更新日: 2023.11.01 その他資産運用
専門家の営業マンがいう「この投資商材は『確実に』儲かります」は本当に正しいのでしょうか?
投資経験がない方は、リスクとリターンのバランスを正しく判断できないことから、あやしい投資話にひっかかってしまうリスクが高いです。
しかし、現実として「投資は甘くないこと」「うまい話は簡単に転がり込んでこないこと」をおさえておきましょう。こちらの記事では、投資被害にあっている人の割り合いや、あやしむべき勧誘のことばについて解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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投資詐欺は意外に身近である
「Ueda Keisho Corp(本社:マレーシア)」は、男女4000人に対して「投資詐欺に関するアンケート調査」を行いました。
「過去1年間にあなた、または友人や知人が投資詐欺の被害にあったり、勧誘を受けたことがありますか」という質問に対して、「ある」とこたえた人の割り合いは9%でした。「約10人に1人」が、身近なところで投資詐欺の被害に直面しています。
また、勧誘を受けた話の内容として多かったのは「暗号資産(仮想通貨)」で37%でした。次いで「FX(外国為替証拠金取引)」の20%、「マルチ商法」の17%となっています。
近年は暗号資産をはじめとする投資商品が登場し、実際に注目を集めていることから、詐欺のレパートリーも増えている点を認識する必要があります。
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投資は甘くないし、うまい話は転がってこない
大前提として、「投資は甘くないこと」「うまい話は転がってこないこと」を意識することが大切です。
例えば、実際に投資詐欺で用いられやすいことばは下記のとおりです。
●確実に儲かる
●元本保証で安全
●今だけ高金利
●あなただけに特別に教える
投資にはリスクがともなうため、「儲かるかもしれないし、損するかもしれない」のが当然です。この当然の前提条件をおさえていれば、「確実に儲かる」「元本保証で安全」ということばを聞いた瞬間、怪しい話だと判断できます。
また、一般的に年金基金や保険会社などの機関投資家は、株式の平均リターンをおおむね5%程度と見積もっています。「今だけ金利10%(高金利)! 」などとうたっている勧誘を受けた時も警戒するべきでしょう。
さらに「あなただけ特別に教える」という話を受けると、特別扱いされていると感じ、ついついよい気分になってしまうことがあります。しかし、冷静に考えれば「そんなよい話があるなら人に教えずに自分でやればいい」はずです。
基本的に、一般人に「特別な」金融商品に関する情報が降ってくることはありません。元本保証や確実性をうたっている投資に関しては、そもそも怪しいことを理解しましょう。勧誘をしてきたのが専門家(自称)でも知人でも、納得できなければ距離を置くことが大切です。
まとめ
投資詐欺にあわないためには、投資の現実を理解することが大切です。投資に「絶対」はなく、確実に儲かる金融商品はありません。
もし、怪しい投資話の勧誘を受けたら、話にのらずに距離を置くことが大切です。大切な資産をなくしてしまわないためにも「うまい話はない」ことを認識しておきましょう。
出典
Ueda Keisho Corp. <調査> 投資詐欺に関するアンケート調査 被害・勧誘のトップ3は暗号通貨、FX、マルチ商法
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー