テクニカル分析は、過去の価格データや取引量などの統計情報に基づいて市場の動向を分析し、将来の価格変動を予測する手法です。
これに対し、ファンダメンタル分析は、経済的な要因や国の財務情報や金融政策など、その国固有の経済的なデータを分析して通貨の価値を評価しようとする手法です。
本記事では、それぞれの手法について説明します。
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執筆者：浦上登（うらかみ のぼる）
サマーアロー・コンサルティング代表 CFP ファイナンシャルプランナー
東京の築地生まれ。魚市場や築地本願寺のある下町で育つ。
現在、サマーアロー・コンサルティングの代表。
ファイナンシャル・プランナーの上位資格であるCFP（日本FP協会認定）を最速で取得。証券外務員第一種（日本証券業協会認定）。
FPとしてのアドバイスの範囲は、住宅購入、子供の教育費などのライフプラン全般、定年後の働き方や年金・資産運用・相続などの老後対策等、幅広い分野をカバーし、これから人生の礎を築いていく若い人とともに、同年代の高齢者層から絶大な信頼を集めている。
2023年7月PHP研究所より「70歳の現役FPが教える60歳からの「働き方」と「お金」の正解」を出版し、好評販売中。
現在、出版を記念して、サマーアロー・コンサルティングHPで無料FP相談を受け付け中。
早稲田大学卒業後、大手重工業メーカーに勤務、海外向けプラント輸出ビジネスに携わる。今までに訪れた国は35か国を超え、海外の話題にも明るい。
サマーアロー・コンサルティングHPアドレス：https://briansummer.wixsite.com/summerarrow
テクニカル分析
テクニカル分析では以下の主要なデータを基に分析を行います。
1.チャートパターン
チャートパターンとは、価格や取引量の変動から形成される特定のパターンを指します。
例えば、トレンドライン、サポート・レジスタンス・レベル、ヘッドアンドショルダーなどがあります。これらのパターンは、価格変動の傾向（上昇傾向にあるか、下降傾向にあるか）や反転の可能性（下降から上昇へ、上昇から下降へ）を示唆する役割を果たします。
2.技術的指標
技術的指標は、数学的な計算や統計モデルに基づいて市場の状態や価格変動のパターンを示す指標です。
代表的なものには、移動平均線、相対力指数（RSI）、MACD（Moving Average Convergence Divergence）などがあります。これらの指標は、過去の価格データに基づいて市場のトレンドを分析し、投資開始時点や投資終了時点を決定するのに役立ちます。
ファンダメンタル分析
ファンダメンタル分析の要点は次のとおりです。
1.経済指標
ファンダメンタル分析では、国の経済指標や金融政策のデータを分析します。データには、GDP成長率、失業率、インフレ率、金利などの経済指標や、国の経済収支などが含まれます。これらの情報を分析することは、市場のトレンドや為替変動に影響を与える要因を理解するのに役立ちます。
2.ニュースやイベント
ファンダメンタル分析では、政治的な出来事、経済政策の変化、自然災害などの外部要因も考慮されます。これらの要因は市場に重要な影響を与える可能性があります。
3.比較分析
ファンダメンタル分析では、国の比較分析も行われます。例えば、対象となる国の経済成長率、インフレ率、金利などを比較し、それぞれの通貨を評価する方法です。それにより、通貨の相対的な価値や投資機会を評価できます。
ファンダメンタル分析は、長期的な投資家や価値投資家によってより重要視される傾向があります。経済の基礎データや国の財務状況などの情報を綿密に分析し、市場の通貨価値が適切に評価されているかを判断します。
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まとめ
両方の分析手法は異なるアプローチを取りますが、一部のトレーダーや投資家は両方の手法を組み合わせて使用することもあります。テクニカル分析とファンダメンタル分析の組み合わせにより、相互補完的な情報を取り入れられ、より包括的な市場評価が可能となります。
執筆者：浦上登
サマーアロー・コンサルティング代表 CFP ファイナンシャルプランナー
