50代資産運用初心者が投資前におさえておきたい3つのポイント(前半)

配信日: 2021.09.09

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50代資産運用初心者が投資前におさえておきたい3つのポイント(前半)
コロナ渦、資産運用を考える方もいらっしゃるでしょう。筆者は、夫婦問題や終活・相続のご相談が多いので、人生後半のお金についてお話することが多いのが特徴です。しかし、昭和のバブルの影響か、50代の方は資産運用のハードルが高いことがあります。
寺門美和子

執筆者:寺門美和子(てらかど みわこ)

ファイナンシャルプランナー、相続診断士

公的保険アドバイザー/確定拠出年金相談ねっと認定FP
岡野あつこ師事®上級プロ夫婦問題カウンセラー
大手流通業界系のファッションビジネスを12年経験。ビジネスの面白さを体感するが、結婚を機に退職。その後夫の仕事(整体)で、主にマネージメント・経営等、裏方を担当。マスコミでも話題となり、忙しい日々過ごす。しかし、20年後に離婚。長い間従事した「からだ系ビジネス」では資格を有しておらず『資格の大切さ』を実感し『人生のやり直し』を決意。自らの経験を活かした夫婦問題カウンセラーの資格を目指す中「離婚後の女性が自立する難しさ」を目のあたりにする。また自らの財産分与の運用の未熟さの反省もあり研究する中に、FPの仕事と出会う。『からだと心とお金』の幸せは三つ巴。からだと心の癒しや健康法は巷に情報が充実し身近なのに、なぜお金や資産の事はこんなに解りづらいのだろう?特に女性には敷居が高い現実。「もっとやさしく、わかりやすくお金や資産の提案がしたい」という想いから、FPの資格を取得。第二の成人式、40歳を迎えたことを機に女性が資産運用について学び直す提案業務を行っている。
※確定拠出年金相談ねっと https://wiselife.biz/fp/mterakado/
女性のための電話相談『ボイスマルシェ』   https://www.voicemarche.jp/advisers/781 

まずは昭和脳を書き換えよう!

相談者の方とお話ししていると、なかには資産運用に悪いイメージをお持ちの方がいらっしゃいます。
 

1:投資は怖い
2:お金の話は難しい
3:運用は面倒くさい

 
上記です。「投資は怖い」と感じている方のなかには、「亡くなった父から“投資にだけは手を出すな”と言われている」という人もいらっしゃいます。投資の仕組みを話す筆者にまで疑いの目を向けられることがあります。
 
まず、知っていただきたいのは投資と投機の違いです。
 
■投機とは
短期的に利益を出すこと。機会に投じるので『投機』といいます。
 
■投資とは
長期的に資産を育てること。資産を投じるので『投資』といいます。
 
資産運用では、一獲千金を狙いたくなるかもしれませんが、現実はそううまくいきません。決して投機が悪ではないのですが、初心者は手を出さないほうが無難です。
 
資産を育てることを『資産運用』といいますが、正しい知識を持っていれば怖いものではありません。怖がらないで研究・研さんしてみましょう。それが「マネーリテラシーを身につける」ということなのです。
 
残念ながら今では預金ではお金は増えません。投資の知識を身につければ、怖さ・難しさ・面倒くささを感じにくくなるかもしれません。
 

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怖い・難しい・面倒くさいは、リテラシーがあれば越えられるかもしれません

50代の初心者の方が投資を始めるのに必要なことは、目標額を定めることです。しかし、単純に「500万円くらい? それとも1000万円?」など、根拠のない数字を考えるのではなく、まずは自分がいくらのお金が必要なのかを見積もりましょう。
 
ここで「やはり面倒くさい」とは思わず、丁寧にゆっくり考えていきましょう。リテラシーとは、ただ知識を増やすことではありません。小さなことをコツコツ実践していくことも含まれます(別稿「後半」で詳細はお伝えします)。
 

令和の資産形成ルールWPPで将来に備える

ではここで、令和時代の資産運用ルール「WPP」を説明します。
 

<WPPとは>

■Working longer  ワーキングロンガー
 長く働く
 
■Private pension  プライベートペンション
 私的年金
 
■Public pension 
 公的年金
 
上記の頭文字をとってWPPといいます。昭和の頃は「年金生活」という言葉がありましたが、令和の高齢者でそんな生活ができる人は減少傾向にあります。これからは、複眼的思考で老後問題をとらえることが大切なのです。
 

1:昭和脳を変える
2:「怖い・難しい・面倒くさい」はリテラシーで越える
3:令和の資産形成ルールWPPで将来に備える

 
上記3つを心に置いて資産形成をしてください。
 
執筆者:寺門美和子
ファイナンシャルプランナー、相続診断士

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