更新日: 2023.03.08 株・株式・FX投資

ほったらかしOK? インデックス投資ってなに?

ほったらかしOK? インデックス投資ってなに?
「インデックス投資」は資産運用の初心者にも始めやすいと聞いたことがあるかもしれませんが、どういうものなのでしょうか? メリット、デメリット、留意点は? FPが解説します。
仁木康尋

執筆者:仁木康尋(にき やすひろ)

日本FP協会CFP(R)認定者、国家資格キャリアコンサルタント

人事部門で給与・社会保険、採用、労務、制度設計を担当、現在は人材会社のコンサルトとして様々な方のキャリア支援を行う。キャリア構築とファイナンシャル・プランの関係性を大切にしている。

インデックス投資

インデックス投資は、日経225のような「市場の動きを示す指標」の動きに連動させて、成果を目指す運用方法です。イメージとしては、株式や債券などの個々の銘柄ではなくその市場全体に投資するようなものです。
 
インデックスと同じ値動きになるように設計されたインデックス投信(インデックスファンド)を購入して行います。投資の専門家が個人に代わって投資・運用をしますので、投資初心者の方にも始めやすい金融商品といわれ、運用成果(損益)は、投資家それぞれの投資額に応じて還元・分配されます。
 

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代表的なインデックス

代表的な指標(インデックス)を紹介します。
 

《日本株式》

●日経平均株価(日経225、日経平均)
●東証株価指数(TOPIX)

 

《米国株式》

●NYダウ(ダウ・ジョーンズ工業株価平均)
●S&P500種株価指数
●ナスダック総合

 

《ドイツ株式》

●DAX指数

 

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インデックス投資のメリット

■扱いやすいさ

株式投資をする場合は、各銘柄を分析して選ぶというプロセスが必要です。しかし、インデックス投資なら市場全体に投資をするので、個々の銘柄を詳しく分析をする必要がない点から扱いやすいといえます。
 

■分散投資でリスクの分散が可能

インデックス投資をすると、その市場を構成する複数の銘柄に広範な分散投資をすることになります。つまり、特定銘柄に投資をすることと比べ、リスクの分散が容易にできます。
 

■少額から取引可能

取り扱う証券会社にもよりますが、ネット証券などは100円程度から購入できるものもあります。
 

■投資信託の中でも信託報酬などの運用にかかるコストが低い

インデックス投資には、ノーロードと呼ばれる販売手数料が0円の商品や信託報酬が安いファンドもたくさんあり、運用にかかるコストが低くなっています。
 

インデックス投資のデメリット

■インデックス(株価指数)以上のリターンは望めない

インデックス投資は、市場に連動し運用結果を目指しているので、市場のリターンと大きく乖離(かいり)した利益を得ることはできません。
 

■元本割れの可能性もある

元本は保証されませんので元本割れの可能性もあります。
 

■信託報酬は運用期間中ずっと負担

信託報酬が安くても運用期間中はコストとして負担し続けることになります。
 

インデックス投資を行うときの注意

■取扱商品数や手数料をチェック

インデックスファンドは、証券会社ごとに取り扱う商品や販売手数料が違いますので必ず確認しましょう。
 

■純資産総額をチェック

純資産総額とは、資産の時価総額のことでファンドの規模を表しています。総額があまりに小さくなっていると、規定の運用方針での投資が困難となり、運用の継続が難しくなる可能性もあるので注意が必要です。
 

■分配方針をチェック

分配方針とは、決算時に収益の受益者への還元方法です。証券口座で分配金を受け取るのか、再投資するかに分かれます。
 

まとめ

インデックス投資は、値動きは市場の動きとほぼ同じですので、大きくもうけようとしている方には物足りないかもしれません、長期的な視点で堅実に資産を形成しようとする方に適した方法です。
 
定期・定額で(毎月1万円ずつ購入など)インデックス投資を継続すると、値が高いときは量を少なく、値が安い時は量を多く買い付けることになり、一括で購入するよりも結果的に取得単価が下がる効果も期待できます。
 
値が高くなっても安くなっても、気にすることなく長期間投資を続けることで成果が生まれやすくなっているため、値動きに一喜一憂せずにほったらかしのまま資産形成ができます。ただし、元本保証でない点は留意してください。
 
執筆者:仁木康尋
日本FP協会CFP(R)認定者、国家資格キャリアコンサルタント

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