更新日: 2023.09.15 その他資産運用
積み立て投資を始めてから夫の精神が不安定。原因と対策は?
とはいえ、一般的な世帯の場合、住宅ローンや教育費などによって、満足に老後の準備ができていないということも少なくないでしょう。やがて住宅ローンの返済が完了し、子どもが独り立ちした40~50代になって、ようやく老後の準備がはじめられるようになるのが一般的といえます。
ここでは、40代以降になってから、老後の準備として積み立て投資をはじめたTさん夫婦の話と、妻が抱える悩みについてみていきます。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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夫の提案により積み立て投資をはじめたものの…
Tさん夫妻はもうすぐ50代に差し掛かる2人世帯です。ここ数年は家や車のローン返済、子どもの教育費の準備に忙しくしていましたが、ようやくひと段落つき、自分たちの老後のための資産形成について考えるようになりました。
妻のAさんはこれまで通り貯金によって、老後の準備をするつもりでしたが、夫の提案によって積み立て投資をするようになったようです。
「私は投資にはうとかったのですが、夫が『老後の準備っていってもまだ先のことだから、現金だけじゃなくて積み立て投資でも準備しよう』と提案してくれました。私もその提案に賛成して、現金貯金とは別に毎月5万円ほど積み立て投資をすることにしました」
こうして積み立て投資をはじめたTさん夫妻は、最初は不安もありましたが、じょじょに増えていく積立金額を見て、現在では前向きになったといいます。
しかし妻のAさんは、ここ最近の夫の様子に少し不安を抱えているといいます。
「積み立て投資をはじめてから、ずっと投資関連のニュースに釘付けになっているんです。よいニュースの時は上機嫌になるのですが、悪いニュースが流れてくるととたんに不機嫌になってしまいます。新聞やニュースサイトを見てため息をついたり、イライラしたりするから私も不安になってしまいます」
積み立て投資も長期で考えると資産額は増えていくと予想されているが、短期的には相場が落ち込むことも珍しくないでしょう。積み立て投資をする際、こうした一喜一憂は避けられないものなのでしょうか。
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積み立て投資の落とし穴! 一喜一憂が継続率を下げる
Tさん夫妻の事例から、積み立て投資の継続に関する問題や、その助けになる日々の株に関するニュースとの向き合い方について考えます。
積み立て投資は、長期的な視点で行うことが重要です。短期的な相場の変動は避けられませんが、長期的に見れば資産額は増えていくと期待されています。Tさん夫妻の場合、夫が短期的なニュースに一喜一憂してしまい、その様子が妻にとってストレスとなっています。これは、積み立て投資の継続率を下げる要因となり得ます。
積み立て投資の目的は将来の資産形成です。そのため、短期的な相場の変動に一喜一憂することは目的に反する行動と言えます。むしろ、相場が下がった際には安く買えるチャンスととらえ、長期的な視点での資産増加を目指すことが大切です。
日々の株に関するニュースと向き合う際のアドバイスとしては、以下の3点が挙げられます。
1. 長期的な視点を持つ: 短期的な変動に一喜一憂せず、将来の資産形成に焦点を当てる。
2. リスク管理を徹底する: 投資する際は、リスクをしっかりと管理し、自身のリスク許容度に合った投資を行う。
3. 情報をうまく取り入れる: 日々のニュースは、短期的な変動に影響されやすいため、必要な情報だけを取り入れ、過度な情報に振り回されないよう心掛ける。
Tさん夫妻のように、積み立て投資を始める際はこれらのポイントを意識し、一喜一憂せず、長期的な視点で資産形成を進めることが積み立て投資の継続率を上げ、将来の資産形成につながるでしょう。
まとめ
積み立て投資は長期的な視点で行うことが重要で、短期的な相場の変動に一喜一憂することはさけたほうがよいでしょう。
Tさん夫妻の事例から、短期的なニュースに一喜一憂していると、家族にストレスを与え、積み立て投資の継続率を下げる要因となることが分かります。日々のニュースと向き合う際は長期的な視点を持ち、情報を選択的に取り入れることが重要です。
これらのポイントを意識し、一喜一憂せず、長期的な視点で資産形成を進めることが積み立て投資の継続率を上げ、将来の資産形成につながります。
出典
金融庁 資産運用シミュレーション
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー