更新日: 2024.04.01 不動産投資

不動産投資クラウドファンディングのメリット・デメリットや始め方を解説

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

不動産投資クラウドファンディングのメリット・デメリットや始め方を解説
「不動産クラウドファンディングとはどのような仕組みなの?」「不動産クラウドファンディングにはどのようなデメリットがあるの?」というように、不動産クラウドファンディングについて知りたい人も多いのではないでしょうか。
 
「不動産クラウドファンディング」とは、不動産事業に対して複数人が共同で出資する事業であり、メリット・デメリットがあります。
 
本記事では、不動産クラウドファンディングとはどのような仕組みか、不動産クラウドファンディングのメリット・デメリットについて解説します。不動産クラウドファンディングについて詳しく知りたい人は、ぜひ参考にしてください。

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不動産クラウドファンディングとは?

不動産クラウドファンディングとは、不動産事業に対して複数人で共同出資し、収益を配当金として得る仕組みです。
 
インターネットで出資者を募り、出資金を元手に事業者が投資用不動産を購入したり、新築したりします。そして、投資用不動産を賃貸し生み出された利益や、出資して購入した不動産の売却益を配当金として出資者に分配します。
 
不動産という現物に投資するため、どのような商品なのかを現地での確認が可能です。どのような不動産を投資対象とするのか確認できるのも、不動産クラウドファンディングの特徴です。
 

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不動産クラウドファンディングのメリット

まず、不動産クラウドファンディングのメリットは、次のとおりです。
 

1.1万円という少額投資ができる方
 
2.手間がかからない
 
3.元本割れのリスクが低い
 
4.市況に影響されにくい
 
5.社会貢献につながる

 
不動産クラウドファンディングには多くのメリットがあります。不動産クラウドファンディングのメリットを生かせるかどうか確認して投資していきましょう。
 

不動産クラウドファンディングのメリット1.1万円という少額投資できる

不動産クラウドファンディングは、1万円という少額で投資できます。
 
不動産に関連する投資には、現物の不動産投資やREIT、不動産小口化商品など多くの種類があります。しかし、現物の不動産投資をおこなうには数百万円~数千万円の自己資金が必要であり、REITや不動産小口化商品を運用するには数万円~数百万円必要です。
 
その点、不動産クラウドファンディングは1万円から投資を始められ、不動産投資初心者にもおすすめな投資方法です。
 
少額であるにもかかわらず、大規模商業施設に投資できたり、大規模開発案件に携われたりできるのも不動産クラウドファンディングの魅力といえます。
 

不動産クラウドファンディングのメリット2.手間がかからない

不動産クラウドファンディングは、手間をかけずに投資できる商品です。
 
現物の不動産投資をおこなう場合、投資用ローンや不動産購入、不動産売却などさまざまな手続きが必要です。また、運用中には入居者や建物の管理をおこなわなければならず、非常に手間がかかってしまいます。
 
不動産の管理は不動産クラウドファンディング事業者がおこなうことで、管理の手間もありません。ほったらかしにして運用できるため、仕事が忙しい人にもぴったりな投資方法です。
 

不動産クラウドファンディングのメリット3.元本割れのリスクが低い

不動産クラウドファンディングは、元本割れのリスクが少ない不動産投資です。
 
不動産クラウドファンディングの投資商品の多くは、優先劣後方式を採用しています。優先劣後方式とは、不動産投資における損失が発生した場合、劣後出資者がまず損失を負って優先出資者をカバーする方法です。
 
原則、劣後出資者は不動産クラウドファンディング事業者であり、優先出資者は投資家です。そのため、事業者がまず自分の元本を減らして損失を埋め、それでも損失が埋まらないときに始めて投資家の元本が減る仕組みとなっています。
 
そして、配当金については優先出資者から配当していくため、元本割れのリスクが低くなります。
 

不動産クラウドファンディングのメリット4.市況に影響されにくい

不動産クラウドファンディングは、比較的市況に影響を受けにくい投資です。
 
株式や外貨は市況だけでなく、金融関連の要人の発言だけで価格が大きく変動します。しかし、不動産は生活にかかわるものであるため、さまざまな要因が絡みあった上で影響を受けます。しかも、不動産の価値が上下するには時間がかかるため、大きな影響を受けたとしてもすぐに影響が出ることは多くありません。
 
