更新日: 2023.12.15 NISA
手取り18万円、つみたてNISAに「月5000円」って意味ないですか? このまま貯めておくほうが良いでしょうか? 数万円も投資する余裕はありません…
本記事では、つみたてNISAのメリットやデメリット、2024年からの変更点などに触れたうえで、月5000円で運用するとどのくらいの資産になるのかをシミュレーションしていきます。
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執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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【つみたてNISA】メリット・デメリット・2024年からの変更点
つみたてNISAは、2018年1月にスタートした少額投資非課税制度です。現行のつみたてNISA(2023年で終了予定)は、年間投資上限額が年間「40万円」(生涯投資上限額は800万円)となっており、最大で20年間まで非課税で運用できます。現行のNISA制度には、つみたてNISAのほかに、一般NISAがありますが、両者は併用ができません。
・2024年からの変更点
2024年から始まる新NISAは、つみたて投資枠と成長投資枠が設けられており、両者は併用も可能です。年間投資上限額はつみたて投資枠が「120万円」、成長投資枠が「240万円」となり、生涯投資上限額が「最大1800万円」(うち成長投資枠1200万円)に増えています。新NISAでは非課税保有期間が無期限化されるため、より長期での運用がしやすくなりました。
つみたてNISAのメリット
つみたてNISAのメリットは、非課税でお得に運用できることです。銀行で貯金する場合は、預けたお金の利息に対して20.315%の税金が差し引かれてしまいますが、つみたてNISAを活用すれば分配金や譲渡益に税金がかかりません。投資初心者でも気軽に始めやすいこともメリットです。
つみたてNISAの投資対象商品は、国が厳選しているため安心感があります。年間投資上限額の範囲内で、自由に投資額を設定できることも、つみたてNISAのメリットです。月額1000円や3000円といった少額での投資も可能なので、収入が低い人でも気軽に始めやすいでしょう。
そのほかにも、長期運用で複利効果が期待できることや、将来的に資産が大きく増える可能性があること、いつでも解約や換金ができるといったメリットもあります。
つみたてNISAデメリット
つみたてNISAのデメリットは、投資である以上暴落のリスクもあることです。預貯金と違い保証がないので、暴落した場合は元本割れする可能性もあります。損失と利益を相殺する損益通算ができないことも、デメリットです。
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つみたてNISAの運用シミュレーション
では、つみたてNISAを利用すると、どのくらいの資産が増えるのでしょうか。ここでは、金融庁が公開している資産運用シミュレーションを利用して、将来の資産額をシミュレーションしていきましょう。
毎月のつみたて額は5000円、投資期間は30歳から50歳までの20年間、年率は3%とします。このペースでつみたて投資を続けた場合の最終積立金額は、164万1510円です。20年間コツコツとつみたてNISAを続けると、120万円の元手で、44万1510円の運用収益が見込める計算です。
同条件で銀行に預けていった場合はどうでしょうか。毎月5000円のペースで銀行に預けると、年間で6万円、20年間で120万円の貯金額となります。
利息については、0.001%で計算すると、年間で0.6円、20年間で12円です。そこから、税金として20.315%(所得税・復興特別所得税15.315%、地方税5%)が一律で差し引かれるため、実際に受け取れる利息は、10円程度にしかなりません。
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NISAならば資産が増える可能性がある! ただし、リスクもあるので自己責任で
月5000円でもつみたてNISAで投資を続ければ、20年間で164万円まで増やせる可能性があります。貯金の場合は、20年間で120万円程度にしかなりません。つみたてNISAと貯金では、40万円以上の差が出る可能性が大きいのです。
リスクがないわけではありませんが、」資産を大きく増やしたいならば、少額でもよいのでつみたてNISAや2024年から導入の新しいNISAを活用したほうがよいでしょう。年収が上がったり、ボーナスが入ったりしたら、投資額を増やしてみるのも手です。
出典
金融庁 新しいNISA
金融庁 資産運用シミュレーション
金融庁 つみたてNISAの概要
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
監修:高橋庸夫
ファイナンシャル・プランナー