地元・青森県で働き続けた私と、若いころに上京し神奈川県で就職した友人。受け取れる厚生年金には「月4万円」ほどの差があるようです…。ここまで差が出るのはなぜ? 働いていた地域によって、年金額は変わるのでしょうか?

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地元・青森県で働き続けた私と、若いころに上京し神奈川県で就職した友人。受け取れる厚生年金には「月4万円」ほどの差があるようです…。ここまで差が出るのはなぜ? 働いていた地域によって、年金額は変わるのでしょうか?
異なる地域に住んでいる人との年金額の違いを知ると、「都道府県によって受給できる金額が違うの?」と疑問に思う方もいるでしょう。実際に、厚生年金の平均受給額は都道府県によって差があります。ただし、年金額は住んでいる地域そのものによって決まるわけではありません。
 
この記事では、都道府県ごとに年金受給額に差はあるのか、またどのような形で年金受給額が決定されるのか、といった疑問について詳しく解説します。
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自分の厚生年金はいくら? 「ねんきんネット」で受給見込額を確認する方法

まず、都道府県別のデータを見る前に、将来もらえる年金額を確認するために「ねんきんネット」にアクセスしてみましょう。ねんきんネットは、年金加入履歴や標準報酬月額といった記録の確認、年金見込額の試算など、年金情報の閲覧や手続きを行えるサービスで、スマートフォンやパソコンから利用できます。
 
ねんきんネットの「年金見込額の試算方法」は2種類あり、「かんたん試算」では現在の条件のまま60歳まで加入し続けた場合の大まかな金額を、「詳細な条件で試算」では今後の働き方や受給開始年齢などを設定し、より詳細な見込額を試算できます。
 
つまり、厚生年金の受給額は、住んでいる地域(自治体や都道府県)そのものによって定められるのではなく、加入者それぞれの加入期間や現役時代の報酬月額などによって計算されるというのが原則です。
 

平均受給額は都道府県別で「月4万円超」の差

では、都道府県や自治体ごとの年金受給額に傾向や違いはないのでしょうか。
 
厚生労働省の「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、基礎年金月額を含む厚生年金の全国平均は月額15万1142円となっていました。
 
次に、都道府県別の結果をみると、平均額がもっとも高かったのは神奈川県の17万457円、もっとも低かったのは青森県の12万8129円で、その差は4万2328円でした。年換算すると50万7936円の開きが生じるため、老後の暮らしにも影響があるかもしれません。また、全国平均の月額を超えたのは、47都道府県のうち13都府県でした。
 
このように、都道府県そのものによって受給額が決まるわけではないものの、地域によってある程度の傾向が見られることが分かりました。
 

平均受給額に地域差があるのはなぜ?

なぜ、このように平均受給額に地域差が生じているのでしょうか。主な理由としては、地域ごとの賃金水準の違いや、働き方の傾向などが挙げられるでしょう。
 
老齢厚生年金は、厚生年金に加入していた時の報酬額や加入期間などに応じて計算されます。地域ごとの賃金水準の違いを示す一例として、最低賃金にも差があります。
 
令和8年9月現在の地域別の最低賃金額をみると、神奈川県は1225円、青森県は1029円となっており、200円近い差があります。なお、神奈川県の最低賃金は令和8年10月1日から1279円に改定される予定です。
 
地域によって産業構造や働き方が異なることも、都道府県別の平均額の違いにつながっている可能性があります。
 

まとめ

このように、厚生年金の平均受給額には都道府県による差や傾向がみられるものの、「この地域に住んでいるから年金の受け取り額が高く・低くなる」ということはありません。地域ごとの賃金水準や働き方、厚生年金への加入状況などが、地域差の背景にあると考えられます。
 
自分の老後に向けて生活資金の準備を進めたいと考えている方は、「ねんきんネット」などで自分の年金記録を確認し、将来の受給見込額を試算してみましょう。
 

出典

日本年金機構 「ねんきんネット」とは?
日本年金機構 「ねんきんネット」によるご自身の年金記録の確認
日本年金機構 「ねんきんネット」による年金見込額試算
日本年金機構 老齢厚生年金の受給要件・支給開始時期・年金額
日本年金機構 公的年金制度の種類と加入する制度
厚生労働省 厚生年金保険・国民年金事業の概況 (参考資料1)都道府県別老齢年金受給者数及び平均年金月額(24ページ)
厚生労働省 最低賃金早見表|地域別最低賃金全国一覧
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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