そのため、不動産クラウドファンディングは市況の変化に強く、変動するとしても時間をかけてゆっくりと変化していくにとどまります。
 

不動産クラウドファンディングのメリット5.社会貢献につながる

不動産クラウドファンディングは、地域の社会貢献につながります。
 
不動産クラウドファンディングの商品の中には、地域創生を目的とした都市開発や再生エネルギー(太陽光発電システムなど)などへの投資商品があります。
 
これらの商品に投資することで、ESG投資に携わることも可能です。ESG投資とは、環境や社会に配慮した企業に対して投資することをいいます。
 
不動産は人が住むだけでなく、人の活動拠点となったりエネルギーを生み出すものであったりするため、このような社会貢献ができるわけです。
 

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不動産クラウドファンディングのデメリット

不動産クラウドファンディングのデメリットは、次のとおりです。
 

1.元本保証ではない
 
2.途中解約できない
 
3.レバレッジ効果はない
 
4.換金性や流動性が低い
 
5.税金優遇措置が少ない

 
不動産クラウドファンディングにはメリットが多くあるものの、デメリットもあります。不動産クラウドファンディングで損失を出さないよう、デメリットの内容を理解してから投資を開始しましょう。
 

不動産クラウドファンディングのデメリット1.元本保証ではない

不動産クラウドファンディングは元本割れリスクは低いものの、元本保証はされていません。
 
元本保証とは、運用期間中に投資した金額よりも元本(元手)が下回ることのないように保証することです。
 
不動産クラウドファンディングは元本保証の金融商品ではなく、運用中の分配金と運用終了後の償還金の合計が、元本(元手)を下回ってしまうことがあります。
 
不動産クラウドファンディングで元本を下回るケースとしては、不動産価値が下落して想定よりも低い金額でしか売却できなかった場合、空室率が想定よりも高く収益が上がらなかった場合などです。
 
ただし、不動産クラウドファンディングを実行できる事業者は、法律に基づく許可を得た企業であり、元本割れを起こす可能性がそこまで高いとはいえません。
 

不動産クラウドファンディングのデメリット2.途中解約できない

不動産クラウドファンディングは、原則途中解約できません。
 
不動産クラウドファンディングは一度投資してしまうと、投資期間が終了するまで原則解約することができません。投資の途中で運用実績が悪くなったとしても解約できず、損失を負ってしまうおそれがあります。
 
また、途中解約できないことにより、投資した資金をすぐに回収したくても回収できません。
 
損失を防止するには多くの物件に少額投資をおこなってリスク分散し、運用期間が長い物件と短い物件を織り交ぜておくといいでしょう。
 

不動産クラウドファンディングのデメリット3.レバレッジ効果はない

不動産クラウドファンディングには、レバレッジ効果はありません。
 
レバレッジとは、「てこの原理」という意味です。金融商品におけるレバレッジとは、他人の資本を借りて、自己資金では実行できないような大きな取引をすることを指します。
 
例えば、FXなら証拠金を入金することで証拠金の最大25倍までの取引ができ、現物の不動産投資であれば投資用ローンを借りて自己資金では購入できない投資用不動産が買えます。
 
不動産クラウドファンディングにはレバレッジ効果がなく、投資金額に応じた利益しか得られません。
 
ただし、レバレッジが効きすぎると損失も多くなるため、ローリスクの投資である不動産クラウドファンディングにはレバレッジ効果がないのも当然といえます。
 

不動産クラウドファンディングのデメリット4.換金性や流動性が低い

不動産クラウドファンディングは、途中解約できず換金性や流動性の低い投資です。
 
通常、投資では株式や外貨、不動産などを運用中に売買できます。しかし、不動産クラウドファンディングは証券でも現物でもなく、途中で契約を解除することもできないため、換金性や流動性はほぼない投資だといえます。
 
一旦投資したら最後まで運用を続けなければならず、途中で条件のいい金融商品を見つけたとしても資金を移すことはできません。
 
ただし、資金を移したことにより失敗するリスクはなくなるため、コツコツ利益を上げるのが好きな人にとっては不動産クラウドファンディングは適している金融商品です。
 

不動産クラウドファンディングのデメリット5.税金優遇措置が少ない

不動産クラウドファンディングに対しては、税金の優遇措置があまりありません。
 
不動産には多くの税金優遇措置があるものの、優遇措置は不動産を直接売買した人しか受けられません。例えば、現物の不動産を5年を超えて所有し売却する場合、譲渡所得税の税率が下がります。しかし、不動産クラウドファンディングで5年を超えて運用しても税率の変更はありません。
 
