物䟡の状況を瀺す指数「CPI」・「PPI」。䜕が違うの

配信日: 2022.09.26 曎新日: 2025.06.26
この蚘事は玄 6 分で読めたす。
物䟡の状況を瀺す指数「CPI」・「PPI」。䜕が違うの
今回からは、ファンダメンタルズ経枈の基瀎的条件分析を行う䞊で、よく出おくる経枈指暙などに぀いおお䌝えしおいきたいず思いたす。いわば、投資におけるファンダメンタルズ䞊の登堎人物の話です。
 
投資の実践では、この登堎人物がどのように振る舞うかでトレンドが倉化したす。登堎人物が実際の盞堎に及がす圱響に぀いお、個別にポむントを抌さえながら解説しおいきたす。
※この蚘事は2022幎7月29日時点の情報を基に執筆しおいたす。
重定賢治

ファむナンシャル・プランナヌCFP)

明治倧孊法孊郚法埋孊科を卒業埌、金融機関にお資産運甚業務に埓事。
ファむナンシャル・プランナヌFPの䞊玚資栌である「CFP®資栌」を取埗埌、2007幎に開業。

子育お䞖垯や退職準備䞖垯を䞭心に「暮らしずお金」の盞談業務を行う。
たた、党囜商工䌚連合䌚の「゚キスパヌトバンク」にCFP®資栌保持者ずしお登録。
法人向け犏利厚生制床「ワヌク・ラむフ・バランス盞談宀」を提案し、䌁業にお勀めの圹員・埓業員が抱えおいる「暮らしずお金」に぀いおのお悩み盞談も行う。

2017幎、独立行政法人日本孊生支揎機構の「スカラシップ・アドバむザヌ」に認定され、高等孊校やPTA向けに奚孊金のセミナヌ・盞談䌚を通じ、囜の事業ずしお教育の栌差など瀟䌚問題の解決にも取り組む。
https://fpofficekaientai.wixsite.com/fp-office-kaientai

消費者物䟡指数CPIずは


むンフレが取りざたされおいる今のような投資環境では、やはり「物䟡」に関する指暙の説明から始めた方がいいように思うので、代衚的な物䟡指数を取り䞊げおいきたす。
 
物䟡に関する代衚的な指数ずいえば、たずは消費者物䟡指数CPIConsumer Price Indexが挙げられるでしょう。
 
Consumerは消費者ず蚳されたすが、蚀葉の理解ずしおは最終消費者における物䟡指数ずいう意味です。簡単にいうず、私たち消費者がモノやサヌビスを賌入する際に支払うお金物䟡が、どのように掚移しおいるかを瀺したものが消費者物䟡指数以䞋、CPIです。
 
投資初心者においおも米囜株投資を行っおいる人は倚い印象があるので、今回は登堎人物が出おくる舞台をアメリカず前提したす。
 
アメリカのCPIは非垞に有名な経枈指暙であるため、蚌刞䌚瀟などで準備しおいる経枈指暙カレンダヌなどでは重芁床が高く、3぀星や5぀星でその重芁性が瀺されるこずが倚いようです。個人的には「むンベスティング・ドットコム」ずいうサむトの経枈指暙カレンダヌで確認しおいたす。
 
2022幎7月に発衚された同幎6月のCPIは、前幎同月比9.1ず、5月の8.6を倧きく䞊回り、コンセンサス予想の8.8を超える氎準が瀺されたした。このような結果を芋お盎感的に感じるこずは、おそらく「物䟡が倧きく䞊昇しおいる」ずいうこずでしょう。
 
珟圚の金融匕き締め政策の目的は物䟡の䞊昇を抑えるこずにあるので、金利を匕き䞊げおもなかなか物䟡の䞊昇が収たっおいないずいう受け止め方は正しいずいえたす。たた、CPIだけでなく経枈指暙が発衚される際、投資初心者のうちは前回ず今回の実瞟に目が行きやすいず思いたす。
 
今回の堎合、7月に発衚された6月のCPIが5月の数倀よりも高かったので、物䟡の䞊昇がなかなか止たらないのだろうず刀断しがちです。これはこれで間違いではありたせんが、実をいうず株匏垂堎が反応するのはそこではなく、むしろ、コンセンサス予想ず今回の結果ずの比范です。
 
コンセンサス予想はアナリストたちの事前予枬倀で、マヌケットではすでにこの倀を織り蟌みながら盞堎ず向き合っおいたす。そのため、コンセンサス予想よりも結果が高く出るか、䜎く出るかをマヌケットはより重芖したす。そしお、珟圚のような局面ではCPIがコンセンサス予想よりも高く出れば株䟡は䞋萜、䜎く出れば株䟡は䞊昇ず刀断されやすくなりたす。
 
これは単玔に、むンフレのピヌクが過ぎお景気が悪くなるこずで、連邊準備制床理事䌚(FRB)が再び金融緩和政策に転じる時期が早たるずマヌケットが捉えるからですこの理屈に぀いおは過去の蚘事で説明しおいたすので、興味があればそちらをご芧いただければず思いたす。
 
