更新日: 2023.12.27 NISA

NISA初心者ですが、「S&P500」というのを買えば良いですか? あまり分からないまま始めて大損することもあるのでしょうか…?

NISA初心者ですが、「S&P500」というのを買えば良いですか? あまり分からないまま始めて大損することもあるのでしょうか…?
テレビやネットなどで、投資についての話題を見聞きする人は増えたのではないでしょうか。政府が「貯蓄から投資へ」といった表現を用いて国民に投資を促し、そのための制度を整え始めていることも無関係ではありません。その制度の1つが「NISA」です。NISA初心者に対しては、しばしば「S&P500」が推奨されます。今回は、NISAについての概要やS&P500がよいといわれる理由、購入の際の注意点などを解説していきます。
FINANCIAL FIELD編集部

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NISAの概要

イギリスでは個人貯蓄口座として「ISA」と呼ばれる制度が整えられています。それを参考に作られた日本版ISAが「NISA」です。定められた金額内で購入した株や投資信託などの金融商品で得た利益に対して税金がかからないため、日本語では「少額投資非課税制度」などとも呼ばれています。
 
2023年までと2024年からとでは、このNISAの制度が異なる点には注意しなければいけません。2024年からは、年間投資枠120万円の「つみたて投資枠」と、年間投資枠240万円の「成長投資枠」が用意されています。どちらも、非課税保有期間は無期限です。
 
両者は併用でき、非課税保有限度額はあわせて1800万円となっています。つみたて投資枠の投資先は、長期の積立や分散投資に適した投資信託の中から選択可能です。成長投資枠は、それら投資信託に加えて、上場株式にも投資できます。
 

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S&P500とは?

S&P500とは、アメリカを代表する株価指数の1つです。アメリカの約500社の銘柄の時価総額から算出された指標となっています。構成銘柄には、アップルやマイクロソフト、アマゾン、Googleのアルファベット、テスラなどが含まれており、日本でも知名度の高い企業も少なくありません。NISAでは、この株価指数に連動した投資信託を購入するのが一般的でしょう。
 
・S&P500が推奨される理由
 
NISAの初心者に対してS&P500がよいとされている理由は、単純に上がり続けているためです。S&P500は1957年に登場していますが、それ以降右肩上がりで推移し、例えば、1982年から2022年までの40年間では、年間で平均6%ほどの伸び率となっています。2012年から2021年の10年間では平均年率が15%ほどとなっており、驚異的な伸び率といってよいでしょう。この推移と安定感が、NISAをはじめ投資の初心者にS&P500が推奨される理由です。
 

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S&P500に投資する際の注意点

さまざまな投資対象の中でもS&P500は優秀な商品であるため、確かに、NISAや投資の初心者に最適です。しかし、リスクがないわけではありません。ここでは、S&P500へ投資する際の注意点やコツを紹介します。
 
・損をすることもある
 
右肩上がりで推移しているS&P500も、あくまで金融商品の1つです。投資をする以上、損をする可能性も否定できません。右肩上がりで推移しているとはいえ、それは長期でみた場合です。実際に、大きく下落している年もあります。
 
また、S&P500はアメリカ株で構成されているので、アメリカの景気に大きく左右される点にも注意しなければいけません。インフレや金利上昇による経済活動の低下、戦争や政治的混乱など、リスクはいくつもあるでしょう。そのようなときには、S&P500も大暴落する可能性は否定できません。
 
・基本は長期的な積立投資
 
過去に何度も暴落したS&P500ですが、そのあとには回復し、暴落前の価格を上回っています。つまり、S&P500は長期の投資に適した金融商品といえるでしょう。暴落した際に狼狽(ろうばい)売りをすると、損をしてしまう可能性が高まります。S&P500へ投資する場合には、長期的な運用を目指すのが基本です。また、時間的な分散効果も得られるよう、積立投資が推奨されます。そのような投資スタイルであれば、大損の可能性は限りなく低くなるでしょう。
 

長期の積立投資ならS&P500は優秀な金融商品

株や投資信託を売買して得られた利益に税金が課せられないNISAは、資産運用には最適な制度です。初心者は、比較的リスクの低い投資信託を選ぶとよいでしょう。その中でも、アメリカを代表する株価指数「S&P500」に連動した金融商品は、初心者に推奨されるケースが少なくありません。価格の推移をみても、順調に伸び続けているためです。損をする可能性もありますが、長期の積立投資ならS&P500は優秀といえます。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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