更新日: 2022.10.14 その他資産運用
投資を始める前に! 自分の性格を分析しておこう
そこで、この気持ちが湧いてきたときに、考えてほしいたった1つのことをお伝えします。
執筆者:秋口千佳(あきぐちちか)
CFP@・1級ファイナンシャル・プランニング技能士・証券外務員2種・相続診断士
投資をするのに向き不向きがあるって本当?
「投資を始めるとお金が増えて将来が安定する」という報道がされることもあります。確かにそれは間違いではありません。早い時期から少額でも良いので投資を始めることは筆者もおすすめです。
そのため、投資を始めたいという人には、始めたいのであれば、今すぐでも良いので投資を始めましょう、とお伝えしています。今は、金融機関を選べば、100円からでも投資が始められる時代です。少額から長期間かけてお金を増やしていくのが、投資の大原則です。
ところが、相談に来られる人の中には、投資は怖いもの・投資は絶対にしないと決めていたという人もいらっしゃいます。そういう人の多くは、「報道で投資はするべきだとよく聞くので投資を始めようと思いました」と言います。
その場合、投資は基本的に元本保証ではないので、時には預けたお金より減るケースもあることと、もちろん増える可能性もあることを伝えます。すると、お金が減ることについて不安がる人とお金が増えることに目を輝かせる人とに分かれます。このとき、どちらの人が投資に向いているか分かりますか。
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投資に向いている人
投資に向いている人は、お金が減ることに不安がっている人です。言い換えると、常にお金に関心のある人が投資に向いています。投資に限ったことではありませんが、お金が貯まる人というのも、実はお金に関心を持っている人が多い傾向にあります。
関心を持っていると人はその情報に敏感になり、その情報が正しいか正しくないかを判断できるようになります。そしてお金が減ることに不安があるということで、大きな挑戦をしない傾向にあります。つまり、少額からコツコツと投資を始め、その投資に関する情報を自ら集めるようになります。
こうすることで、少しずつ自然と投資の勉強をしていることとなり、少しずつ投資のことも分かりだし、投資とうまく付き合えるようになります。
投資に向いていない人
一方で投資に向いていない人は、お金が増えることに目を輝かせた人です。お金が減る可能性は頭の片隅にはあるけれど、投資を始めたらお金が増えるという情報が強く頭に残り、舞い上がってしまいます。そのため、少額ではなく大きなお金を投資に預けようとしがちです。
もちろん大金を投資に回すことは間違いではありません。しかしここで考えてほしいのは、今まで投資は怖いものと思って投資をやってこなかった人が、いきなり大金を投資するのは考えものだということです。
まずは投資に慣れる必要があります。日々の報道で株価や為替相場が上がったり下がったりしているのを見聞きします。その情報は、自分の持っている投資商品の残高に直結します。
時には大暴落という事態になり、自分が持っている商品の残高が、自分が投資した金額の半分になる、ということもあります。もちろん逆に、自分の投資した金額より残高が2倍近くになることもあります。こういった状況に一喜一憂して心が疲れないかを知る必要があります。
自分の投資した商品の残高に、その都度一喜一憂していては、投資の原則の1つである長期間投資を続けることは難しいです。そうなると、投資とうまく付き合えず、結果的にお金が残せない、ということにもつながる可能性があります。
自分の性格を客観的に分析すること
投資を始めることは、今の物価高や円安や景気の動向を考えると、おすすめではあります。ただ、ここまで見てきたように、投資には向き不向きがあります。そのため、投資を始める前に一つやってみてほしいことがあります。それは、自分の性格を分析することです。
客観的に見て、自分の性格が、すると決めたことは必ずする「猪突猛進型」と、すると決めたことをなかなか始められない「石橋を叩いて渡る型」のどちらに当てはまるかを考えてみてください。
「猪突猛進型」の人は、投資を始める前に、今の自分の資産一覧を作成して、預貯金に置いておく金額と投資に回せる金額とのバランスを考えてみてください。預貯金には半年から1年分の生活費を残しておくことをお勧めします。
一方、「石橋を叩いて渡る型」の人は、慎重になりすぎず、ワンコインでもできる積立投資から始めてみてはいかがでしょうか。「つみたてNISA」などの税制優遇も使って、危険性の低い投資で慣れてから次のステップに踏み出すのがよいでしょう。投資はこれからの社会とは切り離せないものだと思うので、上手に付き合って楽しい人生を送れるようにしていくことが大切です。
執筆者:秋口千佳
CFP@・1級ファイナンシャル・プランニング技能士・証券外務員2種・相続診断士