更新日: 2023.05.13 NISA
2024年スタートの新NISA制度に間に合うために、つみたて投資を再勉強しよう
そのような人に向けて、初めてでも投資が始めやすい「つみたて投資」のお話をします。
執筆者:秋口千佳(あきぐちちか)
CFP@・1級ファイナンシャル・プランニング技能士・証券外務員2種・相続診断士
目次
「投資は不安です」
日本人は預貯金でお金を増やした過去(高度経済成長期)と、投資でお金を減らした過去(バブル崩壊・リーマンショック)があり、投資に対して怖さを感じる人もまだいます。過去を知らない若い世代であっても、親から「お金は銀行等に預けておきなさい。投資はしたらいけない。」という教育を受けている人もいるので、投資は怖いもの、という印象を持っていることも多いです。
しかし、日本では長く続くゼロ金利政策のため、銀行等にお金を預けていても利息はほんの少しの金額しかつきません。また、給料は上がらないのに物価は高騰する、という二重苦、三重苦の状況です。
こうしたなか、やはり正しい知識をもって、投資を始めてみようという人が増えているようです。
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「投資はお金持ちがするものなので私には関係ありません」
「投資は不安です」の次に多い投資のイメージが、「投資はお金持ちがするもの」です。
実は、このイメージをひっくり返すことができるのが、「つみたて投資」なのです。つみたて投資は、毎月定額で投資信託を買うというもので、銀行等の金融機関における「積立預金」のように、毎月定額を「預ける」代わりに、「(投資信託を)買う」のです。
投資は、大きなまとまったお金で投資信託や有価証券を購入するというイメージがあるかもしれませんが、今は少額(金融機関によっては500円から)で購入することができます。大きなまとまったお金が不要になったことにより、気軽に投資を始めることができます。つまり、自分のお小遣いの範囲でも、投資を始めることができるということです。
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つみたて投資の魅力とは?
つみたて投資の魅力は2つあります。
1つは、先ほども書いたように、少額で始められることです。もう1つは、仕組み作り(毎月同じ日に同じ金額で投資信託を購入する)ができるということです。この仕組みを作り上げると、知らないうちに口座のなかにお金が増えて貯まっていた、ということもあります。
つみたて投資をすると損をしないって本当?
投資において、「損をしない」という断定はありません。逆に、損をするという断定もありません。つみたて投資も、少額で行いますが、投資です。購入する商品により得をしたり損をしたり、売却のタイミングでも得をしたり損をしたりします。
つみたて投資は、ドル・コスト平均法(※1)という方法により商品を購入し、その商品の残高を増やす方法です。損をしないのではなく、「損をしにくい」というのが正しいかもしれません。
つみたて投資を始めたらできるだけ長い期間を続けること
つみたて投資は、少額で投資をするため、短い期間では増えることを期待するのは難しいです。そのため、できるだけ長く続けることが1番のリスク回避となります。
だからと言って始めるのに躊躇(ちゅうちょ)するのではなく、今の時代、預貯金ではお金を増やすことは難しいと認識し、1日でも早く少額からつみたて投資を始めることをお勧めします。
2024年からNISA制度が改正され、それに伴い「つみたてNISA」(※2)も非課税枠が増えます。こうした新制度なども利用し、長期間つみたて投資を続けることで、少額のお金を大きなお金に成長させ、そのお金をぜひ自分の夢や将来のために使いましょう。
出典
(※1)日本証券業協会 「投資の時間 金融・証券用語集」 定額購入法(ドル・コスト平均法)
(※2)日本証券業協会 みんなにいいさ! NISAがいいさ!
執筆者:秋口千佳
CFP@・1級ファイナンシャル・プランニング技能士・証券外務員2種・相続診断士