更新日: 2022.10.11 資産運用

投資信託の「分配金」とは? 株の「配当金」との違いは?

執筆者 : 馬場愛梨

投資信託の「分配金」とは? 株の「配当金」との違いは?
「これから投資を始めてみようかな」という初心者にも人気がある「投資信託」。初心者向きといわれることもありますが、分配金や基準価額など独特の用語が多数出てきます。よくわからないまま投資して後悔することがないよう、基本を理解して疑問を解消したうえでスタートしましょう。
 
この記事では「分配金」とはどのようなものなのか、「分配金あり」「分配金なし」どちらがよいのか、さらに株の「配当金」との共通点や違いなども含めて解説します。
 
馬場愛梨

執筆者:馬場愛梨(ばばえり)

ばばえりFP事務所 代表

自身が過去に「貧困女子」状態でつらい思いをしたことから、お金について猛勉強。銀行・保険・不動産などお金にまつわる業界での勤務を経て、独立。

過去の自分のような、お金や仕事で悩みを抱えつつ毎日がんばる人の良き相談相手となれるよう日々邁進中。むずかしいと思われて避けられがち、でも大切なお金の話を、ゆるくほぐしてお伝えする仕事をしています。平成元年生まれの大阪人。

https://babaeri.com/

投資信託には「分配金」を受け取れるものがある

「分配金」とは、投資信託に投資している人が受け取れるお金です。投資信託の収益などから還元されるもので、投資している量(口数)に応じて決算期ごとに投資家に分配されます。
 
【図表1】
 

 
投資信託ごとに「毎月」「年に1回」など分配の頻度も違い、金額も違います。同じ投資信託でも、そのときの運用状況しだいで毎回分配金の金額が違うこともあります。それ以前に、そもそも分配金がない投資信託もあります。
 
自分が投資しようとしている投資信託の分配金について知りたいときは、目論見書(もくろみしょ:投資信託の説明書)や月次報告書等を確認してみましょう。
 

「分配金」と「配当金」の共通点&相違点

分配金は、投資信託を持っていれば定期的に得られるお金です。株式投資をしている人なら「配当金」と同じようなものだと感じるかもしれません。配当金は、株式を持っており、さらに当該企業が配当を出した際に受け取ることができるお金です。もちろん、「無配」を決定することもありますので、金額やそもそも配当をするか否かは企業ごと、企業の業績ごとに異なります。
 
分配金と配当金は似ているようで、違いもあります。
 
配当金は、企業が活動して得た利益を投資家に還元しています。企業が配当金を出したからといって、必ずしも株価が下がるわけではありません。
 
しかし分配金は、分配が行われると投資信託の資産が減り、基準価額(投資信託の値段)が下がります。分配金を多くもらえるとうれしい気がしますが、実は投資に回せるお金の一部を取り崩して受け取っているだけなので、「多ければ多いほどよい」というものではありません。
 
近年人気の投資信託には「分配金なし」のものも多いです。この場合、利益が出ても投資家に還元せずすべて再投資に回せるため、「利益が利益を生む状態」を作りやすくなります。つまり、投資信託の純資産が減らない分、より効率的に運用をしやすくなるということです。
 
長期間にわたって投資していくなら、「分配金なし」を選択し、分配金原資を再投資していく方法を選択することも検討してもよいでしょう。年金の足しにしたいなど、定期的にお金を受け取れることにメリットを感じるなら「分配金あり」のほうが合うケースもありますが、運用効率が下がることは念頭に置いておくとよいでしょう。
 

まとめ

「分配金」は、投資信託に投資していれば定期的に得られる可能性があるお金です。株の「配当金」に似ています。ただ、配当金は企業が利益を還元しているものですが、分配金は資産を取り崩しているという点が違います。
 
「分配金あり」「分配金なし」どちらを選ぶべきかは、自分がどんな投資をしたいのかによって変わります。「こんなはずでは」とならないよう、正しい知識を持って投資に臨みましょう。
 
仕事でもスポーツでもゲームでも、結果を出すにはまずルールをしっかりと押さえておく必要があります。投資も同じです。よくわからない用語が出てきてもスルーせず、都度確認して学びながら取り組むことが大切です。
 
執筆者:馬場愛梨
ばばえりFP事務所 代表

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