2017.10.06保険

<日常の危険に対する備え> ②昔は「うちの子がごめんなさい」で済んだものが、今は賠償責任。

Text : 柴沼 直美

キーワード :

子どもの行動には予測がつかないことが多いです。

これが他人に迷惑をかけない範囲内で収まっていれば問題もありませんでしたし、隣近所みんな顔なじみという時代であれば「ごめんなさい」と菓子折りとともに謝罪すれば済んだところが時代環境の変化と行動の複雑化もあって今はそれでは済まなくなっています。

しかも自分がコントロールできないところでのアクシデントで損害賠償を請求されたりするケースもあり、保険が果たす役割は大きくなっています。

 

備え1:うっかり見過ごしがちだが、クレジットカードで安心を確保

 
損害保険会社で「個人賠償責任保険」というのがすぐに思いつくところかとは思いますが、お手持ちのクレジットカードのサイトを確認してみましょう。

意外に簡単にしかも月々150円程度で単体の個人賠償責任保険に加入できるという安心が確保できるものがあります。例えばJCBの日常生活賠償プランでは月20歳~69歳までが加入でき、額150円でいざという時に1億円まで、また訴訟費用もカバーしてくれるといったオプションを提供しています。

こういったクレジットカード付帯の保険の留意点は、カードを解約すると保険も自動的に解約になってしまうという点です。

 

備え2:火災保険や自動車保険に「個人賠償責任特約」をつける

 
<日常の危険に対する備え①ワンちゃんのトラブル>でもお伝えしましたが、自動車保険や火災保険に個人賠償責任保険特約を付けるという方法も有効です。

この機会にチェックして付加したほうがよければ、途中付加も可能です。「保険金額無制限・示談サービスつき」といったサービスが受けられますので、いざという時の備えとしては安心です。

具体的には、マンションでの洗濯機からの水漏れで下の階の戸室に被害を及ぼしてしまった場合、お店に陳列している商品を壊した場合、子どもが他人の家の窓ガラスを割ってしまった場合や、前回お伝えしたペットが他人にかみついた等でケガをさせた場合などは対象となります。

このようなオプションをつけたことによる保険料アップは月額100円程度です。

 

留意点:支払対象外も確認を

 
支払対象外についてまとめます。

まず、どんな損害かということですが、個人賠償責任保険は他人の「モノや体」に与えた損害が前提となるので、プライバシー侵害といった「権利の侵害については対象外」となります。また親族に対してケガを負わせた場合や他人からの「借り物(レンタルビデオやスキーのレンタルなど)」に対しては対象外となります。

レンタルについてどうしても心配な場合は、受託物賠償責任保険にという特約をつけることを検討してください。子どもの範囲ですが、たとえ別居でも結婚歴がない子どもは家族として扱われますが、「一度でも結婚したことがあると対象外」になります。

最後にシチュエーションについてですが、日常生活において発生した損害が対象なので「仕事中」に発生したものについては対象外です。

ファイナンシャルフィールドの最新記事を
毎日お届けします

柴沼 直美

Text:柴沼 直美(しばぬま なおみ)

1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP(R)認定者
日本証券アナリスト協会検定会員、MBA(ファイナンス)、
キャリアコンサルタント、キャリプリ&マネー代表

大学を卒業後、日本生命保険に入社。保険営業に従事したのち渡米。米国アリゾナ州、Thunderbird School of Global ManagementにてMBAを修得。帰国後外資系証券会社、投資顧問会社にてアナリスト、日本株ファンドマネジャーを経験。出産・母親の介護を機に退職。三人の子育ての中で、仕事と主婦業の両立を図るべく独立。キャリアカウンセラー、CFPの資格を活かしつつ、それぞれのライフステージでのお金との付き合い方を、セミナーや個別相談により紹介。子どもの教育費・留学費から介護に至るまで経験を交えた実行可能な幅広いストライクゾーンで対応。
http://www.caripri.com