更新日: 2021.07.07 その他資産運用
下降局面で現れやすい「三川」・「逆三尊」ってどういう意味?
三山・三尊は相場の天井付近で出現するトレンド転換パターンですが、今回からは相場の底付近で出現する「三川」・「逆三尊」について言及していきたいと思います。
執筆者:重定賢治(しげさだ けんじ)
ファイナンシャル・プランナー(CFP)
明治大学法学部法律学科を卒業後、金融機関にて資産運用業務に従事。
ファイナンシャル・プランナー(FP)の上級資格である「CFP®資格」を取得後、2007年に開業。
子育て世帯や退職準備世帯を中心に「暮らしとお金」の相談業務を行う。
また、全国商工会連合会の「エキスパートバンク」にCFP®資格保持者として登録。
法人向け福利厚生制度「ワーク・ライフ・バランス相談室」を提案し、企業にお勤めの役員・従業員が抱えている「暮らしとお金」についてのお悩み相談も行う。
2017年、独立行政法人日本学生支援機構の「スカラシップ・アドバイザー」に認定され、高等学校やPTA向けに奨学金のセミナー・相談会を通じ、国の事業として教育の格差など社会問題の解決にも取り組む。
https://fpofficekaientai.wixsite.com/fp-office-kaientai
三川(さんせん)とは
「三川」は、三山とは真逆の形状を示します。チャートのイメージとしては以下のようになります。
※筆者作成
三川の特徴としては、相場の底が3回繰り返される点です。
例えば、それまで続いてきた下降局面において、1回目の底値をつけ、いったん上昇するものの再び下落し、2回目の底値をつけてから再び値を戻すも、再度下落して3回目の底値をつけ、その後、一気に反転上昇していくパターンです。
三川では「川」の字で表現されていますが、これは形状が川の字を示しているというよりも、三山の「山」の形状に対する言葉と理解しておいた方が分かりやすいかもしれません。山に対して川といったイメージでしょうか。
三川では相場の底が3回も繰り返されるため、三川が出現すると、「流石にいい加減、上昇していくだろう」と期待されるようになります。
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逆三尊(ぎゃくさんぞん)とは
※筆者作成
通常の三川との違いは、2回目の底値が1回目の底値と3回目の底値よりも低い位置にある点です。いわゆるトリプルボトムの典型ですが、それまでの下降局面が2回目の底値で終わり、3回目の底値が確認されたため、その後、上昇相場として急激に値が戻っていくと期待されるようになります。
まとめ
三川や逆三尊は、三山や三尊の逆パターンであるため、以前お示しした三山・三尊の記事と読み併せて理解していただき、今回は取りあえず形状のイメージをしていただければと思います。その上で次回は、三川が実際のチャートでどのような形状で出現しているかを確認し、どのように投資判断に結び付けていけばいいかを考えていきたいと思います。
執筆者:重定賢治
ファイナンシャル・プランナー(CFP)