して夫の扶養に入った」場合は、忘れずに手続きをしなければなりません。
「第3号被保険者」になった際の手続きを忘れるとどうなる？
第3号被保険者の資格取得のための手続きは、配偶者が勤める会社に書類を提出しておこないます。
手続きをしないまま提出期限を過ぎて2年以上経過すると保険料の未納期間が生じ、将来もらえる年金額が少なくなったり、年金の受給自体ができなくなってしまったりするかもしれません。
老齢年金は「保険料を納めた期間が10年以上あること」、障害年金や遺族年金は「加入期間の3分の1以上の期間において未納がないこと」が受給要件となります。第3号被保険者になる手続きを忘れてしまうことでこれらの要件を満たせなくなる可能性があるため、注意しましょう。
「第3号被保険者」になるための手続きを忘れると将来もらえる年金が少なくなる可能性もある
退職して配偶者の扶養に入ると、第2号被保険者から第3号被保険者となり、保険料の支払いが不要になります。
第3号被保険者になる際には届け出が必要であり、届け出をしないまま2年以上経過すると「未納状態」と判断される可能性があります。この場合、将来もらえる年金額が少なくなったり、年金がもらえなくなったりすることもあるでしょう。
老齢年金は「保険料を納めた期間が10年以上あること」、障害年金や遺族年金は「加入期間の3分の1以上の期間において未納がないこと」が受給要件となります。第3号被保険者になる手続きを忘れてしまうことでこれらの要件を満たせなくなる可能性があるため、注意しましょう。
出典
政府広報オンライン 年金の手続。国民年金の第3号被保険者のかたへ。
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
