更新日: 2022.12.25 その他資産運用
暗号資産トラブルが増加中! 典型的なトラブル事例と巻き込まれないための注意点
国民生活センター相談情報部によると、暗号資産に関する消費相談が、年間3000件前後寄せられており、特に最近では、20~30歳代の若者の相談割合も増加傾向とのことです。
本記事では、暗号資産の概要と、そのトラブル事例、注意点とトラブルに対応する方法を紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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暗号資産とは?
暗号資産とは、インターネットの中だけでやり取りされる、通貨のような機能を持つ電子データです。紙幣や貨幣のような実態はありません。
暗号資産は資金決済法において、次の性質を持つ財産的価値と定義されています。
・不特定の者に対して、代金の支払いなどに使用でき、かつ、法定通貨(日本円や米国ドル)と相互に交換できる
・電子的に記録され、移転できる
・法定通貨または法定通貨建ての資産(プリペイドカードや電子マネーなど)ではない
代表例としては「ビットコイン」や「イーサリアム」があり、取引所や販売所と呼ばれる場所で、暗号資産交換業者を介し売買、換金します。
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暗号資産トラブル事例
では、トラブル事例をみていきましょう。
セミナーやSNSによるケース
セミナーやSNSで「絶対にもうかる」などと持ちかけられ、返金や出金ができずトラブルになる。
無登録業者によるもの
法令に基づく登録を受けていない、無登録業者(海外業者も含む)が国内の消費者を勧誘し投資をさせるが、その後、業者と連絡が取れずトラブルになる。
出会い系サイトやマッチングアプリによるもの
出会い系サイトやマッチングアプリで知り合った人に、暗号資産投資を勧められて行ったが、その後、返金されない、出金できない、連絡が取れなくなるなどとなってしまいトラブルになる。
追加費用を請求される
出金のために追加費用を求められ、思いもよらない金額になりトラブルになる。
トラブルにならないための注意点と対応方法
では、このようなトラブルに合わないように、注意点と対応方法をみてみましょう。
必ずもうかる話はない
そのような話は、この世のどこにもないのが現実です。簡単に「必ずもうかる」などの口車には乗らないようにしましょう。
SNS、マッチングアプリで出会った相手と暗号資産の話をしない
当初から暗号資産に投資させるのを目的として、接触している可能性があります。このような方法で出会った人が暗号資産の話をしてきたら、十分注意しましょう。事実、こうした被害が増えています。
暗号資産の理解が不十分であれば取引をしない
どのような商品も、理解が不十分で購入することは危険です。特に金融商品は、そもそも商品内容が複雑です。理解が追い付かないのであれば、取引は控えた方がよいでしょう。
価格変動リスクを理解する
暗号資産はさまざまな要因により、価格の急落が起こり、損をすることがあります。その点を踏まえて取り引きしましょう。
暗号資産交換業の登録業者か確認する
暗号資産交換業者は、金融庁・財務局への登録が必要です。暗号資産取引を行うのであれば、金融庁のWebサイトで登録業者であるかを確認すれば、トラブル対策になります。
何かあればすぐに相談を
危険や違和感を感じた場合、最寄りの消費者生活センターなどに相談して、被害が大きくなる前に対策しましょう。
まとめ
暗号資産は急速に流行し、良いもうけ話に思えるかもしれません。しかしその分、トラブルも増えており、十分注意が必要です。自分のお金を守るのは自分自身です。暗号資産取引に興味があるのであれば、今回紹介した注意点を意識して取り引きしましょう。
出典
内閣府大臣官房政府広報室 政府広報オンライン 暗号資産の「必ずもうかる」に要注意!マッチングアプリやSNSをきっかけとしたトラブルが増加中
金融庁・消費者庁・警察庁 暗号資産に関するトラブルにご注意ください!
国民生活センター相談情報部 暗号資産に関する消費者トラブル
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部