株、難しく考える前に楽しく考えよう 株主優待から入る株式投資

配信日: 2018.03.13 更新日: 2019.01.10

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株、難しく考える前に楽しく考えよう 株主優待から入る株式投資
年金だけでは心もとない、そして貯蓄しても増えない。でも投資をしたことがない。どうすればいいか。という相談はあとを絶ちません。

もしあなたがこのような環境であるのなら、すぐに行動に出るしかないのです。

いざとなると難しくなる「投資」。腰が引ける前に、「株主優待」というお得感を基準に、株を始める方法をまとめました。
柴沼直美

Text:柴沼直美(しばぬま なおみ)

CFP(R)認定者

大学を卒業後、保険営業に従事したのち渡米。MBAを修得後、外資系金融機関にて企業分析・運用に従事。出産・介護を機に現職。3人の子育てから教育費の捻出・方法・留学まで助言経験豊富。老後問題では、成年後見人・介護施設選び・相続発生時の手続きについてもアドバイス経験多数。現在は、FP業務と教育機関での講師業を行う。2017年6月より2018年5月まで日本FP協会広報スタッフ
http://www.caripri.com

株主優待を自分も味わいたい

投資を難しく考えるのではなく、おまけ(株主優待)がもらえるという見方をすれば、楽しみながらなじんでいくことができます。まずどんな優待があるかグループわけしてみましょう。
 
(1)自社製品の詰め合わせ、(2)自社製品を優待価格で購入、(3)商品券やギフトカード、といった感じです。
 
株主優待はもともと、今日買って明日の値上がりを待ってすぐに売却する変わり身の早い投資家ではなく、「長く会社のことを応援してくれる株主」への「感謝の気持ち」をプレゼントということです。
 
ですから、一日中株価ボードを眺めて、デイトレーダーのようなやり方にはそぐわないもので、むしろ投資初心者にこそ十分楽しみを味わえる考え方でしょう。
 

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身近なお得感が得られる企業を探す

例えば、定年退職したばかりの人が痛感するのは、移動には思いのほかお金がかかるということ。そこで思いつくのが鉄道系です。
 
ただし、鉄道系でフリーパスの優待を受けるには、かなりの金額が必要になる場合が多いです。投資可能金額と、受けられるフリーパスや乗車券などをよく検討しましょう。
 
鉄道系ホールディングカンパニーであれば、系列のホテルの宿泊優待券旅行を出していたり、レジャー系ならば自社施設の割引利用券を出していたりするところが多いです。
 
30%オフなどの優待チケットであれば、比較的投資金額の敷居も高くなく、お得感を味わうことができます。
 

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権利確定日は忘れないようにチェック

株主優待を受ける場合には、権利確定日に株主名簿に名前が載っていなければなりません。
 
そのためには、権利確定日の3営業日前の「権利付き最終日」までに株を購入して、翌日まで保有していることが条件になります。土日を挟んでいるときは特に注意しましょう。
 
企業によって、6カ月以上保有していなければならないなどの、追加的な条件が付帯されている場合もあります。せっかく楽しみにした株主優待が確実に受け取ることができるように、要チェック日は見落とさないようにしましょう。
 
Text:柴沼 直美(しばぬま なおみ)
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP(R)認定者
日本証券アナリスト協会検定会員、MBA(ファイナンス)、
キャリアコンサルタント、キャリプリ&マネー代表

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