年賀状のお年玉で「30万円」当選！そのまま受け取れる？「税金」はかかるの？

配信日: 2024.01.13

この記事は約 4 分で読めます。

電子メールやSNSの普及で、年賀状を出す人の数は減少傾向にあります。とはいえ、お年玉付き年賀はがきの1等の賞品には現金30万円などがあり、元日に届く年賀状の楽しみの1つにしている人もいるでしょう。

ところで、もし1等30万円に当選した場合、税金はどうなるのでしょうか。本記事では、お年玉付き年賀はがきの概要と、1等30万円が当選した場合の税金について解説します。

執筆者：FINANCIAL FIELD編集部（ふぁいなんしゃるふぃーるどへんしゅうぶ）

ファイナンシャルプランナー

▼

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

監修：高橋庸夫（たかはしつねお）

ファイナンシャル・プランナー

▼

住宅ローンアドバイザー ,宅地建物取引士, マンション管理士, 防災士
サラリーマン生活２４年、その間１０回以上の転勤を経験し、全国各所に居住。早期退職後は、新たな知識習得に貪欲に努めるとともに、自らが経験した「サラリーマンの退職、住宅ローン、子育て教育、資産運用」などの実体験をベースとして、個別相談、セミナー講師など精力的に活動。また、マンション管理士として管理組合運営や役員やマンション居住者への支援を実施。妻と長女と犬１匹。

1 お年玉付き年賀はがきの概要
2 現金30万円を選択すると税金はどうなる？
3 当選番号は忘れずに確認しよう

お年玉付き年賀はがきの概要

お年玉付き年賀はがきは、日本郵便が発行する年賀状用の郵便はがきです。通常の郵便はがきとは異なり、お年玉くじが付いているという特徴があります。はがきの宛名面の下部に記載された数字が当選番号と一致すると、現金や切手シートなどの賞金・賞品が当たります。

・発行枚数

2024（令和6）年用のお年玉付き年賀はがきの当初発行枚数は、14億4000万枚です。前年の発行枚数は16億4000万枚のため、前年比約12％の減少ということになります。なお、発行枚数の減少は13年連続となっています。

・販売期限と抽選日

2024年用のお年玉付き年賀はがきは、2023（令和5）年11月1日に販売が開始されました。無地のお年玉付きの年賀はがきが1枚63円で販売されていて、購入できるのは2024年1月10日まででした。なお、お年玉くじの抽選日は2024年1月17日です。

・賞金品の種類と当選割合

2024年のお年玉くじの1等は、現金30万円、選べる電子マネーギフト31万円分、特殊切手集（2023年発行）と現金20万円のセットのいずれかを選択できます。

当選割合は100万本に1本です。2等は、ふるさと小包などが当たります。当選割合は1万本に1本です。3等は、お年玉切手シート（63円切手と84円切手のシール式切手シート）が当たります。当選割合は100本に3本です。

・賞金品の引き換え方法

お年玉くじが当選した場合は、お年玉付き年賀はがきを郵便局に持参します。その際には、くじの数字が記載された部分を切り取らずに持っていきましょう。なお、現金は現金書留郵便で発送されますが、電子マネーの付与に関しては別途通知される予定です。切手シートは郵便局で受け取ることができます。

・賞金品の引き換え期間

当選したお年玉付き年賀はがきは、2024年1月18日～同年7月17日までに賞品と引き換えることができます。

現金30万円を選択すると税金はどうなる？

お年玉付き年賀はがきの1等が当たって現金30万円を選択した場合、税金はどうなるのでしょうか。

・当選金は一時所得になる
お年玉付き年賀はがきで当選した賞金品は一時所得です。一時所得の金額は、「一時所得の総収入金額」から「その収入を得るために支出した金額」と「特別控除額（最高50万円）」を引いて算出します。

・一時所得には所得税がかかる場合がある
「総収入金額」から「収入を得るために支出した金額」を引いた金額が50万円を超えていれば、一時所得の金額に所得税がかかる可能性があります。納税額は、一時所得の金額の2分の1に相当する金額を、他の所得額と合計して総所得額を求めたうえで算出します。

・賞金30万円の場合はどうなる？

一時所得には「特別控除額（最高50万円）」があるため、「一時所得の総収入金額」から「その収入を得るために支出した金額」を引いた金額が50万円以下ならば、税金はかかりません。

そのため、一時所得がお年玉付き年賀はがきの1等30万円のみであれば、所得税は非課税ということになります。

当選番号は忘れずに確認しよう

お年玉付き年賀はがきの1等の当選割合は、100万本に1本です。決して高い確率ではないため、当選する可能性は低いかもしれません。

とはいえ、お年玉付き年賀はがきを1枚でも受け取っている人には、全員にチャンスがあります。2024年1月17日に行われる抽選の結果は、同日に日本郵便のホームページに掲載されます。

お年玉付き年賀はがきを受け取った人は、せっかくなので当選番号の確認を忘れないようにしましょう。