更新日: 2023.12.27 その他資産運用

【資産運用初心者のための基礎知識】 「金利」という用語について知っておこう!

執筆者 : 高橋庸夫

【資産運用初心者のための基礎知識】 「金利」という用語について知っておこう!
普段は何気なく使っている資産運用の用語でも、さまざまな種類があるもの、それぞれの立場の違いから微妙に呼び方が異なるものがあります。
 
本記事では、資産運用初心者に向けて、資産運用のかなめともいえる「金利」という用語について、少し掘り下げてみたいと思います。

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高橋庸夫

執筆者:高橋庸夫(たかはし つねお)

ファイナンシャル・プランナー

住宅ローンアドバイザー ,宅地建物取引士, マンション管理士, 防災士
サラリーマン生活24年、その間10回以上の転勤を経験し、全国各所に居住。早期退職後は、新たな知識習得に貪欲に努めるとともに、自らが経験した「サラリーマンの退職、住宅ローン、子育て教育、資産運用」などの実体験をベースとして、個別相談、セミナー講師など精力的に活動。また、マンション管理士として管理組合運営や役員やマンション居住者への支援を実施。妻と長女と犬1匹。

金利とは? 利息と利子

金利とは、お金の貸し借りをするときに、その資金(元本)に対して、上乗せして得られる利益や必要となるコストの割合のことをいいます。
 
つまり、一定の割合において、お金の貸し手が借り手に提供した資金に対する利益と、借り手が貸し手に支払うコスト(手数料)の両方のことを指しています。一般的には、前者のように貸し手が得る利益を「利息」、後者のように借り手が負担するコストを「利子」と表現します。
 
金利は通常、元本に対する1年間の利息の割合を「年利」として、%で表します。例えば「金利2.4%の3ヶ月ものの定期預金に100万円を預けた」場合、3ヶ月後に得られる利息は(税金等を考慮しないものとする)、100万円×2.4%=2万4000円ではなく、3ヶ月分の6000円となります。
 

単利と複利

金利による利息の計算方法には、「単利」と「複利」があります。単利とは、預入期間を通して、元本にのみ利息が付く計算方法のことです。複利とは、預入期間の途中に、元本にそれまでに付いた利息を加え、その合計額を新たな元金として利息を計算する方法です。複利によって得ることができる運用リターンなどを、「複利効果」といいます。
 
一般的には、元本に利息を加える期間が短い(1年複利より半年複利)、金利が高い、預入期間が長いほうが、より高い複利効果(より多くの利息が得られる効果)を得ることができます。例えば、100万円を以下の条件の定期預金に預けた場合、得られる利息は図表1のようになります。
 
図表1


 

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固定金利と変動金利

期間を通じて金利が変わらないものを「固定金利」、期間途中に見直しなどがあって金利の変わる可能性があるものを「変動金利」といいます。当然ながら、固定金利の場合は、事前に利息や利子が確定しています。
 
しかし変動金利の場合は、金利の見直しによって利息や利子が変化する可能性があります。どちらが有利になるかの判定は、借り手か貸し手かのそれぞれの立場と、今後の金利変化の見通しによって、決することになります。
 

基準金利と適用金利

金融機関が顧客向け貸出などの金利を設定する際に、その基準となる金利を「基準金利」といい、これは「店頭(表示)金利」「ベースレート」などともよばれます。それに対して、金融機関との取引状況や信用条件などを考慮して、基準金利を調整したうえで実際に適用される金利を「適用金利」といいます。
 

利回りとは?

投資した金額(元本)に対する収益の割合を「利回り」といいます。通常の利回りは、投資期間における1年当たりの平均割合を表示しています。われわれが日頃広告などでよく目にする「利回り」は、投資元本に対する単純な収益の割合を示す「表面利回り」です。
 
一方で、株式や投資信託の購入手数料のほか信託報酬などの費用を、あらかじめ収益から差し引いて算出した利回りを「実質利回り」といいます。
 

まとめ

以上、資産運用に関する「金利」という用語を題材に、さまざまな使われ方を記載しました。このほかにも資産運用には多数の難しい用語が登場してくるため、理解に苦しむ場面も多いと思われます。あまり難しく考える必要はありませんが、疑問と思った用語の意味を一つひとつ確認していくことで、より一層、資産運用に対する興味も深まっていくのではないでしょうか。
 
執筆者:高橋庸夫
ファイナンシャル・プランナー

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