更新日: 2021.12.27 株・株式・FX投資

エリオット波動理論における第V波には、波の取り方が2つある。

執筆者 : 重定賢治

エリオット波動理論における第V波には、波の取り方が2つある。
前回までは「エリオット波動理論」の概要や基本的なルールなどをお伝えしてきましたが、今回からは少し踏み込んで、より細かい波のカウント方法についてのルールを見ていきたいと思います。投資初心者の方にとっては難しく感じるかと思いますが、関心があれば読み進めてみてください。

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重定賢治

執筆者:重定賢治(しげさだ けんじ)

ファイナンシャル・プランナー(CFP)

明治大学法学部法律学科を卒業後、金融機関にて資産運用業務に従事。
ファイナンシャル・プランナー(FP)の上級資格である「CFP®資格」を取得後、2007年に開業。

子育て世帯や退職準備世帯を中心に「暮らしとお金」の相談業務を行う。
また、全国商工会連合会の「エキスパートバンク」にCFP®資格保持者として登録。
法人向け福利厚生制度「ワーク・ライフ・バランス相談室」を提案し、企業にお勤めの役員・従業員が抱えている「暮らしとお金」についてのお悩み相談も行う。

2017年、独立行政法人日本学生支援機構の「スカラシップ・アドバイザー」に認定され、高等学校やPTA向けに奨学金のセミナー・相談会を通じ、国の事業として教育の格差など社会問題の解決にも取り組む。
https://fpofficekaientai.wixsite.com/fp-office-kaientai

エリオット波動理論における波形取りのおさらい

エリオット波動理論では、相場における波の取り方を下の図のように考えます。点線を軸に左側を「衝撃波」、右側を「修正波」と区別していますが、衝撃波は「上昇波動」、修正波は「調整波動(下落波動)」という意味です。
 
衝撃波は、第I波、第II波、第III波、第IV波、第V波の5つの波で構成され、修正波は、A波、B波、C波の3つの波でできています。
 

※筆者作成
 
基本的な考え方として、第V波は、もう1段階下のレベルの波において5波構成になります。これを図で示すと下のようなイメージになります。
 

※筆者作成
 
第V波の中に、(1)、(2)、(3)、(4)、(5)と5つの番号で波を表記していますが、原則、第V波は上昇波であるため、第(4)波の終点は第(1)波の終点と同じにならない、もしくは下回らないという波を捉える上でのルールがあります。
 

第V波における特殊ルール

ところが第V波においては例外的に、このルールが適用されないケースがあり、第(4)波が第(1)波と同じになるか、下回る場合に波の取り方を変える必要があります。第V波を拡大して、波形取りの変更点を確認してみましょう。
 

※筆者作成
 
上の図では、第(4)波が第(1)波を下回っているのが分かります。このような波形を描く場合、(1)、(2)、(3)、(4)、(5)の5つの波は、それぞれ、a、b、c波の3波構成になると捉え方を変更します。
 

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まとめ

今回は、エリオット波動理論における衝撃波のうち、第V波についての特殊な捉え方について言及しました。
 
第V波は基本的に、それまでの上昇相場が最終段階に入っていることを示す波ですが、今回お伝えした特殊なケースでは、相場が乱高下しやすく、荒い展開が予測され、投資家心理としては気迷いが激しくなっていることを意味しています。このような相場では、トレンドが転換する際、一気に売り圧力がかさむ可能性が高いため注意が必要です。
 
次回は、修正波のパターンについてお伝えしていきたいと思います。
 
執筆者:重定賢治
ファイナンシャル・プランナー(CFP)

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