手取り18万円、つみたてNISAに「月5000円」って意味ないですか? このまま貯めておくほうが良いでしょうか? 数万円も投資する余裕はありません…

配信日: 2023.11.28 更新日: 2023.12.15

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手取り18万円、つみたてNISAに「月5000円」って意味ないですか? このまま貯めておくほうが良いでしょうか? 数万円も投資する余裕はありません…
資産活用につみたてNISAなどの投資がよいという話を耳にして、興味を持った人もいるでしょう。ただし、投資を始めるには、元手が必要です。収入が少ないので月5000円の投資が精いっぱいという人もいることでしょう。
 
本記事では、つみたてNISAのメリットやデメリット、2024年からの変更点などに触れたうえで、月5000円で運用するとどのくらいの資産になるのかをシミュレーションしていきます。

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FINANCIAL FIELD編集部

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高橋庸夫

監修:高橋庸夫(たかはし つねお)

ファイナンシャル・プランナー

住宅ローンアドバイザー ,宅地建物取引士, マンション管理士, 防災士
サラリーマン生活24年、その間10回以上の転勤を経験し、全国各所に居住。早期退職後は、新たな知識習得に貪欲に努めるとともに、自らが経験した「サラリーマンの退職、住宅ローン、子育て教育、資産運用」などの実体験をベースとして、個別相談、セミナー講師など精力的に活動。また、マンション管理士として管理組合運営や役員やマンション居住者への支援を実施。妻と長女と犬1匹。

【つみたてNISA】メリット・デメリット・2024年からの変更点

つみたてNISAは、2018年1月にスタートした少額投資非課税制度です。現行のつみたてNISA(2023年で終了予定)は、年間投資上限額が年間「40万円」(生涯投資上限額は800万円)となっており、最大で20年間まで非課税で運用できます。現行のNISA制度には、つみたてNISAのほかに、一般NISAがありますが、両者は併用ができません。
 
・2024年からの変更点
2024年から始まる新NISAは、つみたて投資枠と成長投資枠が設けられており、両者は併用も可能です。年間投資上限額はつみたて投資枠が「120万円」、成長投資枠が「240万円」となり、生涯投資上限額が「最大1800万円」(うち成長投資枠1200万円)に増えています。新NISAでは非課税保有期間が無期限化されるため、より長期での運用がしやすくなりました。
 

つみたてNISAのメリット

つみたてNISAのメリットは、非課税でお得に運用できることです。銀行で貯金する場合は、預けたお金の利息に対して20.315%の税金が差し引かれてしまいますが、つみたてNISAを活用すれば分配金や譲渡益に税金がかかりません。投資初心者でも気軽に始めやすいこともメリットです。
 
つみたてNISAの投資対象商品は、国が厳選しているため安心感があります。年間投資上限額の範囲内で、自由に投資額を設定できることも、つみたてNISAのメリットです。月額1000円や3000円といった少額での投資も可能なので、収入が低い人でも気軽に始めやすいでしょう。
 
そのほかにも、長期運用で複利効果が期待できることや、将来的に資産が大きく増える可能性があること、いつでも解約や換金ができるといったメリットもあります。
 

つみたてNISAデメリット

つみたてNISAのデメリットは、投資である以上暴落のリスクもあることです。預貯金と違い保証がないので、暴落した場合は元本割れする可能性もあります。損失と利益を相殺する損益通算ができないことも、デメリットです。
 

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つみたてNISAの運用シミュレーション

では、つみたてNISAを利用すると、どのくらいの資産が増えるのでしょうか。ここでは、金融庁が公開している資産運用シミュレーションを利用して、将来の資産額をシミュレーションしていきましょう。
 
毎月のつみたて額は5000円、投資期間は30歳から50歳までの20年間、年率は3%とします。このペースでつみたて投資を続けた場合の最終積立金額は、164万1510円です。20年間コツコツとつみたてNISAを続けると、120万円の元手で、44万1510円の運用収益が見込める計算です。
 
同条件で銀行に預けていった場合はどうでしょうか。毎月5000円のペースで銀行に預けると、年間で6万円、20年間で120万円の貯金額となります。
 
利息については、0.001%で計算すると、年間で0.6円、20年間で12円です。そこから、税金として20.315%(所得税・復興特別所得税15.315%、地方税5%)が一律で差し引かれるため、実際に受け取れる利息は、10円程度にしかなりません。
 

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NISAならば資産が増える可能性がある! ただし、リスクもあるので自己責任で

月5000円でもつみたてNISAで投資を続ければ、20年間で164万円まで増やせる可能性があります。貯金の場合は、20年間で120万円程度にしかなりません。つみたてNISAと貯金では、40万円以上の差が出る可能性が大きいのです。
 
リスクがないわけではありませんが、」資産を大きく増やしたいならば、少額でもよいのでつみたてNISAや2024年から導入の新しいNISAを活用したほうがよいでしょう。年収が上がったり、ボーナスが入ったりしたら、投資額を増やしてみるのも手です。
 

出典

金融庁 新しいNISA
金融庁 資産運用シミュレーション
金融庁 つみたてNISAの概要
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
 
監修:高橋庸夫
ファイナンシャル・プランナー

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