2017.11.02暮らし

〈知られざるATMの世界〉①キャッシュカードが機械に取り込まれて出てこなくなる原因は?

Text : 束野 浩

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駅やデパート、地下街には金融機関のATMが設置され、早朝から夜遅くまで稼働しています。中には24時間稼働いているATMも少なくありません。

昭和54年頃から普及してきたATMの価格は、当時の女子行員3人分の年収以上の高価な機械でした。
平成になってからは、どこの金融機関のキャッシュカードを持っていても、都市銀行、地方銀行、信用金庫など、他行のATMで預金が引き出せるようになってきましたが、昭和60年ぐらいまでは、口座を作った金融機関や同じ業態(都市銀行、地方銀行、信用金庫等)でしか利用できない時代もありました。

さて身近なATMですが、皆さんの知らないATMの内容について書いてみたいと思います。常識だと思っていることも、海外では状況が異なる場合があるので注意が必要です。

 

ATMでお金を引き出す時の暗証番号は“4桁”の数字が常識?

 
日本の金融機関ではATMの暗証番号は、数字“4桁”を入力するだけで、次の画面に推移します。

銀行が発行する生体認証付きのICキャッシュカードでは、海外のATMで現地通貨が引き出せるサービスもあります。国によって異なりますが、例えばヨーロッパ諸国やアジア諸国等では数字“6桁”の暗証番号の入力を求められる場合があります。

そんな時、“4桁”の暗証番号を入力し、そのまま放置したらタイムオーバーでカードが返却されます。実は海外のATMの場合、暗証番号を入力したら、必ず「ENTER」キーを押さないと次の画面に進めないことが一般的です。

“6桁”だからと言って前後に0等追加することはせずに、そのまま4桁の暗証番号を入力後、「ENTER」キーを押せば問題はありません。ただし、暗証番号を間違って3回入力したら、自動的にブロックされてしまい、1日程度ご利用できなくなることも多いので注意してください。
 

ATMから銀行のキャッシュカードが出てこなくなる!?

 
皆さんの中に、ATMやキャッシュディスペンサーにキャッシュカードが取り込まれて、出てこなくなるという経験をした人はいませんか?

ATMやキャッシュディスペンサーには、カード類を取り込んでしまう機構が内蔵されており、ある一定の条件に該当すると、勝手に取り込んで、出てこなくなります。

深夜や早朝、旅行先、出張先等で機械がカードを取り込んでしまうと、返却されるまでにかなりの時間がかかります。営業時間中であれば銀行のスタッフが対応してくれますが、その他の時間であれば委託された警備会社のスタッフを待つしかありません。

どのような場合に機械が自動的にカードを取り込むのでしょうか? 参考までに記載しました。

事例①:カードの取り忘れの場合
単純にカードを取り忘れてしまい、ATMの制限時間(約1分程度)をオーバーした場合や、その場を離れた場合には勝手に取り込んでしまいます。

事例②:クレジット機能付きの銀行キャッシュカードで有効期限切れのカードを使用した場合
通常は有効期限が切れる前に新しいカードが送付され、古いカードはハサミでカットするなどして使用できない状態にしてから処分します。古いカードを処分せずそのまま使い続けた場合、カードは自動的に取り込まれてしまいます。
  
事例③:犯罪性、支払い遅延、カード会社からの指示、本人死亡または行方不明等の場合

カード会社宛てに盗難や紛失、スキミング被害の届出があった場合、もしくは一定期間内の多額の支払いがあった場合、またはカード会社のシステムエラー等によってもカードが取り込まれてしまうことがあります。最近では同じカードを違う国で同じ時間帯に使用した場合等も、該当するようです。

通常は取り込む前に、警告音での注意や、音声による注意のアナウンスがされます。しかし急いでいたり慌てていたりすると、取り忘れることも多いようです。

万一、機械に取り込まれて出てこなくなったら、ATM近くのインターホンで状況を説明して、行員や警備員を呼んでください。まずは慌てずに冷静になって、行動することが大切です。
 

 
Text:束野 浩(つかの ひろし)
ファイナンシャルプランナーCFP(R)認定者、ロングステイ財団登録アドバイザー。

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束野 浩

Text:束野 浩(つかの ひろし)

ファイナンシャルプランナーCFP(R)認定者、ロングステイ財団登録アドバイザー。

鹿児島県出身。電機メーカに入社後、銀行の情報システム営業を経て、平成25年FPとして独立。転勤族かつ趣味の旅行が高じて、渡航歴40数回。日本全国に宿泊した経験を活かし、ロングステイに関する個別相談やセミナー講師を務めている。日本FP協会福岡支部の幹事やマンション管理組合理事長、九州ロングステイ同好会の幹事の経験を活かしつつ、年金支給開始年齢65歳時代となるまでに、定年前からどのような準備をすれば良いのか等、健康年齢までにやっておきたい事、定年後の生活レベル向上へのアドバイスなどを中心に活動中。