親の生前整理に「30万円」かかったけど安い方？ “捨てるにもお金がかかる時代“に備えておくべきことは？
この記事では、生前整理の一般的な費用相場や費用節約のポイント、親子で生前整理を行うメリットなどについて解説します。
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生前整理でやるべきこと
生前整理は預貯金残高やクレジットカード、投資商品などの財産や身の回りのものを整理し、必要に応じて処分することがおもな目的です。将来の相続財産の把握にもつながるため、生前整理の段階で資産を明らかにしておきましょう。
ここでは、「生前整理でやっておくべきこと」を解説します。
財産の整理
生前整理の大きな目的は、財産の整理です。個人の財産にはおもに、以下のものが含まれます。
●預貯金
●株や債券
●借入金（クレジットカード含む）
●保険証券
ブランド品や貴金属など高価なものだけでなく、土地家屋の権利書、保険の契約書などの重要書類も財産の一部です。最近ではネット口座や仮想通貨など、デジタル資産と呼ばれる財産も増えており、生前に確認しておくことで相続財産の見落としを防げます。
生前整理ではまず、保有する財産をそれぞれ確認し、「将来にわたって必要なもの」と「処分すべきもの」を分けることが大切です。
不要品の処分
財産や身の回り品の整理によって不要なものが出てきたら、適切な方法で処分しましょう。
一般的な家庭でも、まとまった量の不要品を処分するには時間と労力が必要です。最近では違法な方法で不要品の処分を行う回収業者も増えており、全国的に問題になっています。
業者に委託する場合は、きちんとした方法で不要品の処分を行う専門業者を選びましょう。
生前整理の費用相場はどのくらい？
業者にまるごと依頼する場合、生前整理の費用相場は基本的に住まいの間取りによって変わります。間取り別のおおよその費用目安は表1の通りです。
表1
| 間取り | スタッフの人数 | 費用相場 |
|---|---|---|
| 1R・1K | 1～2名 | 3万円～8万円程度 |
| 1DK | 2～3名 | 5万円～12万円程度 |
| 1LDK | 2～4名 | 7万円～20万円程度 |
| 2DK | 2～5名 | 9万円～25万円程度 |
| 2LDK | 3～6名 | 12万円～30万円程度 |
| 3DK | 3～7名 | 15万円～40万円程度 |
| 3LDK | 4～8名 | 17万円～50万円程度 |
| 4LDK～ | 4～10名 | 22万円～60万円程度 |
※筆者作成
一般的に、間取りが広いほど処分に高い費用がかかります。業者ごとの料金相場にもばらつきがあるため、適正な価格なのかを確認することが重要です。
生前整理を親子で行うメリット
生前整理を親子そろって行うメリットとしては、以下の点が挙げられます。
●親の希望や意向を確認できる
●思い出を共有できる
●相続トラブルを回避できる
生前整理は、親の希望や意向を確認できるよい機会です。普段はなかなか聞けない繊細なことでも、生前整理の形であればお互い自然に話題に出すことができ、コミュニケーションにつながるでしょう。
また、将来の相続財産を確認しておくことで資産の見落としがなくなり、後々の相続トラブル防止にもつながります。生前整理と堅苦しく考えず、家族の思い出をあらためて共有するつもりで、楽しみながら進めることがポイントです。
生前整理の費用を低くおさえるポイント
生前整理の費用をおさえるためには、「できるだけリーズナブルな業者に依頼する」ことが大切です。業者選びのポイントとしては以下の点が挙げられます。
●複数業者から相見積もりを取得する
●業者の口コミをチェックする
複数業者から相見積もりを取得することでおおよその費用相場が把握できるでしょう。また、相見積もりを取得することで業者同士の競争が働き、料金が引き下げられる可能性もあります。
もちろん、サービスの質も大切です。口コミや業者の実績などをWebサイトからチェックして、良質なサービスかつ低い料金で請け負ってくれる業者を選びましょう。
生前整理の費用相場は基本的に間取りによって変わる！ リーズナブルな業者選びが大切
生前整理の費用相場は基本的に住まいの間取りによって変わり、例えば、一般的な3LDKで業者に依頼する場合は、17万円～50万円程度が目安です。また、自治体ごとの処分のルールが定められている可能性があるため、ご自身で処分する場合は確認が必要です。
生前整理を親子で行うことで、将来の相続財産を把握できます。親の希望や意向を確認したり、相続時にトラブルを防げたりするメリットもあるので、検討してみましょう。
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
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