更新日: 2022.03.03 その他資産運用

自分が投資に向いている人か、向いていない人かチェックしてみよう

自分が投資に向いている人か、向いていない人かチェックしてみよう
金融庁が「貯蓄から投資へ」というスローガンを掲げたのが、2003年でした。今からおよそ20年前の話です。その効果なのか、多くの人が投資に興味を持ち、現在では手軽に始められる「積立投信」に関心が高まっています。
 
誰でも投資が始められる環境ではありますが、ここで注意したいのは、なかには「投資に向いていない人」もいるということです。
 
そこで、「そもそも投資とは何なのか」ということを積立投信と積立貯金の違いから再確認し、投資に向いていない人の対応策についても考えていくことにしましょう。
秋口千佳

執筆者:秋口千佳(あきぐちちか)

CFP@・1級ファイナンシャル・プランニング技能士・証券外務員2種・相続診断士

積立投信と積立預金との違い

「積立投信」とは、毎月一定額で投資信託を購入することです。一方、「積立預金」とは、毎月一定額を金融機関に預けることです。これらは「毎月一定額」であることは同じで、どちらも少額から、お金を増やしたいと思い立ったときに気軽に始めることができます。
 
ただ、積立投信と積立預金には大きな違いがあります。積立投信は「投資」であるのに対し、積立預金は「貯蓄」であることです。簡単に言えば、積立投信は「元本保証なし」であるのに対し、積立預金は「元本保証あり」ということです。
 
つまり、積立投信は「損」が発生する可能性があり、これは投資全般に言えることです。
 

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投資を始める前に自分が投資に向いているのかチェック

2022年に入り、米国株の下落により投資信託の評価額は大きく下がっているものも見られ、投資を始めることや継続することに不安を覚える人もいるでしょう。ただ、優れた投資家であれば、下落時こそ冷静に投資を続けられます。
 
そこで、投資を始める前に、自分がそもそも、投資に向いている人なのか、向いていない人なのかをチェックしてみましょう。
 

(1)レストランでのメニュー選びに時間がかかる人

家族や友人とレストランで食事をするとき、メニュー選びに悩む人は投資に向いていないかもしれません。例えば、投資をするとき、特に投資信託などを購入する場合、商品の数が無数にあります。
 
その中から自分にぴったりの商品を選ぶのに悩んでしまうと、投資がなかなか始められません。こういう人はやはり決断力が弱いので、投資には向いていないと言えるでしょう。
 
また、周りの人が何を頼むか気になり、特に食べたかったわけでもないのに、「○○さんと同じで」と頼む人も投資には向いていません。
 
こういう人は、他の人の意見や情報に影響を受けやすく、例えば「今日の日経平均株価は500円以上値を下げました」などと聞くと、本来、積立投信をしているのであれば気にする必要はないのに、不安になって、日経平均株価を常に気にするようになってしまうかもしれません。
 
その結果、「投資というのは疲れるものだ」という思考になってしまい、投資を続けるのが難しくなることが考えられます。本来、投資は長期間続けるものなので、これでは心がもたなくなってしまいます。
 

(2)緊張しやすい人

例えば、仕事で「大きなプレゼンがある」となったときに緊張してうまく話せなかった経験のある人や、大切な資格試験の前に緊張する人は投資には向いていないかもしれません。
 
緊張しやすい人は、「ここが勝負だ」とか「ここを大事にしたい」と思うことで、思考能力が低下します。
 
「投資でお金を増やさなくては」と思うあまり、正しい判断ができなくなり、売却してはいけないタイミングで売却して損をしてしまうようなことが考えられ、投資には向いていないといえるでしょう。
 

(3)思い込みの強い人

思い込みの強い人は、自分が正しいと思うと突き進んでしまったり、短絡的な考えになってしまいがちです。例えば、「お金を増やす=投資」と思い込んでしまうと、他の手段や意見が目に入りません。
 
そして、投資を始めて、例えば「日経平均株価が下がっている」と聞くと、「投資=危険=売却」という考えになるなど、損をする可能性が高く、投資には向いていません。
 

自分の気持ちと正しく向き合う練習から始める

では、投資に向いていない人はお金を増やせないのか、と思われるかもしれませんが、そうではありません。自分自身が投資に向いていないかもしれないと感じた人は、できる限り少額から投資を始め、自分自身の気持ちを確かめながら投資をすることが大切です。
 
そういった場合にこそ適しているのは、積立投信です。少額から毎月一定額で投資信託を購入し、投資を始めてからの自分自身の状態を客観的に分析してみましょう。特に、さまざまな経済状況の中で、評価額を気にしすぎず生活が送れていることを確かめてください。
 
万一、下落時に自分が購入した商品のことが気になり日常生活に支障が出るほどになったり、冷静な判断を下せないようであれば、やはり投資には向いていないかもしれません。
 
そのようなときは、元本保証の商品を検討したり、投資ではなく家計を見直す等の方法による資産の形成を検討するのもよいでしょう。
 

投資初心者にこそ積立投信はおすすめ

積立投信は、ドルコスト平均法の効果により、下落時であってもむしろ、購入できる口数が増加するため、将来基準価額が大きくなれば、「総額=口数×基準価額」なので、お金が増えることが期待できるというメリットがあり、過剰な心配は無用とも言えます。
 
そのため、投資に向いていない人や初心者こそ、積立投信から始めてみてください。それから、投資に対する自分の気持ちと向き合うことから始めてみましょう。
 
執筆者:秋口千佳
CFP@・1級ファイナンシャル・プランニング技能士・証券外務員2種・相続診断士

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