2017.12.02暮らし

子どもへお金の大切さを教える効果的なタイミングとは

Text : 前田 菜緒

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子どもなら誰でもお気に入りがあると言っても過言ではないほど、人気のキャラクター。キャラクター関連の商品もお菓子から衣類まで多岐にわたり、何かしら購入経験があると言うお母さんも多いのではないでしょうか。お金の存在を理解し始める4歳くらいになると、子どもは、お気に入りのキャラクターの前で「買って」と意思表示をし始めます。そして「買って」と言い始めた頃が金銭教育をスタートさせるのに良いタイミング。

ただ、この世代の子ども達に、「何でも買ってあげられるわけじゃない」、「お金は大事」ということを理解させるのはなかなか難しいもの。では、どうすれば子どもは分かってくれるでしょうか?

ステップ1 「お金があるとモノが買える」を理解させる

まずは、”モノはお金で買う”、”お金がないとモノが買えない”ということを理解することからスタートしましょう。それには、おつかいをさせるのが一番。おつかいといっても、一緒にスーパーに行ってお金と買うものを1つだけ渡し、「買ってきて」と1人でレジに行かせる程度で良いかと思います。1人でレジを済ませられると本人にとっても「一人でできた」という大きな自信につながります。
 

ステップ2 「お金は使うとなくなる」を理解させる

おもちゃ売り場の前を通ると必ずキャラクターコーナーが目に入ります。そして「欲しい」「買って」が始まります。テレビを見ている時も、映画のコマーシャルが流れれば「見に行きたい」、お気に入りキャラクターのクリスマスケーキのコマーシャルが流れれば「食べたい、買って」など、きりがありません。

何でも買ってあげられるわけではありませんが、親として買ってあげてもいいと判断した時は、子どもに買うものを選ばせましょう。
 
例えば、テレビで見た4,000円のクリスマスケーキと、おもちゃコーナーで見た1,000円のお出かけバック。どちらも欲しがったなら、「どちらか1つなら買ってもいいよ」というように選択肢を与え、子どもに判断をさせます。すると子どもは目の前にある1,000 円のバックを選んだりするものです。
 
この時、バッグと決めた時にはケーキはもう買えない、ということをしっかりと理解させましょう。そうでないと、後からまた欲しいと言い出しかねません。バッグとケーキは、値段も違えば商品の種類も違います。ですが、まだこの段階では高い安いの判断はできませんし、お金は有限であることを理解させるのが目的なので、選択肢の種類を統一させる必要はありません。
 
何を選択肢として提示するかは、家計の事情もありますから、親の判断で良いと思います。これをいろんな場面で繰り返すことで何でも買えるわけではないことを理解し、我慢も身に付きます。
 

ステップ3 「お金は労働の対価である」ことを理解させる

お金は簡単に手に入るものではない、働いてはじめて手に入るのだということを理解させることで、お金の価値を理解させます。たくさんお手伝いをしてよく頑張ってくれたなと思ったら、お小遣いをあげることを始めてみるのもいいかもしれません。ただ、お小遣いのためにお手伝いをするという気持ちにはなってほしくありません。
 
たくさんお手伝いをしてくれた時だけに「大変だったでしょ。お父さんもお母さんも一生懸命お仕事してお金もらっているんだよ。〇〇ちゃんもたくさんお手伝いしてくれて、お母さん助かったからお小遣いね」と10円渡すなど、お金を得る大変さを理解させましょう。思いがけない返答でわが子の成長を実感できるかもしれません。
 
もうすぐお正月。お年玉シーズンです。通帳の存在を知らせて貯蓄するもよし、欲しいおもちゃを買うもよし、お年玉の使い方について親子でじっくり話し合ってはいかがでしょうか。
 
Text:前田菜緒(まえだ・なお)
1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP(R)認定者

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前田 菜緒

Text:前田 菜緒(まえだ なお)

1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP(R)認定者

子連れでも参加可能なマネーセミナーの開催や子供が寝てからでもオンライン相談ができるFPとして江戸川区を中心に活動中。“今をオトクに将来を豊かに“の考えのもと、「子育て世代が生涯にわたり経済的不安のない生活を送れるように」をモットーとしている。
確定拠出年金相談ねっと認定FP、確定拠出金ビジネスアカデミー会員
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