更新日: 2022.03.01 資産運用

単純移動平均線(SMA)でみる、日経平均株価指数のトレンドの簡単な見方

執筆者 : 重定賢治

単純移動平均線(SMA)でみる、日経平均株価指数のトレンドの簡単な見方
前回は、単純移動平均線(SMA:Simple Moving Average)における日数の設定についてお伝えしました。
 
日足チャートでみる場合、5日、7日、9日、10日、15日、20日、50日、75日、90日、100日、200日……など、日数によって使い分けていくことになりますが、この違いは投資期間の長さにあります。例えば、5日の単純移動平均線ならおおむね1週間、15日なら2週間といった期間です。
 
日数が長くなれば長くなるほど投資期間は長くなりますが、50日単純移動平均線と200日単純移動平均線の場合、前者がおおむね2ヶ月半、後者がおおむね10ヶ月といった比較的長い期間で投資していくような捉え方をしていきます。
 
今回は、実際のチャートで単純移動平均線について確認していきますが、中・長期のトレンドをより重視しやすい50日と200日を用いながら、みていくことにしましょう。
 
重定賢治

執筆者:重定賢治(しげさだ けんじ)

ファイナンシャル・プランナー(CFP)

明治大学法学部法律学科を卒業後、金融機関にて資産運用業務に従事。
ファイナンシャル・プランナー(FP)の上級資格である「CFP®資格」を取得後、2007年に開業。

子育て世帯や退職準備世帯を中心に「暮らしとお金」の相談業務を行う。
また、全国商工会連合会の「エキスパートバンク」にCFP®資格保持者として登録。
法人向け福利厚生制度「ワーク・ライフ・バランス相談室」を提案し、企業にお勤めの役員・従業員が抱えている「暮らしとお金」についてのお悩み相談も行う。

2017年、独立行政法人日本学生支援機構の「スカラシップ・アドバイザー」に認定され、高等学校やPTA向けに奨学金のセミナー・相談会を通じ、国の事業として教育の格差など社会問題の解決にも取り組む。
https://fpofficekaientai.wixsite.com/fp-office-kaientai

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単純移動平均線(50日・200日)を用いた循環軌道(トレンド)の捉え方

図表1のチャートは、2022年2月16日時点の日経平均株価指数における日足チャートですが、投資への理解を深めるためにTradingViewというテクニカルチャートを使用しています。時期としてはアベノミクスが始まった後、コロナショックから回復して現在に至るといったところでしょうか。
 
黒色の線が実際の日経平均株価指数、紫色の線が50日単純移動平均線、紺色の線が200日単純移動平均線です。
 
【図表1 日経平均株価指数(日足)】

出典:TradingView Inc. 「TradingView」
 
以前、単純移動平均線の捉え方として「循環軌道」についてお伝えしました。これは、簡単にいうと、トレンドのことです。
 
日経平均株価指数の推移と、50日単純移動平均線における循環軌道、200日単純移動平均における循環軌道を比較すると、日経平均株価指数の方が、おおむね2つの単純移動平均線の循環軌道よりも上にあることが分かります。
 
つまり、過去50日と過去200日の日経平均株価指数の平均的な動きは、トレンドとしては上昇傾向にあったということを示しています。
 
これとは逆に、日経平均株価指数の調整局面(下降局面やもみ合い局面)では、50日単純移動平均線、200日単純移動平均線ともに、日経平均株価指数の下にくる場面がありました。
 
例えば、2015年、2016年のアメリカにおけるFRB(連邦準備制度理事会)によるテーパリング(金融緩和解除に向けた動き)やFFレート(フェデラル・ファンド・レート)の引き上げ開始局面、2020年に起こったコロナショックにおける株価の急落局面です。
 
このように、実際の株価が単純移動平均線を上回っているような状況にあるときは、循環軌道としてのトレンドは上向きである、反対に実際の株価が単純移動平均線を下回っているような状況にあるときは、循環軌道としてのトレンドは下向きであると捉えることができます。
 

コロナショック後の日経平均株価指数のトレンド

それでは、前述のチャートをもう少し拡大し、コロナショック後の上昇相場について循環軌道(トレンド)を確認してみましょう。
 
図表2のチャートは、日経平均株価指数におけるコロナショック後の、いわゆる戻り相場です。日経平均株価指数は2021年2月以来、ほぼ横ばいのようにみえますが、少し右肩下がりになりつつあることが分かります。
 
【図表2 日経平均株価指数(日足)】

出典:TradingView Inc. 「TradingView」
 
2021年2月以降の日経平均株価指数の動きを50日単純移動平均線、200日単純移動平均線と比べてみると、日経平均株価指数はおおむね、これらの単純移動平均線の下にきていることが分かります。
 
つまり、循環軌道(トレンド)としては下向きになってきた可能性をみておく必要があるかもしれません。
 

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まとめ

今回は、実際の日経平均株価指数のチャートを用い、50日単純移動平均線と200日単純移動平均線がどのような循環軌道(トレンド)を描いているのかをみてきました。
 
株価がおおむね上昇相場にあるとき、株価は単純移動平均線の上にある、逆に株価がおおむね下落相場にあるときは、株価は単純移動平均線の下にあるといった傾向が確認できました。
 
次回は、これをもう少し補強する考え方として、「ゴールデンクロス」と「デッドクロス」についてお伝えしていきたいと思います。
 
出典
TradingView Inc. TradingView
 
執筆者:重定賢治
ファイナンシャル・プランナー(CFP)

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