更新日: 2024.08.23 NISA

新NISAを始めたいのですが、「日経平均株価が暴落」のニュースで不安になりました。株価が下がっているうちは「損」をするから、始めないほうがいいですか…?

新NISAを始めたいのですが、「日経平均株価が暴落」のニュースで不安になりました。株価が下がっているうちは「損」をするから、始めないほうがいいですか…?
2024年8月、近年稀に見る大暴落が日経平均株価を襲いました。1日の終値は3万8126円でしたが、2日には終値3万5909円と2000円以上も下落。週明けの5日には3万1458円と4500円近い下げ幅を記録しました。
 
今年から制度改正された新NISAで資産運用していた人のなかには、この大暴落を受けて投資対象の評価額が大幅にマイナスになった人もいるでしょう。「これ以上損する前に投資をやめて現金にしないと……!」と不安に駆られている人も少なくないはずです。
 
ただ、今のタイミングで新NISAをやめてしまうのはおすすめしません。本記事では暴落でも新NISAをやめるべきではない理由と、暴落をチャンスに変える投資方法を紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

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株価が急激に下落するのは投資のやめどきではなく「絶好のチャンス」の可能性がある

今回の暴落が生じたあと、ネットニュースやSNSでは、「新NISAはやめたほうがいい」「株価大暴落で新NISAは大丈夫か」といった内容が飛び交っています。
 
新NISAで資産運用をしていて、今回の暴落で評価額がマイナスになった人も多いはず。しかし、ネットニュースやSNSの書き込みを読んで不安になって投資している銘柄を売却するのは待ちましょう。評価額がマイナスになったからといって売却してしまうと損失が確定し、長期投資を始めた意味がありません。
 
むしろ、暴落時は投資商品を買い増す絶好のチャンスという見方もできます。例えば個別株では、売り上げも利益も上昇していて業績に何の問題もないのに、マーケットの暴落に引っ張られる形で株価が大幅に値下がりしている銘柄が見つかることもあります。
 
株価はいずれ業績や将来性を反映した価格に戻る可能性が高いため、暴落後の割安なうちに購入しておくことで、値上がり後は大きな利益を得られる可能性があります。
 

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新NISAは現物取引だけなので暴落でもダメージは限定的

今回のような暴落で資産の大半を失ってしまうのは、差し入れた委託保証金額の約3.3倍の取引を行える「信用取引」をしている人です。現物取引と比べて最大3.3倍のリターンが期待できる反面、損失も最大で約3.3倍になってしまいます。
 
今回のような大暴落で予想と反対の値動きをした場合は委託保証金を大きく上回る損失が発生し、追加で証拠金の入金を迫られる「追証」が発生することもあるでしょう。
 
一方、新NISAは現物取引のみ可能であり、今回のような暴落があったとしても信用取引と比べれば損失は限定的です。
 

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暴落をバーゲンセールにするにはドルコスト平均法を知ることが大切

新NISAの「つみたて投資枠」を利用して毎月コツコツ投資信託を積立投資している人は、今回のような暴落を理由に投資をやめるのは避けるべきです。積立投資は「ドルコスト平均法」の効果で、株価の上昇・下落に惑わされることなく一定額を投資し続けることで資産形成を目指す方法であるためです。
 
ドルコスト平均法とは、価格が変動する商品に投資する際、一定のタイミングで一定金額を購入する方法のことです。価格が下落しているときは大量に購入し、価格が高いときには少量だけ購入するため、高値掴みを自然と抑えることができます。平均購入単価が下がっていき、少しの値上がりでも利益を得やすくなります。
 

まとめ

今回の暴落で、新NISAを始めたばかりの多くの人が資産の評価額のプラス幅が小さくなったり、マイナスに転じたりしたはずです。ただ、一時的な暴落を理由に投資をやめてしまうと、長期的に資産形成をすることはできません。
 
「暴落はバーゲンセールでもある」と意識転換をし、ドルコスト平均法を利用して毎月コツコツと積立投資を続けるなどして長期的な資産形成を目指しましょう。
 

出典

日本経済新聞 世界の市況 日経平均株価
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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