ただし、不動産クラウドファンディングでも一定条件を満たせば損益通算は可能です。損益通算とは、一定の所得で赤字を出した場合、特定の所得から赤字を差し引ける税制です。損益通算をおこなうことで、所得税や住民税が節税できます。
 

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不動産クラウドファンディングに向いている人の特徴

不動産クラウドファンディングに向いている人の特徴は、次のとおりです。
 

●少額で不動産投資を始めたい人
 
●副業で不動産投資したい人
 
●ローリスクローリターンの投資をしたい人
 
●現物の不動産投資をおこなおうと考えている人

 
不動産クラウドファンディングには向いている人と、向いていない人がおり、投資を開始する前に自分がどちらのタイプに当てはまるのか確認しておく必要があります。不動産クラウドファンディングが、どのような人に向いているのか確認して投資を始めていきましょう。
 

不動産クラウドファンディングに向いている人の特徴1:少額で不動産投資を始めたい人

「少額で不動産投資を始めたい人」は、不動産クラウドファンディングに向いています。
 
不動産投資にはさまざまな種類があるものの、不動産クラウドファンディングほど少額で投資できる商品はありません。
 
少額で投資できることから、とくに不動産投資初心者にぴったりな不動産投資といえます。
 
もちろん投資額は投資家の判断次第で増やすことも可能です。自分にあった金額で投資できるのも、不動産クラウドファンディングのメリットといえます。
 

不動産クラウドファンディングに向いている人の特徴2:副業で不動産投資したい人

「副業で不動産投資したい人」は、不動産クラウドファンディングに適しています。
 
現物の不動産投資の場合、管理を管理会社に委託すればある程度の手間は省けます。しかし、売買契約の締結や購入する不動産の選定、投資用ローンの手配など多くの手続きをおこなわなければなりません。
 
不動産クラウドファンディングなら、投資した物件を選んで出資するだけで配当金、償還金が得られます。
 
手続きは非常に簡略化されているため、時間が取れないという人も副業として始められます。
 

不動産クラウドファンディングに向いている人の特徴3:ローリスクローリターンの投資をしたい人

「ローリスクローリターンの投資をしたい人」には、不動産クラウドファンディングがおすすめです。
 
投資には多くの商品があるものの、意外とローリスクローリターンの投資商品というものはありません。FXや信用取引はハイリスクハイリターンですし、現物の不動産投資はミドルリスクミドルリターンといわれています。
 
投資初心者がミドルリスクミドルリターン以上の投資に手を出すと、「大きな損失を負ってしまうおそれ」があります。
 
しかし、不動産クラウドファンディングなら1万円から投資ができ、優先劣後方式を採用している商品に投資すれば元本割れのリスクを抑えることが可能です。
 

不動産クラウドファンディングに向いている人の特徴4:現物の不動産投資をおこなおうと考えている人

将来、「現物の不動産投資」をおこなおうと考えている人は、不動産クラウドファンディングから始めてみましょう。
 
不動産クラウドファンディングは、簡単に、しかも少額で実行できる投資商品であるものの、不動産の選定や不動産の見方を学ぶ必要があります。不動産の選定や見方は現物の不動産投資でも大切な能力であるため、この能力が現物の不動産投資をするときにも役立ちます。
 
いきなり現物の不動産投資を始めるのが心配な人は、まず不動産クラウドファンディングから始めてみましょう。
 

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不動産クラウドファンディング事業者の選び方

不動産クラウドファンディング事業者の選び方は、次のとおりです。
 

●不動産特定共同事業の許可を受けているか確認する
 
●取扱物件の数を確認する
 
●入居率が確認する
 
●自社開発物件か確認する

 
不動産クラウドファンディングで事業をおこなっている会社は多くあり、中には信頼してはいけないような会社もあります。不動産クラウドファンディングを成功させるためにも、どの会社を選択すればいいのか確認する方法を把握しておきましょう。
 

不動産クラウドファンディング事業者の選び方1:不動産特定共同事業の許可を受けているか確認する

不動産クラウドファンディング事業者を選択する際には、不動産特定共同事業の許可を受けているか確認しましょう。
 
不動産クラウドファンディング事業をする場合、次のように法律で許可を取得しなければなりません。
 

(不動産特定共同事業の許可)