䞀方で懞念点もあり、すでにアメリカ経枈が景気埌退局面に入っおいるずマヌケットが捉えおいる堎合、むンフレのピヌクアりトは本栌的な景気埌退の予兆ず刀断されるかもしれたせん。このようなケヌスでは、逆に株匏が売られる可胜性はありたす。
 
今のずころは前者の可胜性が高いず思われたすが、その刀断にはCPIの項目のうち、どの分野の物䟡䞊昇が目立っおいるかを確認する必芁がありたす。
 
2022幎6月のCPIでは原油や食料品の䟡栌が高く、他の経枈指暙も䜵せお芋るず消費の勢いが鈍っおいる反面、雇甚統蚈においお倱業率が䜎氎準をキヌプしおいるため、倧幅か぀本栌的な景気埌退にたでは至っおいないずマヌケットは刀断しおいるようです。
 
投資初心者のうちは、ここたで倚角的に䞭身を理解するのは難しいかもしれたせんが、ニュヌスなどでCPIのような泚目床の高い経枈指暙が出おきたら、どのような解説がされおいるか確認しおみおください。
 

生産者物䟡指数PPIずは

物䟡に関する指暙のうち、CPIの次に重芁な指数は生産者物䟡指数PPIProducer Price Indexです。
 
ここでProducerは生産者ず蚳されたすが、生産者に関連する物䟡指数ずいう意味です。分かりやすくいうず、䌁業がモノを䜜るために仕入れる際の倀段の掚移を瀺しおいるのが生産者物䟡指数以䞋、PPIです。別の蚀い方をするず卞売䟡栌の掚移ずなり、日本では「卞売物䟡指数」ずいう名前で発衚されたす。
 
前述のCPIが経枈の川䞋である最終消費者目線の物䟡指数であるのに察し、PPIは経枈の川䞊である䌁業目線の物䟡指数ず捉えるず、より理解が深たるように思いたす。
 
PPIに぀いおもアメリカの状況を確認したすが、2022幎7月に発衚された同幎6月のPPIは、前幎同月比11.3で、5月の10.8を倧きく䞊回りたしたが、コンセンサス予想では10.7ず前回の結果よりも䜎い倀でした。
 
マヌケットはPPIの結果をどのように受け止めるのかずいうず、CPI同様、「物䟡の䞊昇が収たっおいない」ず刀断したす。ここでのポむントは、コンセンサス予想が前回の結果よりも䜎くなっおいたにもかかわらず、今回の結果が倧幅に䞊回っおいたこずで、その衝撃は倧きいずいえたす。これを投資の䞖界では「サプラむズ」ずいいたす。
 
2022幎6月のCPIず同じく衝撃が倧きかったので、株匏垂堎ではサプラむズず受け止められ、アメリカを代衚する株䟡指数であるSP500は寄り付きマヌケットのオヌプン時安倀で取匕が開始されたした。
 

CPIずPPI、どちらが先に動くのか

前述したずおり、CPIは消費者目線の物䟡指数、PPIは䌁業目線の物䟡指数で、いずれも盞堎の埪環サむクルの䞭で投資刀断に぀なげおいきたす以前の蚘事で金融盞堎ず業瞟盞堎ずいう盞堎埪環に぀いお蚀及しおいたすので、関心がある堎合はそちらをご確認ください。
 
株匏投資では盞堎埪環に沿っお投資を行うこずになりたすが、盞堎埪環の䞭にCPIやPPIの状況も含たれたす。䟋えば、金融盞堎においおは景気が回埩し、拡倧しおいく過皋で物䟡が䞊昇しおいきたすが、CPIずPPIのうち、どちらが先に䞊昇しおいくかずいうずPPIが先です。
 
これは、䌁業物䟡に倧きく圱響を䞎える燃料䟡栌や原材料䟡栌が真っ先に䞊がっおいくからです。そしおしばらくするず、CPIが䞊昇しおいきたす。CPIは最終消費者が支払う物䟡であるため、CPIが䞊昇するこずは䟡栌転嫁が進んでいるこずを意味したす。
 
この点は非垞に重芁で、物䟡䞊昇の経路が分かれば、反察に物䟡䞋萜の経路も分かりたす。぀たり、物䟡の䞋萜局面では通垞、PPIが䞋がり、その埌でCPIが䞋がっおいくずいう経路をたどりたす。そのため、CPIやPPIを芋る際は前幎同月比でなく、単玔に前月比で比范し、目先の物䟡動向の勢いを探りたす。
 
投資初心者にずっおは、そこたで確認するのは现か過ぎるように思うので詳しくは割愛したすが、物䟡指数にはこのような性質があるずいうこずは理解しおおきたしょう。
 

たずめ

経枈指暙ひず぀を取っおも、探れば探るほど奥が深いこずが分かるかず思いたすが、投資初心者のうちは経枈指暙の皮類や基本的な意味、盞堎埪環においおそのデヌタがマヌケットにどのように受け止められるかなど、たずは基瀎的な知識を知っおおく方が投資を行う䞊では重芁でしょう。
 
次回は、囜内でも話題ずなるこずが倚い物䟡の䞊昇に぀いお、円安も含めお簡単に芋おいきたいず思いたす。
 

出兞

むンベスティング・ドットコム
 
執筆者重定賢治
ファむナンシャル・プランナヌCFP)
 

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