ETFってなに? 投資女子なら知っておきたい応用編
配信日: 2018.08.29 更新日: 2019.03.26
そんな投資女子のために、基本からお伝えします。
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ETFとは
最近ニュースなどで「日銀によるETFの買い入れの結果」などという言葉を聞いた人もいるかと思います。
ETFというのはExchange Traded Fundsの略で「上場投資信託」のことを言います。
投資信託が上場していることで、株式投資と同じようにリアルタイムで売買することができます。また、通常投資信託は指値ができませんが、ETFは指値をして売買することができます。
ETFの価格は株式と同様、パソコンやスマートホンから常に変動している価格を見ることができます。また、取引終了後は、運用会社や取引をしている証券会社のホームページで公表されます。
「日銀による買い入れ」って?
冒頭でお伝えした「日銀によるETFの買い入れ」というのは、日本のデフレ脱却のための金融政策の一つとして、日銀がETFを買い入れすることによって、資金を市場に供給することをいいます。
でも、ETFは決して日銀が購入するための商品ではなく、私たちが気軽に売買することができる投資信託です。
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投資信託、簡単におさらい
ETFは上場投資信託だとお伝えしました。ここで、簡単に投資信託についておさらいをしておきましょう。
分散投資ができる
投資信託とは、多数の投資家から集めた資金を一つの大きな資金にまとめて、専門家が日本や外国の株式や債券、リートなどに分散投資をします。そしてその運用で得た利益を投資家に還元する仕組みです。
少額で投資ができる
通常、株式投資をしようとするとある程度まとまった資金が必要ですが、投資信託なら金融機関にもよりますが、100円からでも購入できるので気軽に始めることができます。
基準価格とは
投資信託も日々価格が変動しています。その投資信託の価格のことを基準価格といいます。一般的に投資信託の基準価格は、1日に1度算出されますが、売買する時に基準価格はまだ決まっていません。
ETFの特徴
投資信託でありながら、株式と同じように自分でリアルタイムの価格で購入できる点が、ETFの一番大きなメリットです。では、ETFにはどのような特徴があるのか見ていきましょう。
連動するモノサシがある
代表的な日本の株式の動きを表す指数に日経平均株価と東証株価指数(TOPIX)があります。ETFにはこれらの指数に連動する商品が多くあります。
例えば日経平均株価に連動する商品を購入することで、日本の代表的な225銘柄に分散投資をすることができます。
海外の株式が購入できる
通常、海外の株式を購入する場合は海外株式口座を開設することが必要となりますが、ETFならその必要がありません。日本の市場に上場しているETFなら、日本の時間で売買ができます。また、円で売買決算をするので為替手数料がかからずに済みます。
ETFは少額で購入できるので、様々なETFを組み合わせて購入することで気軽に外国に分散投資をすることができます。
信託報酬が安い
ETFは一般的な投資信託とは異なり、販売会社に信託報酬の一部を支払う必要がありません。また、先ほどもお伝えしたようにETFは指標に連動するインデックス運用なので、企業調査をするなどといったコストが少なくて済みます。
そのため、一般的な投資信託より信託報酬が安い傾向にあります。
ETF、気をつけること
このように気軽に取引ができるETFですが、気をつけたいこともあります。
証券会社で取引
一般的な投資信託は、証券会社だけではなく銀行でも購入することができます。しかしETFは株式と同じように、証券取引所が開いている時間にリアルタイム取引をするため、証券会社でしか取引ができません。
そのため、現在は銀行で投資信託を購入している人も、ETFを購入するためには証券会社で口座を開設する必要があります。
流動性に注意
ETFの中には、日々の売買高が大変少ないものがあります。
このように流動性が低いETFを購入すると、売却したい時に買い注文が入らず売却できなかったり、時価より低い価格でしか売却できなかったりする場合があります。
流動性は、新聞やyahoo!ファイナンスなどのウェブサイトに載っている「売買高」や「売買代金」を参考にするといいでしょう。
ETFは株式と投資信託のそれぞれの良い所を持つ金融商品です。投資女子の皆さん、投資先の選択肢の一つとして検討してみてはいかがでしょうか。
TEXT: FPwoman 貯金美人になれるお金の習慣
安部 智香(あべ ちか)
FPwoman Money Writer’s Bank 所属ライター