第三条 不動産特定共同事業を営もうとする者は、主務大臣(一の都道府県の区域内にのみ事務所(本店、支店その他の政令で定めるものをいう。以下同じ。)を設置して不動産特定共同事業を行おうとする者(第三号事業又は第四号事業を行おうとする者を除く。)にあっては、当該事務所の所在地を管轄する都道府県知事)の許可を受けなければならない。

e-Govポータル「不動産特定共同事業法(平成六年法律第七十七号)」をより引用
 
不動産クラウドファンディング事業者が上記の許可を取得していない場合、違法行為をおこなっている企業ということです。そのような企業の商品に投資することは危険であるため、免許の確認をしてから投資を実行しましょう。
 

不動産クラウドファンディング事業者の選び方2:取扱物件の数を確認する

不動産クラウドファンディング事業者を選ぶときには、取扱物件が豊富か確認しましょう。
 
不動産クラウドファンディング事業者が事業を積極的におこなっているかどうか、経験が豊富なのかどうかは取り扱っている商品の数で確認できます。
 
不動産は簡単に仕入れられるものではないため、取扱件数が豊富かどうかで事業者の実績の確認が可能です。
 
また、取扱商品が多いほど、投資家の選択肢も広がります。不動産クラウドファンディングは元本割れのリスクが低いというものの、リスク分散は不可欠です。リスク分散を図るためにも取扱数が多い、不動産クラウドファンディング事業者のほうがいいといえます。
 

不動産クラウドファンディング事業者の選び方3:入居率が確認する

不動産クラウドファンディング事業者を確認するときには、入居率の高さを物件ごとに比較しましょう。
 
不動産クラウドファンディング事業者の物件取扱件数が多かったとしても、入居率が低い物件ばかりだった場合は注意しなければなりません。
 
入居率が低いということは事業者の投資計画が甘かったり、計画通りに進んでいなかったりする場合があります。
 
入居率の高さは運用益に直結するため、入居率が低い物件に投資してしまうと元本割れのリスクが高まってしまいます。
 

不動産クラウドファンディング事業者の選び方4:自社開発物件か確認する

不動産クラウドファンディング事業者が取り扱う物件が、自社開発物件かどうか確認しておきましょう。
 
自社で開発をおこなって責任を負っている会社は、どうやって利益を得ようか試行錯誤しながら投資用不動産の購入・開発をおこなっています。他社の開発した物件ばかりを取り扱っている会社は、自社で投資計画を立てていないため、投資計画が甘い想定であるおそれもあり注意が必要です。
 

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不動産クラウドファンディングで失敗しないためのコツ

不動産クラウドファンディングで失敗しないためのコツは、次のとおりです。
 

●物件の内容を精査する
 
●優先劣後方式を採用しているファンドを選ぶ
 
●投資を分散する
 
●不動産クラウドファンディングについて学んでおく
 
●複利を狙う

 
不動産クラウドファンディングは現物の不動産よりもリスクが低いものの、必ず成功するというわけではありません。不動産クラウドファンディングに投資する際には、失敗しないコツを学んでおけば失敗する確率を下げることが可能です。
 

不動産クラウドファンディングで失敗しないためのコツ1:物件の内容を精査する

不動産クラウドファンディングをするときには、投資対象物件の内容を精査しましょう。
 
不動産の収益性は物件の内容によって異なります。駅からのアクセスがいい、買い物施設が整っている、高級住宅街に立地しているなどいい条件がそろっていると入居者が集まりやすくなります。
 
一方、自然災害リスクが高い地域、過疎化が進行している地域などは入居者が集まりにくく収益性が高くありません。
 
不動産クラウドファンディングで投資する場合、利回りや物件概要だけでなく不動産の特性も精査するようにしておくことが大切です。
 

不動産クラウドファンディングで失敗しないためのコツ2:優先劣後方式を採用しているファンドを選ぶ

不動産クラウドファンディングに投資するときには、優先劣後方式を採用している会社を選びましょう。
 
不動産クラウドファンディングの投資商品は、必ず優先劣後方式を採用しているわけではありません。優先劣後方式を採用していない投資商品は、採用している商品よりも元本割れのリスクが高まります。
 
不動産クラウドファンディングの初心者であれば、まずは優先劣後方式を採用している商品への投資から始めましょう。
 

不動産クラウドファンディングで失敗しないためのコツ3:投資を分散する

不動産クラウドファンディングをする際には、いくつかの物件に投資してリスクを分散しましょう。
 
不動産クラウドファンディングは元本保証されておらず、損失を負ってしまうおそれのある投資です。損失を負う確率を減らすためにも、投資先を分散しリスクを下げておく必要があります。
 
