更新日: 2021.12.14 資産運用

つみたてNISAとiDeCoはどちらを選べばよい? 共通点と相違点をわかりやすく解説

執筆者 : 馬場愛梨

つみたてNISAとiDeCoはどちらを選べばよい? 共通点と相違点をわかりやすく解説
つみたてNISAもiDeCoも、資産形成に活用できる制度として近年注目を集めています。2つの制度は何が同じで何が違うのか、どちらを選べばよいのか悩んでいる方に向けて解説します。
 
馬場愛梨

執筆者:馬場愛梨(ばばえり)

ばばえりFP事務所 代表

自身が過去に「貧困女子」状態でつらい思いをしたことから、お金について猛勉強。銀行・保険・不動産などお金にまつわる業界での勤務を経て、独立。

過去の自分のような、お金や仕事で悩みを抱えつつ毎日がんばる人の良き相談相手となれるよう日々邁進中。むずかしいと思われて避けられがち、でも大切なお金の話を、ゆるくほぐしてお伝えする仕事をしています。平成元年生まれの大阪人。

https://babaeri.com/

SBI証券のNISA(ニーサ)

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おすすめポイント

【NISA】
・投資できる商品が多い
・NISA口座での国内株式 売買手数料0円
【つみたてNISA】
・幅広い投資信託ラインナップ
・100円から積立がスタートできる

つみたてNISAとiDeCoの共通点

つみたてNISAとiDeCo、どちらにもいえる主な特徴は以下のとおりです。

●投資に役立つ「税制優遇制度」
●制度を利用すると「投資で出た利益が非課税」になる
●毎回決まった金額を決まったタイミングで投資し続ける「積立投資」が対象
●「長期」にわたって取り組むことが前提

つみたてNISAとiDeCoはともに近年、将来に向けてじっくりコツコツ資産形成に励む人を増やすために国が新設した制度です。もともと目的が近いため、共通点も多くなっています。
 

つみたてNISAとiDeCoの違い

似たところも多いつみたてNISAとiDeCoですが、決定的に違うポイントが2つあります。「税制上のメリット」と「お金の引き出しやすさ」です。
 
【図表1】


 
つみたてNISAよりiDeCoのほうが税制上のメリットが大きい(つまり節税効果が高い)です。利益が非課税になるのはどちらも同じですが、iDeCoはさらに、お金を投入する段階でも最終的に受け取る段階でも税金の負担が軽くなる仕組みになっています。
 
iDeCoの掛け金は全額が所得控除の対象です。つまり、iDeCoに投入した金額の分、税金の計算のもとになる「所得」が少なくなり、支払う税額も少なくて済むということです。所得税の還付や住民税の減額が受けられます。
 
老後にお金を受け取るときも、一括で受け取ったときは「退職所得控除」、少しずつ年金形式で受け取ったときは「公的年金等控除」の対象です。
 
ただ、iDeCoの節税効果が高いのは「原則60歳まで引き出せない」という制限があるからです。一度始めたら、例えば今30歳の人なら60歳までの30年間、自分が積み立てているお金を自分の好きなタイミングで使うことができなくなります。
 
つみたてNISAは投資できる期間が「最長20年」です。もし途中でお金が必要なタイミングが訪れたら、自分の判断で引き出して手元の現金として使えます。
 
2つの制度をさらに細かく見ると、図表2のような違いもあります。
 
【図表2】

(出典:金融庁「つみたてNISAの概要」(※1)、iDeCo公式サイト「iDeCo(イデコ)をはじめるまでの5つのステップ(※2)、iDeCo公式サイト「よくあるご質問」(※3)」
 
つみたてNISAに取り組む人は全員「年間40万円」が投資できる上限ですが、iDeCoの場合は人によって上限額が違うため要注意です。自営業者など公的年金が手薄になりやすい人ほど、上限が高めに設定されています。
 
また、選べる投資先は、つみたてNISAは投資信託の一部だけ、iDeCoは投資信託に加えて定期預金などマイナスになる可能性がないタイプの金融商品も選べます。
 
iDeCoは節税効果が高く、なかには年に数万円単位、60歳までの合計で数百万単位の税金負担を軽減できる人もいます。ただし、つみたてNISAではかからない手数料(利用開始時:3000円程度、運用中:月200円程度、受取時:1回400円程度など)がかかります。
 
手数料の金額はiDeCo用の口座を開設する金融機関によっても違うため、よく確認していくつか比較してみるのがおすすめです。
 

SBI証券のNISA(ニーサ)

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おすすめポイント

【NISA】
・投資できる商品が多い
・NISA口座での国内株式 売買手数料0円
【つみたてNISA】
・幅広い投資信託ラインナップ
・100円から積立がスタートできる

まとめ

つみたてNISAもiDeCoも、長期間にわたる積立投資がおトクにできる制度という点では同じです。ただ、選べる投資先や投資できる金額など細かいルールは違います。
 
特に大きな違いは、「節税効果」と「お金の引き出しやすさ」です。税金をより安くおさえたいならiDeCo、いつでも引き出せる自由さを重視するならつみたてNISAなど、自分の希望に沿ったほうを選びましょう。ちなみに、両方同時に取り組むこともできますよ。
 
(※1)金融庁「つみたてNISAの概要」
(※2)iDeCo公式サイト「iDeCo(イデコ)をはじめるまでの5つのステップ/【ステップ4】 運用商品を選ぶ!」
(※3)iDeCo公式サイト「よくあるご質問」
 
(出典)
国民年金基金連合会「iDeCo公式サイト」
 
執筆者:馬場愛梨
ばばえりFP事務所 代表

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