更新日: 2022.06.28 株・株式・FX投資

FXが難しいといわれるのはなぜ? FXで失敗してしまう理由を解説

執筆者 : 吉野裕一

FXが難しいといわれるのはなぜ? FXで失敗してしまう理由を解説
投資を始めようと考えたときに、選択肢として株式投資ではなく、FXを思い浮かべる人もいるでしょう。しかし、FXは難しいとよくいわれています。
 
今回は、FXが難しいといわれる理由について考えてみます。

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吉野裕一

執筆者:吉野裕一(よしの ゆういち)

夢実現プランナー

2級ファイナンシャルプランニング技能士/2級DCプランナー/住宅ローンアドバイザーなどの資格を保有し、相談される方が安心して過ごせるプランニングを行うための総括的な提案を行う
各種セミナーやコラムなど多数の実績があり、定評を受けている

https://moneysmith.biz

FXとはどんな投資方法?

FXとは「Foreign Exchange(外国為替)」の略で、外国為替証拠金取引のことをいい、ある国の法定通貨を別の国の法定通貨に交換することで、為替相場の変動による為替差益を狙った投資方法となります。
 
また、FXでは投資額に対して最大で25倍のレバレッジという「てこの作用」を使い、投資額以上の取引を行うことができます。
 
例えば日本円と米国ドルの取引で考えてみると、1ドル=130円のときには1万円を約76.9ドルに交換できます。これに25倍のレバレッジをかけると、約1923ドルを買えることになります。
 
今後、1ドル=140円となった場合、日本円に換金すると26万9220円となり、レバレッジにより1万円の投資で約26万円の利益を得られます。
 
本来、通貨を交換する際には為替手数料がかかりますが、FX取引を行う場合には、為替手数料がかからないFX業者がほとんどです。
 
ただし、通貨の売値と買値の差額がFX業者ごとに決められており、FX取引において実質のコストとなります。この差額をスプレッドといい、スプレッドの小さいFX業者はコストが少なくなります。
 

なぜFXは難しいといわれるのか

FXは、取引しようとする通貨同士の為替レートの動きを読む投資といえると思います。
 
例えば、Aという国の通貨がBという国の通貨に対して安くなると思えば、安くなる前にB国の通貨を買い、安くなってから売れば利益が出るという、シンプルな取引になります。
 
一見、簡単そうにみえる取引ですが、為替レートは思った以上に単純には動かないという面があるのかもしれません。
 
FXは、今後の為替相場の予想で取引を行いますが、この変動要因には国の金融政策や経済状況、政治などが影響するため予想が複雑になります。
 

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レバレッジが落とし穴に

投資を始めたばかりのころは、大きな資金を掛けずに少額で投資を行うことが多いのではないでしょうか。その後、少しずつ利益が出てくると投資額を増やしたり、慣れもあって取引の回数が増えていくことも考えられます。
 
前述しましたが、FXは投資額の最大25倍までのレバレッジ(てこの作用)を活用することができ、自己資金以上の投資を行うことで、大きな利益を狙うことも可能です。
 
逆の見方をすれば、自己資金以上の投資をすることで、損をするときの金額も大きくなることも考えられます。FXでは投資資金を超える損失となることもあります。
 

相場を予想しても思いどおりにいかず判断力を欠くことも

FXだけではなく、株式市場などにおいても、相場の流れがあります。上昇傾向や下降傾向など相場の流れが分かりやすいときには、予想どおりに利益を出す場合もあるでしょう。
 
しかし、相場が読みづらいときは予想とは異なる結果になることも多く、「もう少し待てば上がるだろう」と思っていても、予想に反してさらに相場が落ち込むこともあります。
 
そうなると冷静な判断力を欠いてしまい、レバレッジをかけることによって損失が大きくなってしまうことも考えられます。
 

短期的に大きな利益を得ようとする

投資とは、長期的に成長していくものへ資金を投じることですが、短期間の取引で大きな利益を狙う「投機」と混同する人もいると思います。
 
投機としてとらえた場合、一時的な損失でも早く取り返そうと考えるかもしれません。
 
FXはレバレッジをかけることで、為替相場の少しの変動でも収益を狙うことができるため、短期的に売買を繰り返す取引が多くなります。
 
相場が大きく下がったから、もう少しすると大きく上がるだろうと投資額を増やし、さらに下がると、その損失をカバーするために短期間で投資額が大きくなってしまうこともあります。
 

まとめ

FXが難しいといわれる理由には、相場の予測が難しいという面もあります。また、短期的に大きな利益を狙おうとする、「投資」ではなく「投機」を目的とした取引をしてしまうことで、損をしてしまうというケースが多いのかもしれません。
 
FXの場合でも長期的な投資を前提に考え、短期間で大きな利益を狙わず、コツコツと取引を続けることも大切なのではないでしょうか。
 
執筆者:吉野裕一
夢実現プランナー