半値以下になったレバナスから私たちが学ぶべき「3つのこと」
配信日: 2023.01.05
レバナスとは、NASDAQ100指数という米国の大型ハイテク株を中心とした株価指数の2倍程度の値動きを目指す投資信託です。
レバナスに投資している人は痛感していると思いますが、投資していない人にとってもこの下落から教訓として学ぶべきことが3つあります。
執筆者:北川真大(きたがわ まさひろ)
2級ファイナンシャルプランニング技能士・証券外務員一種
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証券外務員一種
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特定個人の発信を鵜呑みにして投資してはいけない
以前からいわれていることですが、特定個人の発信を鵜呑みにして投資を始めてはいけません。私を含めて、誰もあなたの投資結果に対して責任は取れませんし、取ってはいけないことになっています。
どんなにフォロワーやチャンネル登録者の多いインフルエンサーでも、投資判断を誤ることは必ずあります。誤った投資判断を鵜呑みにして投資を始めて損失が発生しても、すべて自己責任です。
自己責任については、金融商品取引法に基づく自主規制機関となっている日本証券業協会で「自己責任原則」として周知徹底されています。金融商品取引業者として登録されている企業の発信であれば「自己責任」は必ずどこかで明記されています。
一方で、個人は金融商品取引業者ではないため、自己責任に関してどこまで言及するかは個々の裁量に委ねられているのが現状です。
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長期投資に向かない商品を積み立てるのはリスクが大きい
レバナスについて、長期保有を半ば前提とした積立投資を行っている人が多くいます。投資は自己責任ですので何をやろうと個人の自由ではありますが、リスクが大きいのは事実として認識しておきましょう。
レバナスは「レバレッジ型」商品の一つであり、以前より金融庁が警鐘を鳴らしていました。金融庁の資料によると「レバレッジ型ETF等は、主に短期売買により利益を得ることを目的とした商品」と明記されています。
レバナスはETF(上場投資信託)ではなく投資信託ではありますが、商品販売用の資料(目論見書)にも「長期に保有する場合、NASDAQ100指数の値動きに比べて価格が大幅に値下がりすることがあるため、そのことについて理解できる人に適しています」などと明記されています。
長期保有について金融庁や運用会社が警告していることを考えると、レバナスの長期積立を行うのは決して小さなリスクではありません。
リスク許容度には個人差がある
2022年のレバナスの下落については結果論にすぎず、2023年以降アメリカの株式市場が大きく上昇すれば、これまで下落した価格以上に上昇する可能性もあるでしょう。
大きなリターンを得るまでずっと持ち続けられるなら、レバナスの運用資金が枯渇しない限り長期積立も一つの投資手法ではあります。しかし、実際にはレバナスの下落に耐えられず、損切りした人も多くいるのが現状です。
リスク許容度(どれくらいの変動や下落に耐えられるか)は人によって異なります。ある人が半値以下になっても持ち続けるだけのリスク許容度があったとしても、あなたに同じだけのリスク許容度があるかどうかは分かりません。
レバナスに限らず、投資を始めるときは「どれくらいの下落を許容できるのか」をシミュレーションし、慎重に投資先を選ぶことが重要です。
出典
金融庁 「金融商品取引業等に関する内閣府令」及び「金融商品取引法第百六十一条の二に規定する取引及びその保証金に関する内閣府令」の一部を改正する内閣府令(案)の公表について
金融庁 レバレッジ型・インバース型ETF等への投資にあたってご注意ください
日本証券業協会 自己責任原則
執筆者:北川真大
2級ファイナンシャルプランニング技能士・証券外務員一種