投資には「卵を1つのかごに盛るな」という格言があり、1つのかごにすべての卵を入れるとかごを落とすだけですべて割れてしまうさまを表現しています。投資も同じで1つの投資商品に投資すると、損失が大きくなってしまうということです。
 

不動産クラウドファンディングで失敗しないためのコツ4:不動産クラウドファンディングについて学んでおく

不動産クラウドファンディングに成功するには、必要な知識を得ておく必要があります。
 
不動産クラウドファンディングは手間をかけず、簡単に投資できる商品です。しかし、手間をかけずにおこなえることと、利益が得られることはまったく別の話です。
 
収益性の高い不動産かどうかを判断するための知識は必要であり、不動産クラウドファンディングを始める前には必要な知識を学んでおかなければなりません。
 
例えば、空室になりにくい不動産の条件や、リスクの回避方法などです。また、利益を得たときには確定申告をしなければならないため、確定申告の知識も必要になります。
 
不動産クラウドファンディングが簡単に始められるからといって、何も勉強せずに始めるのは危険だと考えておきましょう。
 

不動産クラウドファンディングで失敗しないためのコツ5:複利を狙う

 
不動産クラウドファンディングをおこなう場合、複利を狙っていくようにしましょう。
 
不動産クラウドファンディングは少額から始められるものの、少額であることから大きな利益を得るのには向いていません。しかし、大きな利益を得たいと考える人も多いはずです。そのような人は、複利を狙うことをおすすめします。
 
複利とは、利息に付く利息という意味です。つまり、不動産クラウドファンディングで得た利益は生活費や遊興費に使うのではなく、不動産クラウドファンディングに再投資するということです。
 
投資で得た利益を投資に回すことで、少ない利益が時間をかけて雪だるま式に増えていきます。
 
利益が増えていくことで、損失が発生しても大きな影響を受けずに済みます。
 

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不動産クラウドファンディングの始め方

不動産クラウドファンディングの始め方は、次のとおりです。
 

STEP1.不動産クラウドファンディング事業者を選ぶ
 
STEP2.不動産クラウドファンディング専用口座を開設する
 
STEP3.投資対象物件を決定する
 
STEP4.運用を開始し分配金を受け取る

 
不動産クラウドファンディングを始めるための手順は少なく、簡単に投資できます。投資対象物件の精査などは必要であるものの、すぐに運用を開始することも可能です。どのような手順で、投資を進めていくのか確認していきましょう。
 

STEP1.不動産クラウドファンディング事業者を選ぶ

まずは、不動産クラウドファンディング事業者を選択します。
 
不動産クラウドファンディング事業者を選ぶときには、次の項目を確認しておきましょう。
 

●累計調達金額
 
●優先劣後方式を採用しているか
 
●ファンドの条件

 
累計調達額を確認すれば投資家からどの程度の出資を受けているのかがわかり、事業者としての人気がどのくらいなのかわかります。
 
また、リスク回避のためにも優先劣後方式を採用しているかどうか確認しなければなりません。
 
その他にも、ファンド条件を確認し投資に見合う商品なのか調べておく必要があります。調べる項目は運用期間、最低出資金額、分配サイクルなどです。
 

STEP2.不動産クラウドファンディング専用口座を開設する

不動産クラウドファンディング事業者を決めたら、専用口座を開設します。
 
不動産クラウドファンディングをおこなうには、専用口座の開設が必要です。専用口座はオンラインで簡単に開設できます。開設に必要な書類は運転免許証やマイナンバーカードなどの本人確認書類だけで、Webにアップロードして提出します。
 
専用口座の開設には1週間前後の時間がかかり、すぐには出資できないことには注意しましょう。
 

STEP3.投資対象物件を決定する

不動産クラウドファンディング専用口座を開設したら、次に投資対象物件を決定します。
 
投資対象物件が多くある場合、不動産クラウドファンディング初心者は元本割れしにくい商品の選択がおすすめです。一般的に利回りの低い商品は、元本割れしにくい設定になっています。
 
高い利回り商品への投資は、慣れてきてからにするといいでしょう。
 
なお、出資する物件への応募方式には「先着式」と「抽選式」があります。
 
先着式は申し込みが早かった人が出資できる方式です。人気の投資商品はすぐに埋まってしまうため、先着式の人気商品に投資するときには応募開始日時を確認しておかなければなりません。
 
