更新日: 2022.04.28 株・株式・FX投資

投資でよく出てくる「RSI」。どんな意味?

執筆者 : 重定賢治

投資でよく出てくる「RSI」。どんな意味?
前回まで3回に分けて、「MACD」というテクニカル分析ツールについてお伝えしてきましたが、今回からは「RSI」というテクニカル分析ツールについて説明していきたいと思います。

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重定賢治

執筆者:重定賢治(しげさだ けんじ)

ファイナンシャル・プランナー(CFP)

明治大学法学部法律学科を卒業後、金融機関にて資産運用業務に従事。
ファイナンシャル・プランナー(FP)の上級資格である「CFP®資格」を取得後、2007年に開業。

子育て世帯や退職準備世帯を中心に「暮らしとお金」の相談業務を行う。
また、全国商工会連合会の「エキスパートバンク」にCFP®資格保持者として登録。
法人向け福利厚生制度「ワーク・ライフ・バランス相談室」を提案し、企業にお勤めの役員・従業員が抱えている「暮らしとお金」についてのお悩み相談も行う。

2017年、独立行政法人日本学生支援機構の「スカラシップ・アドバイザー」に認定され、高等学校やPTA向けに奨学金のセミナー・相談会を通じ、国の事業として教育の格差など社会問題の解決にも取り組む。
https://fpofficekaientai.wixsite.com/fp-office-kaientai

「RSI」の意味

RSIは「Relative Strength Index」の頭文字を取ったものですが、日本語では「相対力指数」と訳されます。意味としては簡単にいうと、相場の相対的な強さを測る物差しとなりますが、要するに相場が買われ過ぎか、売られ過ぎかを判断するためのツールです。
 
このため、RSIは相場の「割高感」、「割安感」を見る上で非常に有効なツールといえます。RSIの意味は、計算式をひも解くことで理解がより深まります。


RS=(n日間の終値の上昇幅の平均)÷(n日間の終値の下落幅の平均)
RSI=100-〔100÷(RS+1)〕

理解のポイントは「上昇幅と下落幅の対比」ですが、計算式では、下落幅に対して上昇幅が高いと相場は割高、逆に下落幅に対して上昇幅が低いと相場は割安と判断していることが分かります。
 

「RSI」の見方

言葉で理解するのは少しややこしいので、RSIがどのようなものかをチャートで見ていくことにしましょう。
 
〇日経平均株価指数(日足)とRSI


出典:TradingView Inc. 「TradingView」
※解説を目的に使用しています。
 
これは日経平均株価指数の日足チャートですが、上段が日経平均株価指数、下段がRSIです。RSIは薄紫の帯の中にある紫の折れ線グラフです。薄紫の帯には幅があり、上が70.00、下が30.00と一定の範囲が与えられています。
 
RSIを見る上で、この上下の値が重要なポイントで、RSIが70.00を超えると相場は割高、30.00を下回ると相場は割安と判断します。
 
上のチャートは「TradingView」のチャートですが、RSIの設定が14となっています。これは14日の単純移動平均線(SMA:Simple Moving Average)ですが、先ほどの計算式に照らし合わせて考えると、過去14日間の終値の上昇幅・下落幅の平均値が用いられていることになります。
 
つまり、RSIの基礎概念は、単純移動平均線を基に割高感や割安感を探るためのものということができます。
 

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まとめ

前回までお伝えしてきた「MACD」は、どちらかというと相場のトレンドを確認するためのテクニカルツールでしたが、RSIは一言でいうと、相場の「割高感」、「割安感」を判断するためのものといえます。
 
テクニカルツールを用いる上で重要なのは、それが何のためのツールなのかをしっかりと認識することです。計算式をひも解くことで、その意味がより深まりますが、RSIにおいても計算式を理解することで、その根本的な意味が分かるようになります。
 
投資初心者の場合、そこまで理解しなくてもいいように思いますが、テクニカルツールは往々にして数式に基づいているため、使い方をしっかりとマスターしたいなら言葉による理解よりも、むしろ計算式による理解の方が、結果的に理解が固まるように思います。
 
次回は、RSIを使った売買のタイミングについて、日経平均株価指数のチャートを用いながら解説していきたいと思います。
 

出典

TradingView Inc. TradingView
 
執筆者:重定賢治
ファイナンシャル・プランナー(CFP)

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