金融機関でリスク性商品をすすめられた場合の注意点

配信日: 2021.04.28

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金融機関でリスク性商品をすすめられた場合の注意点
銀行の窓口を訪れたとき、外貨預金や投資信託などをすすめられた経験はありませんか? 金融機関でリスクのある商品をすすめられたらどうすればよいのか、どんな点に注意すべきなのか解説します。
馬場愛梨

執筆者:馬場愛梨(ばばえり)

ばばえりFP事務所 代表

自身が過去に「貧困女子」状態でつらい思いをしたことから、お金について猛勉強。銀行・保険・不動産などお金にまつわる業界での勤務を経て、独立。

過去の自分のような、お金や仕事で悩みを抱えつつ毎日がんばる人の良き相談相手となれるよう日々邁進中。むずかしいと思われて避けられがち、でも大切なお金の話を、ゆるくほぐしてお伝えする仕事をしています。平成元年生まれの大阪人。

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金融機関でおすすめされるリスク性商品

リスク性商品とは、価格変動がある商品のことです。金融機関で扱っているリスク性商品には、例えば以下のようなものがあります。

・外貨預金
・投資信託
・変額年金保険
など(※)

銀行などによっては、証券会社と連携して外国債券や株式を扱っているところもあります(※)。お金が減る可能性はありますが、逆に増える可能性もあるので、資産運用に活用できるとして積極的に販売されています。
 

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リスク性商品をすすめられたときは

銀行の窓口や電話などで「資産運用について考えませんか」などと声をかけられた、または「まったく関係のない手続きで出向いたのに、いつのまにかじっくり座って営業を受けていた」という方もいるのではないでしょうか。
 
金融機関でリスク性商品をすすめられたときは、次の2点を意識しましょう。
 
■よくわからないまま契約しない
「なんとなくよさそう」「この人がこんなにおすすめしてくれている」といった理由で、よくわからない商品を契約するのはやめましょう。
 
その商品の概要やメリットだけでなく、どんな場合に元本割れしてしまうのか、手数料はいくらかかるのかなどデメリットの部分も詳しく説明してもらって、よく理解できたと思ってから契約することが大切です。
 
■別の商品や他社商品と比較する
金融機関側の説明を聞いて「なるほど、よい商品だ」と思ったとしても、契約するのはまだ早いかもしれません。もしかしたら、別の商品のほうがリスクを抑えられるかもしれませんし、他社で契約したほうが手数料が安いかもしれません。
 
銀行で扱っているリスク性商品は、インターネット専業の証券会社(ネット証券)が扱うよりも手数料が高かったり、選べる投資先のラインアップが少なかったりすることもあります。
 
「大手銀行だから」と安心していても、初心者にはリスクの高すぎる商品を販売しているケースも。営業担当者から聞いた話を鵜呑みにしてその場ですぐに契約するのではなく、きちんと情報を整理して比較検討する時間を取って、冷静に判断しましょう。
 

リスク性商品に関するトラブル

国民生活センターには、リスクのある金融商品について以下のようなトラブルの相談が寄せられています。

・5年前に銀行の勧めで外貨建て生命保険に加入した。リスクのない契約を強く希望したが為替差損が出ている。どうしたらよいか。
 
・定期預金の金利について説明したいと電話があり、金融機関へ出向いたら投資信託を勧められた。契約したが解約したい。
 
・高齢の母が投資信託や運用型定期預金の契約をしていたことが分かった。母は契約内容等を把握していないので解約したい。

大切なお金ですので、こうしたトラブルは避けねばなりません。また、自分だけでなく、高齢の親やまだ若い息子・娘がこうしたトラブルに巻き込まれないようあわせて注意しておきたいところです。
 

まとめ:商品性やリスクを十分理解してからでも遅くない

銀行などの金融機関で扱っている、リスク性商品のすべてが悪いものというわけではありません。銀行の窓口に限らず、あまり理解できていないままなんとなく契約してしまうと、あとから自分や家族が困る可能性があります。
 
定期預金のようにマイナスになる可能性がないものなら、いつでも気軽に契約したり解約したりできますが、リスク性商品はそうはいかない場合も多いです。
 
「思っていたのと違う」「こんなに大きな損になるとは」という事態にならないよう、完全に人任せにするのではなく、自分でもよく調べたり詳しい人にたずねたりして、リスクを理解してから契約するようにしましょう。
 
(※)
三菱UFJ銀行「お金をためる・ふやす」
ゆうちょ銀行「資産運用・確定拠出根金」
(出典)
国民生活センター「各種相談の件数や傾向/金融関連商品・サービス」
 
執筆者:馬場愛梨
ばばえりFP事務所 代表

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