更新日: 2023.12.26 NISA

NISA口座、使ってないの? その残念過ぎる理由。

執筆者 : 宮﨑真紀子

NISA口座、使ってないの? その残念過ぎる理由。
「NISAはコツコツ積み立てて資産形成する手段」と思っている人もいるでしょう。今回は、勘違いしていた知人の、とても残念な成功談からNISAの使い方をひも解きます。

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宮﨑真紀子

執筆者:宮﨑真紀子(みやざき まきこ)

ファイナンシャルプランナーCFP(R)認定者、相続診断士

大阪府出身。同志社大学経済学部卒業後、5年間繊維メーカーに勤務。
その後、派遣社員として数社の金融機関を経てFPとして独立。
大きな心配事はもちろん、ちょっとした不安でも「お金」に関することは相談しづらい・・・。
そんな時気軽に相談できる存在でありたい~というポリシーのもと、
個別相談・セミナー講師・執筆活動を展開中。
新聞・テレビ等のメディアにもフィールドを広げている。
ライフプランに応じた家計のスリム化・健全化を通じて、夢を形にするお手伝いを目指しています。

値上がり益・配当・株主優待に大満足

先日久しぶりに会ったAさんが、ご自分の投資談について話してくれました。
 
コロナで株価が暴落した時期に、ご主人が勤めていた会社の株式を購入したそうです。株式投資は初めての経験です。周りから投資の話を聞いて興味は持っていたものの、第一歩を踏み出すには勇気がいります。いつかは始めたいと思っていた矢先、コロナの影響で株価が急落しました。株式投資を始めるチャンスとみたAさん、いよいよデビューを果たしました。
 
銘柄は、(1)自分の考える投資予算と一致した、(2)よく知っている企業という理由で選んだそうです。
 
日経平均株価はコロナ禍で急落後、比較的短期間で回復し、その後も上下動しながら上昇しています。日経平均で動きをたどると、2020年3月の急落時には1万6552円でしたが、2023年12月1日時点で3万3537円です。
 
Aさんいわく「購入時の2倍になった」とのことで、「こんなことなら、もっと買っておくべくだった」と。もちろん銘柄によって値上がりの幅に差異はありますが、“安く買って高く売る”のが王道です。良い時期に買った成功例だと思います。
 
Aさんの話は続きます。「おまけに配当も良い」「その上、株主優待もあって楽しみにしている」と、初めての投資が満足のいくもので、“始めて良かった”感が否めません。株式投資の場合、その投資目的として、値上がり益・配当・株主優待があります。当初、配当や株主優待は期待していなかったAさんですが、配当や株主優待の魅力を知ったので、この株式は長期の保有になりそうです。
 

痛恨の誤解

ここまで満面の笑みで話していたAさんですが、その後痛恨のミスが発覚しました。Aさんは、NISA口座ではなく課税口座で取引していたのです。「来年からは新NISAも始まるので、楽しみだね」と筆者が言うと、けげんな表情です。「NISA口座ではないの?」の問いにAさんは「NISAは積立でしょう?」との回答。どうも、つみたてNISA以外に「一般NISA」があることを知らなかったようです。
 
もし100万円で購入した株式が200万円に値上がりしても、売却益には税金が掛かります。(200-100)×約20%=約20万円 つまり差し引きすると、資金は180万円弱に目減りしてしまうのです。
 
もしNISA口座で取引していたら、200万円が手元に残ります。この非課税効果は、売却益だけでなく配当にも関わってきます。Aさんが「配当も良いの」と喜んでいた配当も課税されていたはずです。これらが非課税になることこそが、NISA制度の優れた点です。使わないなんて、もったいないです。
 
(図表)
 

 
これまで、つみたてNISAを利用していた人も、来年から始まる新NISAでは、成長枠を使えば個別株式に投資できます。“資産形成”の意味では、“つみたてNISA”は銘柄の分散と時間の分散が自動的にできるので、とても便利なツールです。新NISAの成長枠でも、つみたて枠と同様の購入方法で資産形成もできます。
 
Aさんのように値上がり益・配当・株主優待を狙うためには、銘柄選びと購入のタイミングが重要なポイントになりますので、個別株式の投資は難しいと考える人も多いです。ですが、個人的には個別株式投資にもぜひチャレンジしてほしいと思います。
 
筆者自身、投資した企業の推し活(応援)をすることで、経済の視野が広がった経験があります。投資全般にいえることですが、元本割れのリスクがありますので、少額から始めることはお忘れなく。
 

出典

金融庁 新しいNISA

 
執筆者:宮﨑真紀子
ファイナンシャルプランナーCFP(R)認定者、相続診断士

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