抽選式は出資できる人が抽選で選ばれるため、応募期間中に応募すれば公平に投資するチャンスが得られます。しかし、人気の投資商品の場合、当選確率が数十倍になるケースもあるため、なかなか出資できないということもあります。
 

STEP4.運用を開始し分配金を受け取る

投資対象物件を決定したら投資し、分配金を受け取ります。
 
投資商品の運用はすべて不動産クラウドファンディング事業者がおこなうため、投資家は分配金を受け取るだけです。
 
運用期間が終わり、不動産の売却益が出れば償還金も受け取れます。
 

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不動産クラウドファンディングについてよくある質問

不動産クラウドファンディングについてよくある質問は、次のとおりです。
 

●不動産クラウドファンディングで利益を得た場合に確定申告は必要ですか?
 
●不動産クラウドファンディングとREITの違いは何ですか?
 
●不動産クラウドファンディングがやめとけといわれる理由はなぜですか?

 
不動産クラウドファンディングに投資している人で、悩みや疑問を抱いている人も多いでしょう。不動産クラウドファンディングについてどのような悩みや疑問があるのか確認し、自分も同じような内容で悩まないように準備しておきましょう。
 

不動産クラウドファンディングについてよくある質問1:不動産クラウドファンディングで利益を得た場合に確定申告は必要ですか?

不動産クラウドファンディングにより、一定の利益を得た場合は確定申告が必要です。
 
不動産クラウドファンディングで得た利益は雑所得の扱いとなり、給与所得者は雑所得が20万円を超える場合には確定申告しなければなりません。なお、給与所得を得ていない人は、雑所得の金額が48万円を超えた場合に確定申告が必要になります。
 
なお、雑所得の金額によらず、次のように元々確定申告しなければならない条件に当てはまっている人は確定申告が必要です。
 

●個人事業主など事業所得がある人
 
●年間の給与所得が2000万円を超える人
 
●副業の所得が年間20万円を超える人
 
●2カ所以上の勤務先から一定の収入を得ている人
 
●医療費控除を受ける人 など

 
確定申告しなければならない条件は複雑であるため、必要に応じて専門家に確認しておきましょう。
 

不動産クラウドファンディングについてよくある質問2:不動産クラウドファンディングとREITの違いは何ですか?

不動産クラウドファンディングとREITとの主な違いは、図表1のとおりです。
 
図表1

不動産クラウドファンディング REIT
投資対象 住居や商業ビルなど 住居や商業ビルなど
運用方法 1つの物件を共同出資 証券への投資
最低投資額 1万円~ 数万円~
不動産選び 自分で選択できる 投資のプロが選定する
流動性 低い 高い
管理コスト 不要 不要

筆者作成
 
図表1のように不動産クラウドファンディングとREITには、似ている部分と異なっている部分があります。2つは違う投資方法であることを理解し、自分にあった投資方法に投資していきましょう。
 

不動産クラウドファンディングについてよくある質問3:不動産クラウドファンディングがやめとけといわれる理由はなぜですか?

不動産クラウドファンディングがやめとけといわれる理由は、次のとおりです。
 

●元本保証ではないから
 
●途中解約できないから
 
●レバレッジ効果がないから
 
●換金性や流動性が低いから
 
●不動産など専門的な知識が必要だから

 
不動産クラウドファンディングにはデメリットがいくつかあり、デメリットがあることからやめとけといわれてしまいます。
 
しかし、不動産クラウドファンディングはローリスクローリターンの投資方法であり、リスクが高いとはいえません。必要な知識を得た上で不動産クラウドファンディングをおこなえば、手間をかけることなく投資がおこなえます。
 

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不動産クラウドファンディングまとめ

「不動産クラウドファンディング」とは、事業者が投資家から集めた金銭を基に投資用不動産を購入、または不動産開発をおこない、不動産から得た収益や売却益を投資家に還元する投資方法です。
 
不動産クラウドファンディングにはメリットとデメリットがあり、自分にあった投資方法なのか確認する必要があります。また、不動産クラウドファンディングの事業者が信頼できるかどうかも見分けなければなりません。
 
投資で成功するためにもメリット・デメリット、事業者の見分け方を確認してから不動産クラウドファンディングを進めていきましょう。
 

出典

e-Govポータル 不動産特定共同事業法(平成六年法律第七十七号)
金融庁 外国為替証拠金取引について
国税庁 No.1391 不動産所得が赤字のときの他の所得との通算
年金積立金管理運用独立行政法人 分散投資の意義③卵を一つのかごに盛るな
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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